GSX-8S/8R、V-STROM800シリーズで採用実績のある775ccのパラレルツインエンジンを搭載した新型モデルGSX-8T&GSX-8TTが2026年1月30日より発売開始。同日、横浜赤レンガ倉庫にてメディア向けの「新型GSX-8T/8TT新商品説明会」が開催されたので筆者も参加してきたぞ!
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トークショー形式という凝った演出がなされた「新型GSX-8T/8TT新商品説明会」

スタイリングに拘ったGSX-8T/8TTらしく雰囲気のいい会場で行われた技術説明会。モータージャーナリストであるノア セレン氏(左)を迎えトークショー形式で開催。
バイクメーカーが新車を発表する際、二輪媒体関係者やジャーナリスト、ライターなどを集めて行われるのが技術説明会。新型車の情報をより正確にメディアに伝えるべくメーカーが行う催しであるが、よくテレビで見かける記者会見のような堅苦しい雰囲気になるのが一般的。だが今回のスズキのGSX-8T/8TTの新商品説明会は一味違っていたのだ。

レトロな雰囲気の横浜赤レンガ倉庫のホールにて行われた「新型GSX-8T/8TT新商品説明会」。もちろんGSX-8T/8TTのモダンなキャラクターに合わせた演出である。
なんと新商品説明会の会場は、観光地として有名な横浜赤レンガ倉庫。板張りのホールには暖色系のライティングに照らされたGSX-8T/8TTが鎮座し、壇上には革張りのおしゃれなソファーが並ぶ…。
なんだかいつもと雰囲気が違うなぁ? なんて思っていたら登場したのはモータージャーナリストのノア セレン氏。同氏は長年Vストロームミーティングをはじめとするオーナーミーティングで開発陣とのトークショーのインタビュアーを担当。軽妙でありながら、鋭く、時にきわどい(?)質問で開発陣に切り込むというスタイルで来場者を盛り上げるのが得意だ。そんなインタビュアーを新商品説明会に迎えることで、よりわかりやすく、印象的にメディアに情報を伝えようというのが今回の主旨のようだ。

チーフエンジニアの加藤幸生さん(左)、デザイン担当の古橋伸介さん。GSX-8T/8TTはスタイリングに拘り、何度もクレイモデルを削ったとか。

GSX-8T/8TTのデザイン制作のキーとなったスズキ・T500(1968年)。空冷2サイクル並列2気筒エンジンを搭載したモデルで、タンクのラインがGSX-8T/8TTのモチーフになっている。

左から車体設計・小林銀河さん、電装設計・柴山拓也さん、テストライダー・佐藤洋輔さん。スズキとしては珍しいバーエンドミラーの採用のほか、エリーパワー製リチウムイオンバッテリーの搭載など新しいことに挑戦したという。

GSX-8T/8TTのポジショントライアングル。このポジションはベースモデルのGSX-8Sと全く一緒でハンドル幅も同様とのこと。タンクからシートにかけての幅が唯一8Sと違っている。

隼に続いてシリーズ新搭載となったリチウムイオンバッテリー(右)と同等容量の鉛(MF)バッテリー。このリチウムイオンバッテリーはエリーパワーと共同開発しており、従来からの軽量、長寿命、低温環境下での確実性、放置時の自然放電の少なさといった特徴に加え、メンテナンス性がアップ。整備時の短絡などBMSによる回路遮断が起きてもオーナーの手でヒューズ交換が可能で、その場で復帰させられる機能が追加されている。

GSX-8T/8TTの開発陣。左よりチーフエンジニア・加藤幸生さん、テストライダー・佐藤洋輔さん、車体設計・小林銀河さん、電装設計・柴山拓也さん、デザイン・古橋伸介さん。
GSX-8Tの足着き性チェック

写真はGSX-8Tで、テスターの身長は身長172cm、体重75kg。
シート高はGSX-8Tが815mmでGSX-8TTが810mm。その違いはシートのタックロール加工の厚みとのことで、跨ってみると足着き性に関してはほぼ一緒……なのだが、タックロール加工のあるGSX-8Tの方が、よりシートのクッションが効いている印象を受けた。足着き性に関しては両足で支えると踵が4cmほど浮く感じ。ただし、両足ともしっかり母指球で支えられているので不安はない。

左がGSX-8Tのシートで、右がGSX-8TTのシート。8Tはよりクラシカルなタックロールシート風のスタイルで、8TTがスポーティなデザイン。クッションには高密度ウレタンフォームを使い快適性にも拘っている。
GSX-8T/8TTのスタイリング

