ホンダは、CB250Rをモデルチェンジし、2022年モデルとして7月21日に発売すると発表した。すでに海外で発売されているCB300Rと同様のモデルチェンジ内容で、倒立フロントフォークは高性能なSFF-BPを採用。スリッパークラッチなども追加されている。

●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ

末弟の下剋上は許さない! 足まわりを中心にグレードアップ

ホンダは、“ネオスポーツカフェ”をコンセプトとしたスポーティなネイキッドモデル「CB250R」をモデルチェンジした。CB1000R、CB650R、CB125Rを幅広くラインナップされる兄弟車のうち、車検いらずで高速道路も走れるという、普段使いにジャストサイズのスタンダードモデルがCB250R。これまで末弟のCB125Rはクラスを超えた装備としてSFF-BPやIMU付きABSなどを備え、兄貴分のCB250R(海外ではCB300R)よりも進んだ装備によって下剋上の状態が続いていたが、今回のモデルチェンジで序列を再び正常化したわけだ。

フルカウルスポーツのCBR250Rが発祥のエンジンは、レブル250やCRF250L/ラリーなどとベースを共有する水冷DOHC単気筒で、新型CB250Rは平成32年排出ガス規制に適合するとともにアシスト&スリッパークラッチを新採用。シートのマテリアルも新しくなったほか、厚さ23.5mm/230gのコンパクトなLCDダッシュボードには、新たにギア段数表示が追加された。

カラーリングは、精悍な「マットガンパウダーブラックメタリック(艶消し黒)」を新たに採用。シックな「マットパールアジャイルブルー(艶消し青)」と、鮮やかな「キャンディークロモスフィアレッド(赤)」と合わせて全3色の設定となった。黒は、倒立フロントフォークのアウターチューブや前後ホイール、ラジエターシュラウド、ヘッドライトリムなど、車体各部をブラックやグレーのカラーリングでまとめ、精悍な印象を際立たせた。青と赤は、フロントフェンダーを主体色と同色としたほか、フロントフォークをブロンズに、前後ホイールはブラウンとしている。

価格は56万4300円で、これだけのモデルチェンジ内容ながら据え置きだ。

▲反転表示のLCDメーターには、ギアポジションインジケーターが追加された。 ※写真は海外仕様のCB300R▲DOHC4バルブの水冷4ストローク単気筒エンジンは新排出ガス規制に適合するとともに、アシスト&スリッパークラッチを新採用。 ※写真は海外仕様のCB300R

▲ショーワ製SFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク-ビッグピストン)を新採用し、ラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。ABSは6軸IMU連動だ。 ※写真は海外仕様のCB300R

HONDA CB250R[2022 model]

主要諸元■全長2020 全幅805 全高1045 軸距1355 シート高795(各mm) 車重144kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 27PS/9500rpm 2.3kgf-m/7750rpm 変速機6段 燃料タンク容量10L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:56万4300円 ●色:艶消し黒、艶消し青、赤 ●発売日:2022年7月21日

マットガンパウダーブラックメタリック(艶消し黒)マットパールアジャイルブルー(艶消し青)キャンディークロモスフィアレッド(赤)

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