バイク文化の確立と市場活性化を目的に

 みなさんこんにちは、青木タカオです。今回は報告が少し遅くなってしまいましたが、昨年末に取材した『第6回 日本バイクオブザイヤー2023』(以下、BOTY)表彰式の結果をお伝えしたいと思います。


 一般社団法人日本二輪車文化協会(吉田純一会長)が主催する『日本バイクオブザイヤー2023』(以下、BOTY)は、バイク文化の確立と市場活性化を目的とし、2018年に創設されました。

 その年に販売されたバイクを対象に、人気・機能・デザイン等に優れたオートバイをWEBによる一般投票と審査委員による投票の合計ポイントにて、各部門賞(金賞、最優秀金賞)および大賞が選定されます。


 表彰式は都内のホテルでおこなわれ、「原付」「軽二輪」「小型二輪」「外国車」「電動」と各部門ごとに発表されていきました。

 毎年ここ「ForR」では田中淳磨さんがレポートしてくださっておりますが、今回はボクがその模様をお伝えいたしましょう。

会場は華やかなムード


 発表会はBOTY選考委員でもある能楽師・大倉正之助さんの演奏から始まるのが恒例となっています。稀代のバイカーにして、能楽囃子大倉流大鼓奏者、重要無形文化財総合認定保持者です。ものすごくカッコイイっす!


 選考委員には鈴鹿8耐で監督経験もある"永田町のバイク女子"、参議院議員の三原じゅん子さんもおられます。「3年B組金八先生」ファーストシーズン世代であるボクは大ファンであると同時に、こうして記事を書く度に「顔はヤバイよ。ボディやんな、ボディを」と、忘れられない名ゼリフに触れずにはいられないのでした。いつかまた星野清ことマッチ=近藤真彦さん、ツッパリレイコこと三原じゅん子さんが共演しないものかと、ボクは期待しております。




 各部門の金賞のプレゼンターは、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが務めました。上の写真はDUCATI「パニガーレV4R」にて、外国車部門金賞を獲得したドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長と。

 笑顔が素敵すぎるので、もう1枚。ヤマハ「E Vino」で電動部門金賞のヤマハ発動機販売株式会社 営業統括部企画推進部マーケティング課 宮本義信さんと喜びのピースサイン! 和やかなムードで、いいですよね。


 そして、各部門の最優秀金賞のプレゼンターを務めたのは、ドラマや映画などで活躍する女優・吉田美佳子さんです。6年連続での大役、見事にこなしておりました。

原付部門 最優秀金賞「CT125・ハンターカブ」


 さぁ、結果発表と参りましょう! まず、原付部門で最優秀金賞となったのは、1万4991Pointを集めたホンダ『CT125・ハンターカブ』でした。


 登壇されたのは、株式会社ホンダモーターサイクルジャパン シニアエキスパート 赤坂正人さん。


●原付部門 金賞 ホンダ『PCX』/5064Point。

●原付部門 金賞 スズキ『アドレス125』/3985Point。

【原付部門】
最優秀金賞:HONDA「CT125・ハンターカブ」
金賞:HONDA「PCX」/SUZUKI「アドレス125」

軽二輪部門 最優秀金賞「Ninja ZX-25R SE」


 軽二輪部門で最優秀金賞となったのは、1万55230Pointでカワサキ『Ninja ZX-25R SE』です。現在の250ccクラスでは、唯一の並列4気筒エンジン搭載車。メーカー主催のワンメイクレース「Ninja Team Green Cup/Trial」も開催されるなど、ユーザー間でも盛り上がりを見せています。

 登壇したカワサキモータース株式会社モーターサイクルリビジョン第一設計部基幹職 成岡翔平さん(写真右)。

●軽二輪部門 金賞 ホンダ「CL250」/1万2013Point

●軽二輪部門 金賞 スズキ「Vストローム250」/6226Point

【軽二輪部門】
最優秀金賞:KAWASAKI「Ninja ZX-25R SE」
金賞:HONDA「CL250」/SUZUKI「Vストローム250」

小型二輪部門 最優秀金賞「ELIMINATOR SE」


 小型二輪部門の最優秀金賞は、カワサキ『ELIMINATOR SE』。1万5230Pointを獲得しての受賞でした。2023年春に発売以降、スリムでロー&ロングなスタイル、日常的な使い方からロングツーリングに至るまでの扱いやすさで、幅広い世代から高い人気を誇ります。

