みなさんの教習車の思い出は?

こんにちは青木タカオです。突然ですが、バイクに乗っている皆さんが最初に乗ったバイクは何だったでしょうか? 原付50ccだったという人もいれば、クローズドコースで乗った競技用モデルという人も少なからずいらっしゃるかと思いますが、教習所で運転操作を習った「教習車」という人がほとんど大半ではないでしょうか。

普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

時代によって車種はさまざまかと思います。普通自動二輪免許なら、まずは第1段階でクラッチワークやシフトチェンジなど基本操作を学ぶため『CB125T』など125ccのマニュアル車に乗ってから、その後は卒業検定まで『CB400スーパーフォア』や『XJR400』、大型二輪なら『CB750』だったりしたのではないでしょうか。

ちなみにボクは『FZ400L』で中型二輪免許をとって、『FZX750』や『VFR750』で、限定解除一発試験を受けた記憶があります。

今でいう大型二輪免許は教習所では取得できず、実技試験に挑むのみの時代で、鮫洲の試験場で対面した“ナナハン”を「馬鹿でかい」とビビったのが懐かしい思い出です。

※鮫洲の試験場:鮫洲運転免許試験場(東京都品川区東大井)

最初に触れるのはロングセラーの名車だった

扱いやすく軽快な走りの「ホンダ CB125T」(1993年) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲扱いやすく軽快な走りの「ホンダ CB125T」(1993年) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

長らくバイク乗りたちの最初の一歩、初心者向けモデルとして活躍してきたホンダ『CB125T』は、前後18インチの足まわりを持つフルスケールのロードバイク。空冷4ストSOHC2気筒エンジンはとても扱いやすく、定評がありました。

スポーティなスタイルの「ホンダベンリイCB125」(1969年) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲スポーティなスタイルの「ホンダベンリイCB125」(1969年) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

ルーツをたどると、1969年に発売された『ホンダベンリイCB125』にまで遡ることができます。当時の資料を読むと、ポジションライトやフロントブレーキでも点灯する制動灯、サイドリフレクターを装備し、ハイウェイ時代にふさわしい安全対策と謳われています。

2001年式で二次空気導入機構を採用し、新排ガス規制に適合した「ホンダ CB125T」。 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲2001年式で二次空気導入機構を採用し、新排ガス規制に適合した「ホンダ CB125T」。 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

『CB125T』は惜しまれつつも2003年に生産終了。代替となる車両が少ないため、その後も長きに渡って教習車として使われていました。

欧州でベーシックスポーツとして販売されていた「CB125F」に大型バンパーや教習車ならではの表示ランプが取り付けられた『CB125F 教習車仕様』/2015年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲欧州でベーシックスポーツとして販売されていた「CB125F」に大型バンパーや教習車ならではの表示ランプが取り付けられた『CB125F 教習車仕様』/2015年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

後継として2015年12月にホンダから発売されたのが『CB125F 教習車仕様』です。欧州向けの『CB125F』をベースに、国内の二輪教習に適した特殊装備を追加。待望だった自動車教習所専用モデルの新作が、デビューしたのでした。

エンジンはパラレルツインではなく単気筒になりましたが、先代がそうだったように、低速時での粘り強い出力特性でストップ&ゴーの繰り返しもしやすく、扱いやすい変速比配分の5速マニュアルトランスミッションを採用しています。

転倒時における車両の破損や損傷を軽減させる大型のエンジンガード&バンパーをフロントとリアの左右に装備。走行速度やブレーキの操作状況、エンジン停止状況などを教習指導員へ視覚的に伝える教習用の表示ランプを車体前後に備えます。

視認性に優れるメーターパネルには、マニュアルトランスミッションの操作に不慣れな教習生にも選択中のギアがすぐに判別できるよう「ギアポジションインジケーター」が採用されています。

ヨンヒャクはやっぱりコレ!

普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」キャンディーブレイジングレッド[ツートーン]/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)/NC54」キャンディーブレイジングレッド[ツートーン]/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

教習所で「これに乗った」という人は少なくないでしょう。ホンダ『CB400スーパーフォア』です。1992年に発売されて以来、400㏄クラス・ネイキッドロードスポーツモデルのベストセラー、日本のヨンヒャクを代表する機種であることは、もはや説明不要かもしれません。

パワフルかつ扱いやすい直列4気筒エンジンに、これぞネイキッドと言わんばかりの正統派スタイル。教習車としても、ずっと採用され続けていましたが、厳しくなる排出ガス規制の影響により、2022年10月に生産を終了しています。

最後の『CB400スーパーフォア 教習車仕様』は、2017年12月に全国の自動車教習所を対象に発売されました。


ん?

