’21年4月1日、江東区は「江東区自転車の放置防止及び自転車駐車場の整備に関する条例の一部を改正する条例」(条例改正)を施行した。これにより、区立自転車駐車場の利用区分に自動二輪車が加えられ、それまで自転車や原付一種までしか停められなかった自転車置き場に原付二種以上の大きなバイクも停められるように定められた。

●文/写真:ヤングマシン編集部(田中淳磨)

積極的な利用と要望を!

条例改正後、実際に大きなバイクを受け入れた区立自転車駐車場はなかったが、’22年4月1日には、JR亀戸駅にほど近い「亀戸駅北口第三自転車駐車場」で125cc超の定期利用受け入れが始まった。場内には大型バイクも停められるスペースが3台分確保され、月額利用料金は5250円。額面だけを見れば、民間駐車場に比べ格安となっている。

また、今回のタイミングでは「潮見駅自転車駐車場」にも原付二種を停められるようになった。これにより、現在、江東区立自転車駐車場への自動二輪車の受け入れは【表1】のような状況にある。条例改正以降、原付二種以上の拡充傾向が続いており、今後の展開に期待したいところだ。

【表1:区立自転車駐車場における自動二輪車の利用概要】

以前にレポートしたように、条例改正の動きは、江東区議会公明党と東京オートバイ協同組合(AJ東京)など二輪関連団体による要望といった地道な活動の成果によるものだ。我々ユーザーとしては、こうした駐車場を積極的に、そしてマナー良く利用することが求められる。また、役所や警察署に「ここに駐車場が欲しい」と要望することも居住地の条例改正につながっていく。業界とユーザーが一丸となって江東区のようなケースを増やしていこう。

125cc超バイクを受け入れた亀戸駅北口第三自転車駐車場

原付一種/二種の置き場と違って、駐車枠を斜めに取っている。これならどんな大型バイクでも停められるだろう。なお、バイクスペースの内訳は、原付一種54台/二種23台/125cc超3台。

利用案内も綺麗にリニューアルされていた。一時利用は原付一種のみで1回200円。原付一種/二種の定期利用料金は同じで、ひと月3,000円。125cc超のバイクはひと月5,250円だ。

定期利用者だろうか? カバーをかけたバイクも停まっている。また、ジャイロキャノピーも停まっていたが、ミニカー登録車は駐車できない。

原付一種の一時利用スペース。10台分と限られているが、取材時は満杯の状態。もう少し増やすべき?

その他の駐車場

【南砂町駅西口自転車駐車場】原付一種/二種の一時利用のほか定期利用も可能。駅出口から近く、大通りから1本中に入るので、利便性も安全性も高い場所だ。

【潮見駅自転車駐車場】今回、原付二種の一時利用受入れが可能となった。さっそく125ccスクーターが並んでいた。高架脇の歩道にスペースが設けられている。

【新木場駅南自転車駐車場】’21年4月、原付二種が駐車可能になった。歩道にスペースを設け、車道とは柵で仕切ってある。出入口の切り下げなどは行われていない。

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