カワサキモータースジャパンは、クローズドコース専用オフロードモデル「KLX230R」をカラーチェンジし、2022年モデルとして発売する。また新たにホイールトラベルを短縮してシート高を-25mmとした「KLX230R S」もラインナップし、ファンバイクとして間口を広げている。

●文:ヤングマシン編集部

北米で発表済みのKLX230Sのコンペモデル版

カワサキモータースジャパンが発表したKLX230RおよびKLX230R Sは、従来からあるRモデルのカラーチェンジ版と、新たにラインナップされるローダウン版“S”の2本立て。気軽に乗れる空冷単気筒エンジンながらハードコアなシート高を誇っていたKLX230系が、もっと親しみやすくなる。

KLX230シリーズは、本格的なオフロードライディングを幅広いユーザーが楽しめるファンバイク。低中回転域から力強いトルクを生み出す空冷4ストローク232cc単気筒エンジンと、カワサキ伝統のコンパクトなペリメターフレームを採用し、公道モデルのKLX230と、クローズドコース専用のKLX230Rをラインナップしてきた。

しかし、KLX230Rの空冷エンジンは19psと親しみやすいがシート高は925mmとなかなかのもので、ビギナーにはやや手厳しい面があったことも事実。これの間口をもっと広げるために、フロントフォークのホイールトラベルを250→220mmに、そしてリヤサスペンションは251→223mmとしてシート高を900mmまで下げたのが、新規ラインナップされるKLX230R Sというわけだ。

価格はいずれも52万8000円で、発売日は2021年12月1日。ちなみに、北米ではこの10月初旬に公道モデルのKLX230にも“S”が発表されており、こちらはシート高885mmの標準モデル(国内仕様の数値)に対し、約830mm(北米仕様の数値/32.7インチ)とかなりのローダウンになっている。公道モデルの日本国内導入にも期待せずにはいられない。

2019年10月発売の現行KLX230(国内仕様)はシート高885mm。価格は49万5000円だ。最低地上高は265mmと十分な数値を確保している。

北米で2021年10月5日に発表されたKLX230Sはシート高32.7インチ(約830mm)だ。公式に配布された写真はロゴのみをCGで貼り替えたもののようで見た目に現行と違いはないが、スペック上は最低地上高も8.3インチ(約210mm)となっている。

KAWASAKI KLX230R/S[2022 model]

主要諸元■全長2045[2035] 全幅840 全高1200[1175] 最低地上高300[275] 軸距1360[1350] シート高925[900](各mm) 車重115kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 232cc 19ps/8000rpm 2.0kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量6.5L■タイヤサイズF=80/100-21 R=100/100-18 ※[ ]内はS ●価格: 52万8000円 ●発売日: 2021年12月1日

KAWASAKI KLX230R[2022 model]ライムグリーン(GN1)

KAWASAKI KLX230R S[2022 model]ライムグリーン(GN1)

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