はい、そうなのです! “教習車”って、自動車教習所専用モデルとしてメーカーから発売されているのです。自動車教習所が新車や中古車を購入し、教習車仕様に改造しているわけではありません。

市販モデル「CB400 SUPER FOUR」(NC42/2017年式) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲市販モデル「CB400 SUPER FOUR」/NC42(2017年式) 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

そしてじつは、市販の『CB400スーパーフォア』と“教習車仕様”では車両型式も違うのです!

●市販のCB400スーパーフォア=NC42

●教習車仕様のCB400スーパーフォア=NC54

教習車仕様は運転状況が一目で把握できる見やすい表示ランプをはじめ、扱いやすいアップハンドルや破損や損傷を軽減させるエンジンガードやリヤバンパーなどを装備。

▲普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」パールフラッシュイエロー/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)/NC52」パールフラッシュイエロー/2017年発売 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

ハンドルを扱いやすいアップバーにし、ステップも操作性重視の位置に変更。シート高を755→750mmに下げ、足つき性を向上しています。

■CB400 SUPER FOUR/NC42
全長×全幅×全高 2,080×745×1,080mm
軸距 1,410mm
シート高 755mm
車両重量 201kg

■CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)/NC54
全長×全幅×全高 2,131×750×1,085mm
軸距 1,440mm
シート高 750mm
車両重量 207kg

注目はディメンションが異なる点です。前後17インチのホイール径は同一ながら、タイヤサイズが異なり、教習車には細身のタイヤが履かされているから見逃せません。

セルフステアによる、クセのない軽快なハンドリングをもたらしています。

■CB400 SUPER FOUR/NC42
フロント 120/60ZR17M/C(55W)
リヤ 160/60ZR17M/C(69W)
キャスター角 25°5´
トレール量 90mm

■CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)/NC54
フロント 110/70-17M/C 54H
リヤ 140/70-17M/C 66H
キャスター角 25°5´
トレール量 100mm

なお、最高出力56PS/11,000rpmや最大トルク39Nm/9,500rpmに違いはありません。

市販モデル「CB400 SUPER FOUR/NC42」はホイールのスポーク数が10本、ハンドルやステップも教習モデル(NC52)と異なる。 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲市販モデル「CB400 SUPER FOUR/NC42」はホイールのスポーク数が10本、ハンドルやステップも教習モデル(NC52)と異なる。 画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

ホイール形状も差別化が図られていて、市販モデルは10本スポーク、教習車仕様は3本スポークと異なります。

また教習車は、パッセンジャーシートにグラブバーがなくベルトとなっていたり、市販モデルでは赤いリアサスペンションのスプリングが黒となっています。


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小型限定普通二輪免許 51cc~125ccの購入   2万円サポート
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※登録は免許取得前から免許取得後3ヶ月までの間にお申し込みください。
※新規で小型限定普通自動二輪・普通自動二輪・大型自動二輪免許取得後、1年以内に最初の1台目をレッドバロンでご購入いただくことが条件となります。
※排気量51cc以上のオートバイをご購入のお客様に限らせていただきます。なお、51cc~125ccは2万円・126cc~400ccは3万円サポートとなります。
※すでに小型限定普通自動二輪免許を取得済みで普通自動二輪免許を取得した場合は、排気量126cc~400ccのオートバイをご購入いただくことが条件となります。
※すでに普通自動二輪免許を取得済みで大型自動二輪免許を取得した場合は、排気量401cc以上のオートバイをご購入いただくことが条件となります。
※一部、キャンペーンの対象とならない車両があります。
詳細は公式ホームページまで
https://www.redbaron.co.jp/buy/licence/

名車『CB400スーパーフォア』が生産終了となってしまった今、400ccモデルの教習車はどのようになっているのでしょうか。そして、大型の教習車には国産車だけでなく、外国車もあります。今回は長くなってしまったので、そのハナシはまた次回以降にさせていただきましょう。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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