ネイバーフッドとのコラボマシンに熱視線

日本最大級のカスタムショー『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW 2022』(ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー)が、2022年12月4日(日)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催されました。

30回の節目を迎えた今回は、過去最高となる2万1000人の入場者数に達し、出展車両もバイク500台、クルマ300台を超える盛況ぶり。“カスタムの祭典”と呼ぶに相応しい賑わいっぷりでした。

ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショーは招待ゲストやメインスポンサーらによる“ライドインショー”でスタートを切るのがお馴染み。ハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫代表取締役社長も話題のNEWモデル『ローライダーST』で、颯爽と会場入を果たします。

純正パーツ&アクセサリーを豊富にラインナップし、カスタムを積極的に後押しするメーカーであるハーレーダビッドソンは、今年もメインステージ前に巨大ブースを出展。野田社長が乗った『ローライダーST』もまた、ストリートブランド「NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)」とのコラボレーションによるカスタムが施され、ファンたちから注目を集めました。

発端はハーレーダビッドソン米国本社のデザインチームからのオファーによるもので、ネイバーフッド代表のデザイナー・滝沢伸介さんは、1950年代のヴィンテージ・ハワイアンシャツの柄からインスピレーションを受け、フレームマウントのフェアリングや燃料タンク、パニアケースなどをスパイダーウェブ(蜘蛛の巣)で埋め尽くしたから驚きです。

前後サスを2インチローダウンし、ハンドルバーやシート、マフラーも変更されました。アップライトなライポジで乗るトールパフォーマンスバガーに仕上がり、ファン垂涎の1台となりましたが、抽選販売にてひとりだけが手に入れることができるというから羨ましいとしか言いようがありません。

ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長。NEIGHBORHOOD x Harley-Davidson コラボによる両ブランドのロゴやスカルボーンをプリントしたレーシングジャケットを着用。

▲ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長。NEIGHBORHOOD x Harley-Davidson コラボによる両ブランドのロゴやスカルボーンをプリントしたレーシングジャケットを着用。

コラボはバイクだけではありません。「NEIGHBORHOOD x Harley-Davidson(ネイバーフッド×ハーレーダビッドソン)」として限定販売され、レーシングジャケットやプルオーバーフーディー、Tシャツ、キャップなどいずれも人気を博しています。

オーディオカスタムを提案!!

DJブースもあり、アップビートな音楽が流れるハーレーダビッドソンの展示スペースは、まるでクラブのようです。音響施設はどこに? と見渡すと、大きなスピーカーなどありません。迫力のあるサウンドを奏でいてるのは、なんとオートバイ。H-Dプレミアムサウンドシステム Powered by Rockford Fosgate “Stage II”によってサウンドバガーに仕上げられたストリートグライドSTで、8つのスピーカーを接続可能とした最大出力150Wのサブウーファーをサドルケース内に搭載しています。

重低音から高音域までダイナミックかつクリアなサウンドは、シートポジションが最適なリスニングポイントに最適化され、体験したい人が後を絶ちません。バイクのカスタムにオーディオ? 首を傾げていた人たちも、上質な音を聴いてしまうとたちまち興味が湧くのでした。

HDJ社長を直撃インタビュー

ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長をインタビューすることができました。2022年、日本国内における販売が好調で、11月末日までの年間累計登録台数の速報値で、前年同月時点比で約135%となる新規登録台数を記録。通年での新規登録台数が5年ぶりに1万台を超える見通しとなったことは、ココ(https://for-r.jp/column/41868.html)でもお伝えしましたが、もう少し深く突っ込んだお話も聞かせていただきました。

青木:今回はネイバーウッドさんとのコラボ。狙いっていうのは?

野田社長:オートバイはライフスタイルを彩るもので、ライダーズウェアを着たりとか、そういったファッションなどの楽しみもあり、そのあたりをもっとも具現化しているブランドさんっていうことで、両ブランドの良さを組み合わせて、さらにお客様にアピールしていきたいと考えました。カスタマイゼーションですとか、ライフスタイルを訴求するのにあたって、これ以上ないパートナーです。

青木:2022年は登録1万台を超える見込みで、販売好調と聞きました。どのモデルが売れているのでしょうか?

野田:基本的にほとんどの車両、在庫が供給できない状況が続いておりまして、お客様にお待ちいただいております。そんな中、特に人気があったのは限定車である『フォーティーエイトファイナルエディション』でして、昨年ここで発表すると、1日で1300台が即完売となりました。

青木:すごいですね。

野田:その後に発売した『ローライダーST エル・ディアブロ』など限定車も、発表するとその日のうちに完売という感じでして、いずれのモデルも計画予定台数を達成しています。

要望を直訴し、約束交わす!!

青木:ユーザーからしてみますと、ほとんど欲しい車両の新車が手に入らないんですよ! どうして、もっとつくらないんですか!?

野田:現状を申し上げますと、いま半導体を始めとするパーツ関係の供給ですね、非常に厳しいというところがあります。それでも、日本の販売はすごく調子がいい。日本のお客様が熱望しておられるということで、優先的に車両が来てはいるのですが……。もともと、年初に想定していた計画販売台数より数は多めに確保しているのですが、それでもまだまだ足りないという状況です。

青木:なるほど、年間計画台数を早々に売り切ってしまっていると。

野田:先ほど「1万台超え」という話が出ましたが、もっと生産台数が潤沢であれば、1万1000〜2000台はいけたのではないかという感触があります。

青木:ならば、2023年モデルはもっと増産していただいて、ユーザーの手に入るようにしていただけますか!?

野田:はい、お約束します! それが、私の仕事ですからね。優先して、日本に回してもらいます!!

というわけで、ハーレーダビッドソンジャパンの野田社長に要望を直接伝えることができ、最後は日本のハーレーファンのために頼もしい言葉も頂戴いたしました。ますますバイクシーンが活性化すること、間違いなしでしょう。インタビューの模様は動画でもぜひご覧ください。今回も最後までお付き合いただき、ありがとうございました。

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