カワサキモータースジャパンは、2022年10月発売モデルを最後に国内ラインナップから外れていたKLX230SMを復活&モデルチェンジして2025年1月13日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
シート高を5mm下げながらリアサスを伸長
カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジ。11月27日発売のトレールモデルに続き、2025年1月13日にスーパーモトモデル「KLX230SM」を発売する。新型は、フレームの一部を再設計し、前後ホイールトラベルを変更、エルゴノミクスを一新し、スマートフォン接続機能も手に入れた。
エンジンは令和2年排出ガス規制に適合した最新仕様になり、吸気ポートの改良やECU設定の見直しなどにより低中回転域のトルク特性を改善。これを搭載するペリメターフレームは、サブフレーム(シートレール)位置を最適化することでシート高を低くしつつウレタン厚を増加させ、快適性と足着き性の両方を向上した。
さらに最低地上高こそわずかに減少したもののリアホイールトラベルを増加、フロントはφ37mm倒立フォークのスロトークを従来の204mmから188mmとすることで、ブレーキング時のピッチングを抑制し安定性を向上している。キャスター角が立て気味になったことでクイックなハンドリングが期待できそうだ。
新旧のシート高/最低地上高/前後ホイールトラベル/キャスター&トレールの比較は下記の表の通り。
旧KLX230SM(’23) | 新KLX230SM(’25) | |
シート高 | 845mm | 840mm(-5mm) |
最低地上高 | 230mm | 220mm(-10mm) |
ホイールトラベル(前) | 204mm | 188mm(-16mm) |
ホイールトラベル(後) | 168mm | 223mm(+55mm) |
キャスター/トレール | 26.5°/86mm | 24.9°/77mm |
新旧KLX230SMをシルエットで比較したもの。ブルーが新型でグレーが旧型だ。新型はリア車高が上がってキャスター角が立ち、スポーティーなジオメトリーになっているのがよくわかる。
このほか、モトクロッサーKXゆずりの精悍なスタイリングやエルゴノミクス、コンパクトなLEDヘッドライトと新デザインのヘッドライトカバー、ブラックアルマイトのホイールリムなどを採用。新作のリアブレーキマスターシリンダーは100gの軽量化を達成している。
ライダーの居住性を高めつつ走破性も高めるというモデルチェンジ内容で、スマートフォン連携機能付き液晶メーターなど機能も充実。価格はトレールモデルのKLX230から+2万2000円の61万6000円だ。
KAWASAKI KLX230SM[2025 model]
KAWASAKI KLX230SM[2025 model]バトルグレー
KAWASAKI KLX230SM[2025 model]ファントムブルー
車名 | KLX230SM |
型式 | 8BK-LX232A |
全長×全幅×全高 | 2035×845×1125mm |
軸距 | 1365mm |
最低地上高 | 220mm |
シート高 | 840mm |
キャスター/トレール | 24.9°/77mm |
装備重量 | 137kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 232cc |
内径×行程 | 67.0×66.0mm |
圧縮比 | 9.4:1 |
最高出力 | 18ps/8000rpm |
最大トルク | 1.9kgf・m/6400rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 7.6L |
WMTCモード燃費 | 34.7km/L(クラス2-1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/70-17 |
タイヤサイズ後 | 120/70-17 |
ブレーキ前 | φ300mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
価格 | 61万6000円 |
色 | 灰、青 |
発売日 | 2025年1月13日 |
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