●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年7月7日

ヤマハXSR900 概要

’22でユーロ5に対応するフルモデルチェンジ。排気量を845→888ccへと拡大し、フレームも新設計のツインスパーに置き換わった。電子制御まわりもフルライドバイワイヤー化で進化している。デザインは’80年代レースイメージを色濃く採り入れた斬新なものとなり、TZやYZRを思わせるタンク形状やシングル風シート、極めつけは往年のゴロワーズカラーの復刻とも言えるブルー×イエローの車体色を採用した。丸形1灯のヘッドライトはウインカーとともに待望のLED化を果たし、テールランプはシート後端に内蔵するカスタムチックなデザインだ。前後サスペンションにはフルアジャスタブルタイプを奢って、正統派スポーツらしさに磨きをかけている。

’22 ヤマハXSR900

主要諸元

【’22 YAMAHA XSR900】■水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ 888cc 120ps/10000rpm 9.5kgf・m/7000rpm ■193kg シート高810mm 14L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ■クイックシフター(アップ&ダウン) ●色:ブルーメタリックC/ブラックメタリックX ●価格:121万円 ●発売日:2022年6月30日

【カラーバリエーション】ゴロワーズ風のブルーメタリックCの他に、各部やホイールを黒で統一したブラックメタリックXの2色。

エンジン/フレーム/足まわり

【排気量アップ&新フレーム】現行モデルのMT-09と同じく、従来型から3mmのストロークアップで排気量を888ccに拡大した並列3気筒エンジンは、4ps&0.6kgf・m増のパフォーマンス向上を実現。上下双方向で機能するクイックシフターも実装している。※写真は欧州仕様

【MT-09より安定志向】ヘッドパイプ位置が従来型より30mm低くなった新型フレームで、旋回性が向上。正統派ロードスポーツらしい安定性を獲得している。

フロントサスペンションはKYB製のφ41mmフルアジャスタブル倒立フォークを装備。フロントブレーキはラジアルマウントのモノブロックキャリパーにφ298mmディスクを組み合わせる。軽量で丈夫なスピンフォージドホイールはベース車のMTを踏襲しているが、新設計のリアアームは従来型より55㎜延長、MT-09よりホイールベースが65mmもプラス。安定性に寄与する専用設計だ。

主要装備

【先進×懐古なフルLED】従来型に引き続いてレトロな丸目ハウジングのヘッドライトデザインを採用するが、待望のLED化。小型化されて引き締まった顔つきとなった。シート後端埋め込み式となったテールランプも斬新だ。

【操作系も一気に進化】フロントブレーキのマスターシリンダーはMTのニッシン製ラジアルポンプ式から、ブレンボ製にグレードアップ。従来型は一般的な横押し式だった。クイックシフターも標準装備となった。

【6軸IMU搭載で超進化】フルライドバイワイヤー化と6軸IMUの採用で、電脳装備は一気に進化。3種の制御システム「トラクションコントロール/リフトコントロール/スライドコントロール」に加えて「クルーズコントロール」を搭載するなど、MT-09SPと同等の機能を備えている。※写真は欧州仕様

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