近頃、スマートフォンと連動できる機能を備えたバイクが一挙に増えてきた。電話の発着信に、音楽、ナビゲーション機能。スマホがバイクの機能の一部として使えるようなもので、慣れればとても便利な機能だ!! そこで今回は、最新のスマホ連動機能を総チェックしてみよう。まずここでは現在の2大トレンドとも言うべきシステム、“mySPIN”と“アップルカープレイ&アンドロイドオート”について解説していく。
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●メイン写真:山内潤也
無線接続でスマホの情報がメーターに映し出される!
スマホを活用すると、よりバイクが快適に、楽しくなる。別売のマウントでスマホをバイクに取り付ける人も多いが、振動でスマホが故障するケースも。特に手ブレ機能搭載のスマホカメラが壊れた事例が多く、アップルではバイクへの装着を警告している程だ。
一方、スマホ連動機能のあるバイクならブルートゥースでスマホとバイクの無線接続が可能。スマホをジャケットなどに入れておけるので故障の心配が少なく、マウントも不要なので、バイクを買った日から即便利に使える。 何よりメーター上にスマホの様々な情報が映し出され、視認性が高いのがポイント。
また、ハンドル手元のスイッチでメニューなどを操作できるため、いちいちスマホを触る必要がなく、とても使い勝手が良いのだ。 今までは外国車が中心だったが、国産車にも広がってきたのが現状。特に最近のトレンドがここで紹介する2タイプだ。
【使用にはインカムが必須!】車種によってはスマホに加え、インターカム(インカム)を接続しないと連携できない。そもそもナビの音声や音楽を聞くにはインカムが要るし、スマホ連動バイクを使いこなすために必須だ。
【トレンドその1:mySPIN】
機能充実でコスパも優秀
mySPIN(マイスピン)は、ドイツの電装部品メーカー、ボッシュによるシステム。ブルートゥースでスマホと接続でき、メーターにナビや電話着信などを表示可能だ。
ドゥカティやBMWなど欧州バイクメーカーを中心に普及が進んでおり、国内メーカーでは今年2月に発売されたスズキのGSX-S1000GTが第1号。続いて4月に登場したカワサキの新型ニンジャH2 SXにも搭載されている。
メーターに表示できるアプリは限定されており、マップに関しても対応アプリのみ表示可能となる。
mySPINはこんなことができる!
マップをメーターに映せる
電話の発信&着信ができる
“連絡先”や“スケジュール”も使える
スマホの音楽ライブラリを使用可能
国産ではスズキが採用一番乗り。画面はGSX-S1000GTにて実際に使用した時のもの。専用アプリの名称は“SUZUKI mySPIN”だ。
【専用アプリが必要】まず車種に対応したアプリをスマホにインストール。バイクの近くで初期設定してペアリングする。一度接続すれば、基本的には次回から自動接続される。
【5機能が基本メニュー】スマホ内の連絡先、カレンダー、音楽リストをメーターに映し出す。電話着信があれば、相手や電話番号も表示。マップは対応アプリのみ表示できる。
【中には巨大画面もアリ】マイスピン由来のシステムはフルカラーTFT液晶6.5インチが一般的。BMWのように10.25インチの巨大サイズでは分割二画面表示も可能だ。
【トレンドその2:アップルカープレイ&アンドロイドオート】
多くのアプリが使える!
クルマにて普及してきたシステムで、バイクでは豪華クルーザー系に多い。スマホとバイクを有線接続し、スマホで使っているアプリの多くがメーター上で使える。
Siriなど音声操作もでき、基本的にブルートゥースインカムがないと使用不可。インカムは、スマホではなくバイク本体と接続する。
アップルカープレイ&アンドロイドオートはこんなことができる!
スマホアプリの多くをメーターで使える
グーグルマップなどメジャーなアプリもOK
Siriなど音声入力にも対応
タッチパネル対応車種がほとんど
画面はアンドロイドオートのもの。多くのクルマでも採用実績があり、機能性は最強。上位モデルは大体コレだ。
【タッチパネル!】いつも使うアイコンがメーター上に表示される上に、同システム搭載車はほぼ全てがタッチパネル式メーター。ハンドルのスイッチでも操作可能だ。
【ほぼスマホそのまま】一部対応していないアプリもあるが、グーグルマップやラインなど日頃使っているメジャー所を使用できる。安全性の観点から動画には未対応だ。
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