GSX-8T:マットスティールグリーンメタリック(QVP)

左:キャンディバーントゴールド(QSY)、右:マットブラックメタリックNo.2(YKV)
ブリティッシュテイストなカラーリングを採用しているのがスズキGSX-8T。カラーバリエーションは、マットスティールグリーンメタリック(QVP)、キャンディバーントゴールド(QSY)、マットブラックメタリックNo.2(YKV)の3色。

GSX-8TT:グラススパークルブラック(YVB)

GSX-8TT:パールマットシャドーグリーン(QU5)
一方、GSX-8TTはアメリカンなスタイルの艶やかなカラーリングを採用。グラススパークルブラック(YVB)、パールマットシャドーグリーン(QU5)の2色展開。
■主要諸元 全長2115 全幅775 全高1105 軸距1465 シート高815[810](各mm) 車重201[203]kg(装備) ■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 775cc 80ps/8500rpm 7.7kg-m/6800rpm 変速機形式6段リターン 燃料タンク容量16ℓ(ハイオク指定) ■ブレーキ F=ダブルディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:129万8000円[138万6000円] ※[ ]はGSX-8TT
GSX-8T/8TTの違い&共通ディティール

丸型のLEDヘッドライトを採用する8Tは、馬蹄型と呼ばれるヘッドライトリングのデザインが特徴的。8TTはビキニカウルが装着される。

灯火類での8Tと8TTの大きな違いは、8Tのポジション灯がヘッドライト内部にあるのに対し、8TTはウインカーもポジションライトになること。

両車はメーターハウジングはもちろん、ライディングモードなどの機能も共通。8TTはビキニカウルがあるため風防効果がアップ。カウルの玉縁で風の流れをよくするような工夫も盛り込まれている。

8Tと8TTのエンジン&フレームは共通。ただし、8TTにはエンジン下部にアンダーカウルが装着されている。

ビキニカウルのある8TTとない8Tで、USB Type-Cソケットの取り付け位置が異なる。8Tはメーター下の左側、8TTはビキニカウル左の内側となる。

両車ともハンドル幅が一緒なら、シート&ステップポジションも一緒(ちなみにGSX-8Sとも一緒)。スズキでは久々の採用となるバーエンドミラーが特徴的だ。

GSX-8Sに対し2ℓ増の16ℓ(正確には16.5ℓ/ハイオク仕様)の燃料タンク容量を確保。WMTCモード値燃費23.4km/ℓで計算するとワンタンクの航続距離は374kmとかなりロングディスタンス。

シート下スペースは、コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用したことで若干の余裕がある。タンデムシート下にはETC車載器が収まりそうだ。

拘りのバーエンドミラー。アルミ鋳造製とのことだがビレットパーツのようなスタイリングと共に操縦安定性や視認性にも真面目に取り組んだとか。

サイレンサーカバーはヘアライン仕上げのステンレス材を採用することで高級感アップ。

GSX-8Sに対しタンク容量を2ℓアップしたことでニーグリップ部のボリューム感がアップ。またシートの材質に高密度ウレタンフォームを採用することで座り心地を良くしている。

ビリヤードの種目である「エイトボール」をエンブレムのキーデザインにしているGSX-8T&8TT。

発売開始の2026年1月30日の時点でGSX-8T&8TTは、年間目標販売台数840台に対し1000台以上の受注が入っているという。今年注目のモデルになりそうだ。

左がGSX-8T(129万8000円)で右がGSX-8TT(138万6000円)。その価格差は8万8000円。
ステップアップ試乗会に早くもGSX-8T/8TTが登場!?
2026年1月30日発売開始とのことで、スズキによる広報車(メディア向け試乗車)の配備も早々に進むと思われるGSX-8T/8TT。気になるのはエンジンや車体はもちろん、ポジションのトライアングルやサスペンションのセッティングまで一緒というGSX-8Sとのフィーリングの違いだろう。少なくとも跨ってみた印象ではかなりGSX-8T/8TTはコンフォート(特にタックロールシートのGSX-8T!)な印象を受ける。この辺りのフィーリングが走行フィーリングに出るのか楽しみなところ。またレッドバロンでは3月28日、29日に行われるステップアップ試乗会の参加受付がスタート! 2月7日現在、まだこの回の試乗車ラインナップは発表されていないものの、この時期に発売開始したスズキのモデルは試乗車に加わることが多いので、GSX-8T/8TTが気になるという方はステップアップ試乗会の動向を逐一チェック!!
ステップアップ試乗会
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