「ELIMINATOR SE」は高張力鋼トレリスフレームに水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載した車体に、フロント18/リヤ16インチの足まわりをセット。スタイリッシュなヘッドライトカウルや前後ドライブレコーダー、USB Type-C電源ソケットを標準装備しています。


●小型二輪部門 金賞 カワサキ「Z900RS」1万1330Point



●小型二輪部門 金賞 スズキ「ハヤブサ」9191Point

【小型二輪部門】
最優秀金賞:KAWASAKI「エリミネーター SE」
金賞:KAWASAKI「Z900RS」/SUZUKI「ハヤブサ」

外国車部門 最優秀金賞「BREAKOUT」


 外国車部門はハーレーダビッドソンのブレイクアウトが最優秀金賞です。1万3676Pointを獲得しました。
 ハーレーダビッドソンは2021年から3年連続で外国車部門で金賞受賞。ハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫社長も喜びひとしおです。





●外国車部門 金賞 BMW「M1000R」/1万1752Point

●外国車部門 金賞 ドゥカティ「パニガーレV4R」/9614point

【外国車部門】
最優秀金賞:ハーレーダビッドソン「ブレイクアウト」
金賞:BMW「M1000R」/ドゥカティ「パニガーレV4R」

 

電動部門 最優秀金賞「EM1 e:」



 1万4866Pointで電動部門にて最優秀金賞に選ばれたのはホンダ『EM1 e:』(イーエムワンイー)でした。




●電動部門 金賞 ヤマハ「E-ビーノ」/1万1931Point

●電動部門 金賞 GASGAS「MC-E5」/1万1931Point

【電動部門】
最優秀金賞:HONDA「EM1e:」
金賞:YAMAHA「E-ビーノ」/GASGAS「MC-E5」

日本バイクオブザイヤー2023大賞は!?


 日本バイクオブザイヤー2023の大賞はカワサキ「Ninja ZX-25R SE」(1万15230Point)でした。「Ninja ZX-25R SE」は250ccクラスにおいて唯一の並列4気筒エンジンを備え、爽快感、楽しさ、扱いやすさを併せ持つスーパースポーツモデルです。2020年の発売以来、40~50歳代のリターンライダーのみならず、20~30歳代の若者からも支持され続けています。

●カワサキモータース株式会社
モーターサイクルリビジョン第一設計部基幹職
成岡翔平さんのコメント

この度はこのような賞を受賞させていただき、たいへん光栄でございます。このクルマはもともと東南アジア向けに開発していたのですが、国内市場にも欲しいとなりまして、日本導入も見据えて開発となりました。

2年前から排気ガス規制が厳しくなり、本来でしたら排気ガス規制対応せずに、その段階でカタログ落ちさせる予定だったのですが、2年前にも(BOTYを)受賞させていただき、日本市場からもすごくご要望があるとのことで規制対応し、せっかくするのであれば性能を上げようと48馬力(ラムエア加圧時49PS)にしました。

今回このような賞をいただき、日本市場からすごく注目され、ご要望があるということで、開発して良かったなと思っております。

年々、規制対応は厳しくなっておりまして、我々開発陣にとっては非常に厳しいのですが、お客様から欲しいという声が我々開発陣のモチベーションになりますので、このような場を設けていただき、たいへん感謝しております。

大賞発表の瞬間は動画で!!

 いかがでしたでしょうか、BOTY2023受賞バイクたち。栄えあるBOTY2023大賞発表の瞬間を動画で記録しておきましたので、ご興味がある人はぜひご覧ください。今回も最後までお付きいいただき、ありがとうございました。

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