ヤマハは、MT-07のエンジンと車体をベースにフルカウルのスーパースポーツに仕立てた新型マシン「YZF-R7」の国内モデルを正式発表した。定評のあるクロスプレーン並列2気筒エンジンを搭載する車体は、足まわりの強化とフレームの補強を受けている。価格は99万9900円／105万4900円だ。
ベテランもファンライドを楽しめる、“ちょうどいい”スーパースポーツ
ヤマハは新型YZF-R7の日本仕様を発表。2022年モデルとして2月14日に標準モデル、3月14日に60周年記念カラーを発売する。クロスプレーンの並列2気筒エンジンはベースモデルのMT-07を踏襲しているが、フロントフォークは倒立タイプに換装され、ブレンボ製“純”ラジアルマスターも採用。強化された足まわりに合わせてフレームも補強されている。
トピックになるのは価格だろう。北米価格などから100万円を切るのか切らないのかが注目されたが、ギリギリで税込99万9900円を実現したのだ。また、ロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施した「YZF-R7 WGP 60thアニバーサリー」は5万5000円増の105万4900円に設定された。
もちろん最新モデルとあって、エンジンは平成32年排出ガス規制（ユーロ5相当）に適合しているほか、MT-07にはないアシスト＆スリッパークラッチを採用。シフトアップ操作を支援するクイックシフターもオプション設定される。
フルカウルのスーパースポーツとあって、足まわりは新設計φ41mm倒立フロントフォーク（MT-07は正立タイプ）をMT-07比で1.1度立てたキャスター角23°40′として装着し、リヤショックもこれに合わせた専用セッティングに。フロントブレーキキャリパーはラジアルマウントで、これに組み合わされるマスターシリンダーはブレンボ製の純ラジアルタイプだ。この“純”とは、一般的にハンドルバーから垂直に放射状ではなく、ややオフセットされたセミラジアルが多いのに対し、R7ではきっちりラジアルであることを主張するものだ。
カウルはYZF-RシリーズのDNAを継承しており、左右のLEDポジションライト、そして中央のM字ダクトに配置したLEDバイファンクションヘッドライトがRシリーズらしい表情を決定づけている。
欧州ではYZF-R7のワンメイクレースが立ち上がるなど、ヤマハはスポーツライディングを好むライダーやウィークエンドレーサーに向けてのファンライド提供に積極的だ。ヤングマシン最新号（12月24日発売）では試乗インプレッションを最速でお届けしたい！
YAMAHA YZF-R7 ABS / WGP 60th Anniversary［2022 model］
主要諸元■全長2070 全幅705 全高1160 軸距1395 最低地上高135 シート高835（各mm） 車重188kg（装備）■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 688cc 73PS/8750rpm 6.8kgf-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量13L■キャスター23°40′／トレール90mm ブレーキF＝φ298mmダブルディスク+4ポットキャリパー R＝φφ245mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF＝120/70ZR17 R＝180/55ZR17 ●価格：99万9900円／60th＝105万4900円 ●色：青、黒、白（60th） ●発売日：標準モデル＝2022年2月14日、60th＝2022年3月14日
ディープパープリッシュブルーメタリックC（YZF-R7 ABS）
ヤマハブラック（YZF-R7 ABS）
シルキーホワイト（YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary）
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