ヤングマシン編集部

ホンダCB400SFが消えゆくと決まった今、次に期待されているのはカワサキの400cc新型4気筒マシンだ。複数のタイプが候補に上がるなか、ニンジャZX-4R、Z400RS、ゼファー400に続いて浮上したのはザンザスの復活とも言えるストリートファイター説だった。

ZX-25Rでニーゴー4気筒復活、そしてCB400SFが生産終了の今しかない?!

2017年に発表されたカワサキZ900RSは大型バイクの販売台数ランキングを独走し、2022年にはZ650RSも発売された。一方、カワサキは2020年に発売したニンジャZX-25Rで4気筒250ccというカテゴリーも復活させている。さてその次、いま空白地帯になっているのは……。

そう、4気筒400だ。

普通二輪免許で乗れる4気筒マシン、それは大型二輪免許が高嶺の花だった時代に実質的な若者向け最高峰のスポーツバイクだったが、1996年に大型二輪免許が教習所で取得できるようになり、ライダーの平均年齢が上がるとともに主流から少しずつ外れていった。

時代は流れて2022年──。1992年に誕生したCB400SFが生産終了となり、400ccクラスからはついに4気筒マシンが消えることに。一方で、カワサキは2020年にニンジャZX-25Rを発売することで、軽二輪(126~250cc)クラスに長らく不在だった4気筒マシンを復活させている。

ホンダがCB400SFの後継機として、海外向けの500ccを開発中(日本向けには400cc化して転用)という情報もあるが、その前に有力視されているのはカワサキのニューマシンの登場だ。2021年末にはニンジャZX-25Rによく似た4気筒マシンが某施設で目撃され、ヤンマシスクープ班はこれがZX-4Rになるのではないかと踏んでいる。

カワサキの新型4気筒には諸説あり、まずは目撃情報のあるニンジャZX-4R、そして2017年の発売から大人気のZ900RSの弟分であるZ400RS、そしてカウル付きスポーツツーリングのニンジャ400(4気筒)というのがこれまでに候補とされてきた。しかし最新の情報によれば、新たにストリートファイター説が浮上してきたという。

2023年モデルとして登場? ニンジャZX-4Rの目撃情報を元に、ZX-25Rの車体をベースとしながらフロントのダブルディスクと別体型のサイレンサー、そして新フェイスを想定してイメージCGを制作したものがコチラ。登場時期は2022年秋と予想される。●想定価格帯:100万~110万円 ●予想登場時期:2022年秋 ●CG:SRD

現行の2気筒Z400とは別のスタイルで、新しい現代的なスポーツネイキッドを作り上げるというのだ。もしそうだとするなら、ZX-4RがZXR400、Z400RSがゼファー400やZ400FXのリボーン(生まれ変わり)と言えるのに対し、新ストリートファイター400は……。思い当たるとすればザンザスだろうか?

じつは、2022年初頭にカワサキはZ生誕50周年のスペシャルサイトをオープンしており、そこでは従来Zの系譜に入ることがあまりなかったバリオス(250)とザンザス(400)が列に加えられている。これが何かの予兆という可能性はないだろうか。もしそうなら、バリオスのリボーンはZ250RS、ザンザスのリボーンは新型4気筒Z400ということになる。

まだ情報は霞の向こうにあり、こうした可能性もありそうだという推論を述べるにも根拠は薄め。ただ「ストリートファイター説」という言葉のみが流れてきたにすぎない。とはいえ、2022年秋の東京モーターショー改め「JAPANオールインダストリーショー」に向けて何かが進行中なのは間違いなさそうだ。いくつかの説のうち、間近に実現しそうなのは1機種か、いいところ2機種だろう。発表はコロナ禍などの諸事情によって2023年以降にずれ込む可能性もあるが、いずれにせよ続報が入り次第お伝えしていきたい。

今回の情報を元に制作したCGがコチラ。軽快なスポーツネイキッド路線を狙い、2気筒Z400をベースに4気筒エンジンを搭載した、という仮定だ。 ●CG:YSK

こちらは以前に制作した、ゼファースタイルのZ400RSを予想したものだ。 ●CG:SRD

1992年、CB400SFと同年発売だったザンザス

1992年に発売された初期型CB400スーパーフォア。 主要諸元■全長2085 全幅735 全高1080 軸距1455 シート高770(各mm) 車重192kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 53ps/11000rpm 3.7kg-m/10000rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●発売当時価格:58万9000円~(消費税抜き)

1989年にゼファー(ZEPHYR)が登場し、レーサーレプリカ全盛だった400ccクラスにネイキッドの存在を問い直した。このゼファーが大ブームになり、同じく1989年にCB-1を発売していたホンダは同系エンジンをリヤ2本サスの車体に積み直して、1992年にCB400SFを発売。これに呼応するかのように、カワサキはZXR400系の4気筒エンジンをスポーティな車体に搭載したザンザスを登場させたのだった。

しかしザンザスのデザインは斬新すぎたためかあまり支持を得られず、スズキがバンディット400(1989年)で独自路線を歩み、ヤマハが1993年にXJR400を発売するなか、ゼファーのテコ入れを選んでいくことになる。のちに4バルブ化したゼファーχを1996年に発売し、ザンザスは同年頃を最後にラインナップから姿を消した。

ザンザスはゼファーと異なる新世代のZを目指していたとされ、そのDNAはのちに次世代のZ1000へと受け継がれていく。

1992年に登場したザンザスは、幾重にも湾曲したアルミフレームにZXR400ベースの並列4気筒エンジンを搭載。自主規制値が59ps→53psと変更された後だったため53ps/11500rpmだったが、新世代Zに通じるデザインが最大のトピックだった。登場時代が早すぎたせいか、あまり人気は得られなかったが、この右2本出しマフラーやアグレッシブなヘッドライトのデザインは、2003年に登場したZ1000(左右4本出しマフラーが特徴)の礎になったと見ることもできる。ちなみにヤングマシンでは当時、ザンザス900の名でZ1000の登場をスクープしている。発売当時価格は64万7870円(消費税3%込)だった。

ヤングマシン2001年8月号で『超精密イラストスクープ』としてザンザス900の姿をとらえた。実際には排気量アップで車名はZ1000になり、発売も2003年に。のちに開発段階ではザンザス900の名で進んでいたことも知られるようになった。ちなみに、同じ号でホーネット900の発売もスクープしている。

【参考:Z1000(2003年 欧州モデル)】主要諸元■全長2080 全幅770 全高1055 軸距1420 シート高820(各mm) 車重198kg(乾)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 953cc 127ps/10000rpm 9.7kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17

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