ボディサイズは原付一種とほぼ同等
はい、今回もまた東洋医学の世界から少し離れ、バイクライフをさらに充実させていくヒントをお届けいたします。
もう耳にタコができてしまっているかもしれませんが、筆者は現在スズキGSF1200S、同ジェベル200、ホンダXR100モタードを所有しており、用途や気分で乗り分けて、それぞれの楽しさを存分に満喫中です。
3台ともなれば仮にクルマだと深刻な【駐車場はどうするのよ問題】が発生しますけれど、そこはそれ、バイクならクルマ1台分の専有面積さえあれば複数台を並べることも不可能ではありません。当方のラインアップにはスリムなデュアルパーパスと原付二種モタードが含まれていますので、まだまだ余裕がある!? ……だからというわけではないのですが、妻が「自分の通勤用に!」と我が家へもう1台を召喚してしまいました。それがスズキ アドレス110だったのです。
公道では大型バイクと遜色ナシ!
ここで改めて原付二種バイクのメリットについて大枠を述べさせていただきますと、①法定速度は最高60km/h(一般道ではポルシェ、フェラーリでも、ハヤブサ、YZF-R1M、Z H2でも同じ) ②二人乗りが楽しめる(ゴールドウイングだって同じ) ③二段階右折が不要(原付一種のバイクでも不要な場合はありますけれど) ④軽自動車税は1年で2400円(GSF1200Sは6000円……) ⑤自賠責保険が1年・2796円(※左記金額は60ヵ月1万3980円で加入した場合) ⑥ファミリーバイク特約にも加入できる(乗用車の任意保険へ既に加入していると、通常のバイク任意保険よりお得なことも)とメリットは片手だと数え切れません!
もちろんそれらはXR100モタードとの蜜月で百も承知だったのですけれど、自分自身では絶対に買わなかったであろう原付二種スクーターに(妻へ貸し出しをお願いして)じっくり触れてみたところ、その利便性の高さなどへ心酔してしまったのです。
「くるしゅうない」その走り
何といってもイージーライディング! エンジンをかけてスロットルをひねるだけでスススススッと動きだし、走る安楽イス(笑)は、そのまま一般道の流れへスムーズに乗ることができます。発進時にベタ着きだった両足は、ひょいっと引き上げてフロアボードに鎮座ましましていればオーケー。
普段、ギヤ付きモデルを駆使している身としては、前へ進むために必要な手足の作業が少ない分、注意を目前や周囲の安全確認へと向けられるため、さまざまな状況の変化を敏感に察知できる気がいたしました。行ったことのない路地裏へあえて迷い込んでみるような冒険散策にも持ってこいです。
駐車のしやすさも現在向上中!
筆者の住んでいる神奈川県横浜市は実のところバイクに厚い自治体で、市営の自転車駐車場の多くで125㏄以下のバイクも駐車が可能となっているのです。満車でなければ100円で一時利用ができるため(屋根ありの施設では130円/日。定期利用の申請も随時受付中)気になる駅前ラーメン屋のチェックもはかどることはかどること(笑)。
ただ、東京都区内を含むほとんどの自治体では公営の自転車駐車場に止められるバイクは原付一種(50㏄以下)と定められており、原付二種バイクの人気が高まりつつある昨今、現実との乖離が指摘されていました。
そのような実情を背景に長年にわたって粘り強い陳情を続けてきた「東京オートバイ共同組合」の活動が実を結び、江東区では東京都区政で初となる【区条例改定】が実現! 2021年4月1日から東京都江東区の区立自転車駐車場の一部で自動二輪車(原付二種)の利用が可能になったのです。
このような例が増えていけば大都市圏内でも、ますます原付二種バイクの利便性は高まっていくことでしょう。
公道において十二分に満足できる運動性能、容易に装着可能なトップケースを追加すれば積載性もポンッと増大。
さらには汎用性の高い容量18ℓのポリタンクもさして苦労することなく運搬可能。
それでいて軽量かつコンパクトな車体のため、取り回し性にも優れており当然ながら実燃費も良好。最近ではUSBポートを標準で備えるモデルも増えていて(後付けも簡単)スマホの充電もラクラク……。
災害時にも効力を発揮することは確実
この高い汎用性と機動力から、災害時のリスク対策として原付二種スクーターを家庭に備えておくことは非常に有効なことだと多くの人が推奨しています。
2018年4月の道交法改正により、普通自動車免許を持っている人ならAT小型限定普通二輪免許は最短2日で修了することが可能になりました。対応している教習所が近くにあるならば、週末サクッと通うだけで高機動汎用快適移動装置を公道で操れるようになるのです。
中古車も充実しているレッドバロン各店へ行けば、必ずや自分に最適な原付二種スクーターが見つかりますよ!