栃木県芳賀郡茂木町にある「モビリティリゾートもてぎ」。ここはサーキットや遊園地、ホテルやグランピング施設を有するモビリティテーマパークなのですが、敷地内にHondaの歴史を伝える施設「ホンダコレクションホール」があるのをご存じでしたか? この施設が2024年3月1日(金)にリニューアルオープンするそうですので、今回はその情報をご紹介します。
「ホンダコレクションホール」とは
ホンダコレクションホールは1998年3月、Hondaの創業50周年を記念してオープンした施設。Hondaのクルマやバイク、パワープロダクツなどの製品やレーシングマシンを展示しています。過去の名車がピカピカの状態でズラリと展示されているので、乗り物好きの筆者としては一日いても飽きないぐらい。
今回のリニューアルでは、Hondaが紡いできた「夢と挑戦の物語」を体感できる展示へと進化。創業以来の軌跡を記したパネルを各階に設置し、音声ガイドやスタッフによるツアーとあわせて、Hondaのフィロソフィーや歴史を視覚・聴覚で体感できるようにしたそうです(ちなみに本記事の執筆時点では施設がリニューアルされていませんので、筆者が撮影したリニューアル前の画像をもとに構成します)。
リニューアルの概要
製品展示コーナーでは、時代ごとフロアを4つに分け、その時代の特徴をわかりやすく展示。バイク、クルマ、発電機や農業機械などのパワープロダクツ、ホンダジェット、レーシングマシンの展示に加え、新たに音声ストーリーガイドを用意。ご自分のスマホ、もしくは貸出用の機器で二次元コードを読み込むことで、Hondaの「夢と挑戦の物語」を楽しむことができるそう。
施設2階の南フロアでは、浜松の小さな町工場で開発した自転車用補助エンジンから始まり、汎用事業開始、マン島TTレースへの出場、スーパーカブの発売、F1初参戦など、Hondaの「創業期の夢と挑戦」の時代を紹介。
2階の北フロアでは、四輪市場への本格的な参入を果たし、F1に再び挑戦し勝利を重ねたHondaの時代を彩る製品・マシンを展示。
3階の南フロアでは、新しい製品が次々と誕生した時代の裏側にあった、壁や逆境に立ち向かう挑戦の物語を紹介。
3階の北フロアでは、ASIMOなどロボティクス技術の研究開発や、航空機の世界への新規参入など、Hondaの「新たな価値創造への挑戦」の物語を紹介するそうです。
他メーカーの名車も見られる
筆者が思うに、ホンダコレクションホールのすごいところは他メーカーの名車も見られるという点。ふつう、こうした企業ミュージアムというのは自社の製品のみを展示するものですが、〈時代そのものを紹介する〉という意気込みなのか、何年か前に行ったときはホンダCBX400Fのすぐ横に当時のライバル車カワサキZ400FXが展示されていたのです。しかもその展示パネルでは「憧れのDOHC4気筒“カワサキZ400FX”」と謳い、他社へのリスペクトも忘れない。
さらにはホンダNS250Rの隣に、ヤマハRZ250、スズキRG250ガンマを並べ、当時の250㏄2スト戦争を懐かしく思い起こさせてくれたりするのです。
いやあもう、なんというシアワセ。筆者が「一日いても飽きないぐらい」と断言するのはそのせい。バイク好きの仲間とはよく「ここでだったら朝まで酒が飲める」だの「メシ何杯でも食える」なんて話をしたものです。もちろんここで飲食はできませんけどね(笑)。
企画展「ガレージコレクション」
ホンダコレクションホールでは年3回、常設展では展示しきれない製品を蔵出する「ガレージコレクション」を展示。
今回はリニューアル記念ということで、2024年3月1日(金)から6月30日(日)まで、歴代CBシリーズを一挙に公開する「CBヒストリー Part1」企画展を開催。
CBの誕生から、“ナナハン”の語源となった「ドリームCB750FOUR」登場までのヒストリーを展示車とともに紹介。また、CBと同じく1950~1960年代に活躍したドイツ、イギリス、イタリアのスポーツバイクも多数展示する予定だそうです! おおーっ、また妄想で何杯でもイケそう!!
ということで、3月1日にリニューアルオープンするホンダコレクションホール。
コレクションホールへの入館は無料ですが、コレクションホールがある「ビリティリゾートもてぎ」への入場料や駐車料は必要となります。
興味がおありでしたら、所在地や料金、営業時間の確認など、以下の公式サイトからどうぞ。
■ホンダコレクションホール公式サイト
https://www.mr-motegi.jp/collection-hall/