ヤマハは、水冷124ccのブルーコアエンジンを搭載した原付二種スクーターの新型「CYGNUS GRYPHUS(シグナス グリファス)」を2021年12月23日に発売すると発表した。レギュラーカラーのほかWGP参戦60周年記念カラーも1000台限定で発売される。
シグナスシリーズ初の水冷エンジン搭載!
ヤマハは、水冷124ccのブルーコアエンジンを搭載した原付二種スクーターの新機種「CYGNUS GRYPHUS(シグナス グリファス)」を発表した。現行モデルのシグナスXからフルモデルチェンジとなり、シグナスシリーズとしては初めて水冷エンジンを搭載している。シグナス グリファスは“Advanced Total Performance Sport”をコンセプトに開発され、パワーはシグナスX比で20%以上、燃費は約20%改善(WMTCモード/クラス1)したというから驚きだ。
新型が搭載する水冷ブルーコアエンジンは、パワーアップと燃費向上により走りの楽しさと環境性能を両立。静粛かつ振動の少ないエンジン始動を可能とする「Smart Motor Generator system」、および全域でのハイパワーに貢献する「VVA(可変バルブ)」を採用している。フレームは新設計で、ワイド化されたタイヤなど足まわりもスポーティだ。
燃費は従来型シグナスXの37.3km/Lからシグナス グリファスは44.5km/Lへ改善(ともにWMTCモード/クラス1)し、6.1Lの燃料タンク容量から計算上の航続距離は約270kmになる。
なお、空冷エンジンのシグナスXも生産終了にはなっておらず、当面は併売される模様。
価格はスタンダードが35万7500円で2021年12月23日発売、1000台限定の60周年記念カラーは36万8500円で2022年2月24日の発売となる。
参考:【YAMAHA CYGNUS-X[2020]】主要諸元■全長1890 全幅690 全高1120 軸距1305 シート高775(各mm) 車重119kg■空冷4ストローク単気筒 SOHC4バルブ 124cc 9.8ps/7500rpm 1.0kgf・m/6000rpm 無段変速 燃料タンク容量6.5L■タイヤサイズF=110/70-12 R=120/70-12 ●価格:33万5500円 ●色:ブルー、ホワイト、ブラック、レッド ●発売日:2020年4月10日 |
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]
主要諸元■全長1935 全幅690 全高1160 軸距1340 シート高785(各mm) 車重125kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 12ps/8000rpm 1.1kgf・m/6000rom 無段変速 燃料タンク容量6.1L■タイヤサイズF=120/70-12 R=130/70-12 ●価格:35万7500円[36万8500円] ●色:灰、青、黒、白、[白] ●発売日:2021年12月23日[2022年2月24日] ※[ ]はWGP参戦60周年アニバーサリーYAMAHA CYGNUS GRYPHUS WGP 60th Anniversary[2022 model]シルキーホワイト
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]ブルーイッシュグレーソリッド4
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]ディープパープリッシュブルーメタリックC
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]ブラックメタリックX
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]ホワイトメタリック1
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS[2022 model]
【CYGNUS GRYPHUS の新たな特徴】
1) 走りの楽しさと燃費・環境性能を両立する水冷“BLUE CORE (ブルーコア)”エンジン
高燃焼効率、ロス低減、冷却性の3 点を照準に開発し、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立させる“BLUE CORE (ブルーコア)”エンジンを搭載しました。シグナスシリーズ初の水冷エンジンです。
燃焼室は、パワーと燃費の両立を図るためコンパクトに設計。高効率燃焼のポイントとなる圧縮比は、従来の10:1 から11.2:1 へと高め、混合気のタンブル(縦渦)を効果的に生成させ、FI セッティングとの相乗効果で高出力と燃費性を備えています。
出力は20%以上、燃費は約20%向上(WMTC モード燃費 クラス1)を図っています。水冷“BLUE CORE (ブルーコア)”エンジン
2) 静粛かつ振動の少ないエンジン始動をもたらす「Smart Motor Generator system」
全域でのハイパワーに貢献する「VVA(可変バルブ)」エンジンには、「始動モーター」と「ジェネレーター」が一体化したSMG(Smart Motor Generator system)を採用しました。始動時は始動モーターとして機能し、走行時はジェネレーターとして働きます。従来の始動モーターと減速ギアが不要となり、軽量・コンパクト化・静粛始動を実現しています。
また、エンジンにはVVA(Variable valve actuation=可変バルブ)を採用。
低速向けと中高速向けのカム(吸気側)のリフト量が 6,000r/min で切り替わる機構で、相互にトルクカーブを補完し全域で優れたトルク特性を発揮します。
3) 新設計フレームと新開発のワイドタイヤなどスポーティな走行性能を支える足回り
新エンジンの搭載・重心位置最適化と、ボディ剛性をバランスさせた新設計のアンダーボーン型フレームを採用。メインパイプは左右非対称で、またテンションバーによるチューニングにより強度剛性としなやかさをバランスさせました。さらに、スペース効率を配慮した設計により十分なシート下トランクスペースを確保しています。新設計フレーム
また、新ディメンションにより、良好な直進安定性と、スポーティで機敏な操縦性を両立。ホイールベースは現行モデル比で35mm ロングの1,340mm、キャスター角は現行27°00′に対し、26°30′としました。新開発のフロント120/70-12、リア130/70-12 のワイドタイヤとのバランスにより、直進安定性と機敏な操縦性を兼ね備えています。
ブレーキには、フロントΦ245mm、リアにはΦ230mm(従来比30mm 大径化)のディスクブレーキを採用。リアブレーキ操作でフロントブレーキもバランスよく効力を発生させるUBS(ユニファイドブレーキシステム)により、制動時の車体挙動に穏やかさをもたらします。
さらにΦ33.0mm インナーチューブの正立式フロントサスペンションと、走行状況に応じてイニシャルを4 段階調整できる2 本のリアサスペンションを採用。減衰力特性を最適化しており、落ち着いた乗り心地に寄与しています。
4)シグナスの血統を受け継いだ新スタイル
新エンジンと新フレーム採用にあわせ、スタイリングを刷新しました。ポイントは、シグナスシリーズを継承・進化させた“安定感のある乗り味”と、さらに進化した“スポーティ性能の表現”によるダイナミックな造形です。
LED ヘッドランプは、従来の1 灯式からシャープな2 灯式に進化。ロービームでは右側が点灯、ハイビームで左右両方が点灯し、デザインコンセプトの“Glaring Predator”の通り、肉食動物が獲物を捕らえる時の顔つきをイメージさせます。また上質感ある面発光テールランプは、鋭い肉食動物の目線を想起させます。
ロービームで右眼、ハイビームで両眼が点灯する。
面発光のテールランプは肉食獣の目線をイメージ。
5) 快適便利な装備
・見やすい大型液晶デジタルメーター
・28L 容量シート下トランク
・USB ソケットを備えたフロントポケット
・給油のしやすさに配慮したフロント給油口
メーターは速度、回転、燃料計、時計を常時表示し、切り替えでオド、トリップを表示。エンジンオイル交換表示機能もある。
約28L容量のシート下トランクは、トランク前方にヘルメットフックを2個装備している。また、フロントポケット内にはUSB充電ソケット、フロントパネル中央には折り畳み可能な大型フックを装備する。
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