’17年にグローバル展開され、一躍世界的人気モデルとなったレブル250/300(海外仕様)/500。熱い支持を受け’20年に発表されたのがレブル1100だ。1082cc並列2気筒エンジンを搭載した本格的クルーザーでありながら、通勤/通学といった日常的なストリートユースもこなす。レブルシリーズ初のDCTモデルもラインナップした。日本では’21年3月に発売された。

●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●外部リンク:ホンダモーターサイクルジャパン

スタイリング&カラーバリエーション

【HONDA REBEL 1100 DCT】■全長2240 全幅830 全高1115 軸距1520 シート高700(各mm) 車重233kg ■水冷4スト並列2気筒OHC4バルブ1082cc 最高出力87ps/7000rpm 最大トルク10.0kg-m/4750rpm 電子式6段変速(DCT) 燃料タンク容量13L ■タイヤサイズF=130/70B18M/C R=180/65B16M/C ●価格:121万円(6MTモデル110万円) ●色:ガンメタルブラックメタリック ボルドーレッドメタリック

アメリカのデザインスタジオで生まれたレブル1100。人が乗車した状態でのバランスを重視して、人馬一体感のあるプロポーションに。各部はブラックアウトを徹底。

【カラーバリエーション】ガンメタルブラックメタリック[上]とボルドーレッドメタリック[下]の2色展開。

ライディングポジション&取り回し

【ライディングポジション】身長158cmでもハンドル位置はさほど遠く感じない。やや広めでフルロック時は外側の手が伸び切るが、足着き性がいいので心配無用だ。

【取り回し】バイクを降りて押し引きするとさすがに重さを感じるが、女性でも扱える範疇だ。

パワーユニット

【キャラクターに合わせて各部を最適設計】アフリカツインのエンジンがベース。低回転域のパルス感と、アクセルを開けた時の気持ちよい吹け上がりを両立させるため、各部に専用チューニングを施している。エアクリーナー/エキゾーストパイプ/マフラーは新たに設計されている。

【エンジンwith DCT】力強くて頼もしいエンジンは、扱いやすさも備えた特性。大排気量ツインエンジンにありがちな気難しさは皆無で、DCTモデルだとさらに懐が深い。シフトペダルやクラッチレバーがないことが不思議なぐらいスポーティだが、とてもイージーだ。クルーズコントロールも超快適で手放せなくなりそうな装備。

【回転域に応じて音色を変えるマフラー】大排気量2気筒エンジンらしい重厚で上質なパルス感を楽しめるよう、排気系をチューニング。低回転域では低周波なパルスサウンドに包まれ、中高回転域では弾けるような力強さを響かせるなど、走りの状況に応じ排気音が表情を変える。

シャーシ/足まわり

【骨太な骨格がタフで力強いイメージを醸成】レブルシリーズ共通のスタイリングを踏襲しながらも、1100にふさわしい重厚感を持たせている。ヘッドパイプから後輪を結ぶ一直線のラインを基調に、メインパイプはφ35mm、スイングアームは極太φ50.8mmとして、骨太な力強さを表現する。

【ルックス/使い勝手/走りのすべてを満たすディメンション】伸びやかなプロポーションを形作る1520mmのロングホイールベース、幅広いライダーが安心して乗れる700mmの低いシート高、そしてクルーザーとしては深めの35度のバンク角をバランスさせている。

【フロントサスペンション】正立式フロントフォークはインナーチューブ径φ43mm。ネイビーカラーの酸化チタンコートがオシャレだ。ボトムケースはアルミ展伸材とアルミ鋳造の2ピース構造で、スポーツバイクのような力強さを発揮する。ダンパーは高い路面追従性を発揮するカートリッジ式。プリロードアジャスターによってセッティングできる。

【リヤサスペンション】ロッド径φ12.5mmのリヤサスペンションは分離加圧式ピギーバックタイプ。プリロードアジャスターは新構造で、最適調整が可能だ。

【安心のブレーキ】フロントブレーキキャリパーはモノブロックラジアルマウントを採用し、まさにスポーツバイク。リヤディスクもφ256mmの大きさだ。

【ホイール】スポーティーなY字5本ホイール。

主要装備

【LEDヘッドライト】Φ175mmの小径LEDヘッドライトが独特な表情を見せるヘッドライト。両側の導光部も特徴的だ。

【メーター】車体デザインを損なわないコンパクトなメーターですが、フルデジタルで情報量は豊富です。

【グリップヒーター】なんとグリップヒーターを標準で装備。ウインターライドには欠かせない快適装備だ。

【スチールフェンダー】フェンダーは前後ともにスチール製。

【タンク】さりげないツートーンカラーのタンク。

【キーシリンダー】エンジン始動を儀式として楽しめるように車体左側に配されたキーシリンダー。

【シート】サドルタイプがカッコいいシートは、クッションの厚みたっぷり。ホールド性も良好だ。

【シート下スペース】キー操作で簡単にオープンできるシート下には、約3Lのスペースがある。ETCも標準装備する。

【USBソケット】シート下にはUSB-Cのソケットが装備されている。スマホの充電などに便利に使える。

【LEDテールランプ】シンプルなオーバル形状の薄型LEDテールランプがリヤをスマートに演出。ウインカーも小型。

豊富な純正オプション

よりスタイリッシュにするものから機能性を高めるものまで、純正オプションのラインナップは豊富。ファクトリーカスタムらしく、スタンダードのよさを損なうことなく魅力を引き上げている。純正ならではの安心感も見逃せない(写真は純正オプションの一部)。

ヘッドライトカウル ●価格:1万1000円

スクリーンカウル ●価格:2万4200円

ショートフロントフェンダー ●価格:1万8700円

スペシャルメインシート(茶) ●価格:1万4300円

サドルバッグ(右側) ●価格:1万7600円

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