カワサキは11月23日に開幕したEICMA(ミラノショー)にて、Z900RS SEの実車を世界初公開した。1972年に登場した欧州仕様Z1をオマージュした“イエローボール”カラーをまとうだけに、ヨーロッパこそ初公開にふさわしいとの判断か!? 日本でも早く見たいぞォォォォォ!!

●文:ヤングマシン編集部 ●写真:河野正士

日本での実車公開はいつ? 

ストリートファイター・Z900の派生車として、2018年に登場したネオクラシックネイキッドがZ900RSだ。カワサキのレジェンドモデルである900スーパー4、通称Z1をオマージュした外観デザインで人気爆発、日本市場では登場以来、オーバー400ccクラスで3年連続の登録台数No.1を記録している。

その初の派生グレードとして登場したのが「Z900RS SE」だ。ブレンボキャリパーとオーリンズのリアショックを装備し、さらに欧州仕様の初期型Z1が採用していた“イエローボール”カラーをまとった姿は高級感にあふれており、8月16日に発表されるとともにディーラーには予約が殺到。あまりの人気ぶりに加えてコロナ禍に伴う部品入荷の遅れが重なり、11月だった発売予定はあえなく延期に。「2022年春頃の発売を目指して最大限の努力をする」とメーカーが発表する事態まで巻き起こしている。

そんなイエローボールSEの実車がミラノショーで日本に先駆けて初公開された。展示された車両はラジエターやエンジンのガード類、グラブバー、大文字カワサキエンブレムなどのオプションを装備した仕様で、カワサキの広報素材以外では初お目見えとなる実車の姿は、やはりプレミアム感にあふれており、何ともカッコいい!

日本での実車公開タイミングは未定だが、まずはEICMA会場からの直送写真でその勇姿をじっくりと堪能してほしい。それにしても、早く日本の我々にも実車を拝ませてくださいよ〜、カワサキさん!!

▲EICMAで世界初公開となったZ900RS SE。イエロー✕ブラックの外装にゴールドの足まわりが映える!▲欧州仕様のためシートは現地STDのハイシート。純正オプションの大文字KAWASAKIエンブレムがZ1感をより高める!▲外観上の大きな魅力となるイエローボール外装。「RS」の文字がレッドとされるサイドカバーエンブレムもSE専用品だ。
▲黄✕黒の塗り分けはZ1同様にテールカウルまで。やはり純正オプションのグラブバーがクラシカル。  ▲油圧プリロードアジャスターを装備したオーリンズS46型リアショックもSEの魅力をグンと高める。カワサキがセッティングし、耐久性の高い専用シールを装備するなど、アフターマーケット品とは一味違う味付けも高得点。 ▲フロントのブレーキシステムはキャリパー/ディスク含めブレンボ製。フロントフォークもセッティングを改め、キャリパーに合わせたボトムピースを持つSE専用品だ。ブレーキホースにはメッシュホースを採用し、Fマスターシリンダーもピストン径を専用化する。 ▲EICMAでは、デビューほやほやのZ650RSも1976年登場の初代ザッパー・Z650(B1)と並べて展示された。

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