ホンダは、並列2気筒エンジンを搭載する軽二輪250ccスーパースポーツ「CBR250RR」にニューカラー「グラファイトブラック」を設定し、2022年モデルとして発売する。「グランプリレッド(ストライプ)」、「マットガンパウダーブラックメタリック」、「パールグレアホワイト」は継続され、全4色ラインナップに。

●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク: Honda

2気筒最強41psのCBR250RRにニューカラー

2020年9月にマイナーチェンジを受けて発売されたCBR250RRは、前モデルに比べてプラス3psの最高出力とプラス0.2kgf・mの最大トルク、アシストスリッパークラッチの採用、そしてオプション設定されたアップ/ダウン対応クイックシフターなど、エンジンまわりを大きくリファインして、4気筒で鳴り物入りだったニンジャZX-25Rに対抗できるポテンシャルを持たされたスーパースポーツだ。

このとき出力アップを実現するため、エンジンは新形状のピストンを採用して圧縮比を向上。ピストンリング溝には錫メッキ処理を追加したほか、浸炭処理により強度を高めた浸炭コンロッドを採用した。また、フリクションロスを最小限に抑えるためバランサーシャフト軸の小径化やバルブスプリング荷重の低減、エンジン内のポンピングロス低減につながるシリンダー下端への切り欠きを追加するなどして最高回転数を高めている。これらに加え、点火時期、吸気系部品の最適化やマフラー内部構造の変更などにより、最高出力と最大トルクを共に向上することに成功した。

また、クラッチレバー操作力の低減とリアタイヤのホッピングを防ぐ目的でアシストスリッパークラッチを採用。3種類の出力特性を選択可能なライディングモードは各パラメータ設定値を最適化した。足まわりでは、フロント倒立フォークのフリクション低減と減衰力の最適化を図り、市街地での扱いやすさとスポーツ走行時の路面追従性を向上させている。そして別売りの純正オプションとして、シフトアップ/ダウン両対応のクイックシフターを設定(2万5300円)した。

剛性としなやかさを両立させた鋼管トラス構造フレームや左右非対称形状のアルミ製スイングアーム+プロリンクサスペンションといった基本構成には変更なし。従来はラインナップされていたABSなし仕様がなくなり、ABS標準装備としたうえで車名はCBR250RR(従来はCBR250RR ABS)となった。

実際、サーキットテストではラップタイムでZX-25Rを上回る場面もあるなど戦闘力は一級品。そんなCBR250RRの2022年モデルは、従来色のトリコロール、艶消し黒、白を継続し、赤に替えて新色の艶あり黒を設定。色数は従来と変わらない全4色のラインナップとしている。価格は据え置きで、発売日は2022年1月20日だ。

HONDA CBR250RR[2022 model]

主要諸元■全長2065 全幅725 全高1095 軸距1390 最低地上高145 シート高790(各mm) 装備重量168kg■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 総排気量249cc 内径×行程62.0×41.3mm 圧縮比12.1:1 最高出力41ps/13000rpm 最大トルク2.5kgf・m/11000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■キャスター24.3度/トレール92mm ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格&色:グランプリレッド(ストライプ/通称トリコロール)=85万4700円/グラファイトブラック、マットガンパウダーメタリック、パールグレアホワイト=82万1700円 ●発売日:2022年1月20日

▲HONDA CBR250RR[2022 model]グラファイトブラック

▲HONDA CBR250RR[2022 model]グランプリレッド(ストライプ)※継続色

▲HONDA CBR250RR[2022 model]パールグレアホワイト ※継続色

▲HONDA CBR250RR[2022 model]マットガンパウダーブラックメタリック ※継続色

※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事