Contents
都心の都立施設につくられたバイク駐車場
今回は、7月1日にできたばかりのバイク駐車場へ行ってきた。場所は、東京都心・有楽町にある「東京国際フォーラム」の地下駐車場だ。
東京国際フォーラムはコンサートや演劇、各種イベントが開催されるスペースとして知られているが、貸会議室やレストラン、カフェもあるため、日常的に様々な目的で利用できる施設なのだ。
四輪用駐車スペースをバイク用に転用
東京国際フォーラムは都立の大規模複合施設で、今回、東京都が地下3階の四輪駐車場の一画にバイク駐車場を整備してくれた。もともと四輪車3台分のスペースだった場所をバイク10台分のスペースに転用した形だ。
現地を訪れたのは7月中旬の月曜日だったが、午前中ですでに5台分が埋まっている人気ぶり。これから様々なメディアに露出していけば、多くのライダーが利用するだろう。
料金は60分100円と良心的!
利用料金は60分で100円! また、平日の場合は、5時間超~10時間までなら500円となっている。なお、月極契約はできないので時間貸しの一時利用のみとなっている。
入口と出口には長めのスロープ
バイク駐車場は地下3階にあるので、入・出庫時にはスロープを走ることになる。いわゆる“オーリング”のついた坂道だが、道幅が広く真っ直ぐなのでゆっくり走れば問題はないだろう。入庫時には下りなので、エンジンブレーキを使って下りよう。
なお、スロープを下った途中にあるゲートバーはバイクを感知できないので、遠隔による手動操作となっている。
入庫時には利用案内の紙をもらう
バイク駐車スペースは「9」番エリアだ。料金所・出口に最も近いところにあるので、入庫時は場内をぐるっと走り料金所の手前で左に曲がる。曲がったすぐ左側にあるのがバイク駐車場だ。
バイクを停めたら、警備員から入庫時間や利用案内が書かれた紙「ご利用案内」を受け取って入庫完了となる。なお、この紙はスロープの降り口で受け取る場合もあるそうだ。
なお、地上に出るには近くのエレベーターを利用する(まず地下1階に出る)。エレベーター前には飲料の自動販売機もある。
照明も明るく、女性ひとりでも安心!
バイク1台分のスペースは一般的なサイズだ。特殊な車体構造でない限り大型バイクでも心配ないだろう。また、床材には防滑、耐油、耐水性のある特殊な塗料が使われているので、取り回し時でも転倒などの不安がないのはありがたい。
この手の地下駐車場としては照明もとても明るい。警備員や管理人がすぐ近くにいるので女性ひとりでも安心して利用できるだろう。
出庫時は料金所に立ち寄って支払う
出庫時には、入庫時にもらった紙を料金所(上写真の窓口)に見せて、利用時間を確認してから料金を支払う。支払いは現金のほかキャッシュレス(交通系ICカード・クレジットカード)にも対応している。
転用の民間駐車場への広がりに期待!
「総合的な駐車対策の在り方(2022年3月)」において東京都都市整備局は公有地を積極的に駐車スペースとして活用する方針を示した。都立施設にバイク駐車場を設置すること、都心で余っている四輪用駐車スペースを二輪用スペースに転用することを都立施設から積極的に進めてもらえれば、民間駐車場にも広がる可能性がある。
都内・首都圏ライダーの皆さんにはぜひ積極的に都立施設のバイク駐車場を利用してもらいたい。
東京国際フォーラム
原付(50cc以下) | 自動二輪(50cc超) | |
料 金 | 60分100円。月~金曜日(祝日及び年末年始を除く)の開館時間(7:00~23:30)のみ500円(5時間超から10時間まで) ※10時間を超えた場合でも500円+通常料金(60分100円)で利用可 ※年末年始や閉館後に留めおいた場合は長時間割引の適用除外 |
|
台 数 | 10台 | |
営業時間 |
7:00~23:30・年中無休 ※営業時間外の入出庫は不可(その間の料金もかかるので注意) |
|
ロック | なし | |
予 約 | 不可 | |
定期契約 | なし |
バイク駐車場の検索はコチラが便利
全国バイク駐車場案内(一般社団法人 日本二輪車普及安全協会)
都内時間貸駐車場検索サイトS-Park(公益財団法人 東京都道路整備保全公社)