11月9日(土)、神奈川県の景勝地、宮ケ瀬湖の湖畔園地で「第3回 Riberty忍者ミーティング in 宮ヶ瀬湖畔園地」が開催されたのでレポートしたい。ミーティングの名称だけ見ると「ニンジャオーナーの集まりですか」と思うだろうけど、それだけじゃないところをお伝えしたいのだ。
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宮ケ瀬湖畔の商店街に貢献できるような工夫
本ミーティングで特に注目したいのはライダーズスポットである宮ケ瀬湖での、ライダーが主体となった地域活性化活動という点だ。地域活性化の観点から地元の企業や商店街との連携が行われており、ミーティングに参加したライダーが地域に貢献できるような工夫がなされている。
水の郷商店街で使えるミールクーポンの販売もそのひとつ。ミーティングの受付で1口500円で販売され、ミーティングに参加したライダーが商店街で使うことができる。使ったクーポン分の金額がそのままお店に入る仕組みになっており、訪れたライダーが商店街の売り上げに貢献できるだけでなく、お店側からもライダーの来店・誘客が実感できるというもの。
主催者のfumiさんに聞くミーティングへの想い
主催者のRiberty(リバティ)オーナー、fumiさんにお話を聞いた。ちなみに、リバティとは「RIDER'S BASE Riberty」という神奈川県座間市にあるライダーが集まるカフェ&ダイナーのこと。「座間焼きそば」が有名で筆者もたまに食べにいく。
【ForRメンバー・菅生雅文さん執筆記事】
バイク乗りのベース基地「Rider’s BASE Riberty(リバティ)」でくつろぐ
Q. ミーティングの趣旨と、始めたきっかけについて
A. ニンジャオーナー同士の交流促進と宮ケ瀬の商店街を盛り上げたいというのが趣旨です。宮ケ瀬という地域はあまりバイクを受け入れてこなかったんですが、ライダーズインアクションによる清掃活動などを経て、近年は受け入れてもらえるようになりました。
活動内容を広げていく中でバイクのイベントをしてもよいということになり、私がニンジャオーナーということもあってニンジャミーティングを始めたのがきっかけです。
Q. ライダーズインアクションとの関係について
A. ライダーズインアクションは毎月第2日曜日に宮ケ瀬湖でゴミ拾いなどの活動をしていますが、リバティは飲食店なので毎月第4火曜日(現在は第4木曜日)に清掃活動をしてきていて、そういう兼ね合いもあってミーティングの主催をやらせて頂いています。
Q. 参加者はニンジャオーナーがメインですか?
A. ニンジャオーナーの皆さんとリバティのお客様が多いですが、ニンジャでなくても他車種でもOKですよという形でやっています。
Q. ミーティングの特色について
A. 開催目的に宮ケ瀬の商店街を盛り上げるということがあるので、参加費とは別にミールクーポン(1口500円から)を自主的に買っていただいて、商店街のお店にお金を落として頂くという取り組みをしています。
クーポンで使われた金額分はイベント後に利用されたお店と交換するので、うちの儲けはないんですが、とにかく訪れたライダーに水の郷商店街を知ってもらって、美味しかったり面白かったと思ってもらい、再来店のきっかけになれたらいいなと思います。
Q. ミーティングの目的、想いについて
A. 「バイクがきっかけで町おこし」じゃないですけど、ちょっと活性化できたらいいなと。いまのライダーはルールもマナーも守れる人が多いですけど、どうしても暴走族とか昔のイメージが先行してしまっているので、そこを払しょくしたいですね。
Q. 今後の展開について教えてください
A. 1年目、2年目と天気が雨だったんですけど、3年目の今年にやっと晴れて221台ものエントリーになったので、もう少し広い場所でやれたらいいなと考えています。
ABS作動も! 交通安全講話とデモ走行
ミーティングには所轄の神奈川県警察 厚木警察署も来場し、白バイやパトカーを展示したほか、安全運転講話や白バイ隊員によるワンポイントレッスン(デモ走行)も行われた。
神奈川県ではバイク事故が全国平均(19%)の約2倍(35.7%)と非常に多いこと、特に246号や129号などの国道や幹線道路での通勤中のすり抜け事故、右直事故が増えていて、ドライバーから見たバイクは実際の走行速度よりも遅く感じてしまう速度錯視の危険性などについても説明があった。
ワンポイントレッスンはツーリングの様々なシーンで使える実践的なもので、300kg以上にもなる大型バイクの取り回しのコツや発進時のクラッチワーク、フロントとリヤのブレーキの使い方・使い分け、さらにはABSの作動デモも行い、普段見ることのできないバイクの挙動に参加者は釘付けとなった。
場内には多くの出店ブースが並び盛況!
場内には様々な用品メーカーや企業・団体がブースを出店した。用品・パーツを装着したデモ車両を展示したり特価品を販売したほか、ガシャポンを設置するブースもあって賑わいを見せていた。
ミーティングの最後に行われたビンゴ大会には大勢の参加者が集まった! 多くの企業が豪華な商品を協賛して一緒にミーティングを盛り上げていた。
バイクミーティングも地域と連携することが大切
SNSの普及もあってか、ライダー・バイカーによるミーティングやオフ会は全国でますます増えている。ライダーを集めるならば、音の問題や事故の問題が地域にどういう影響を与えるのかを考えておかなければ、ミーティングを続けていくことはできないだろう。
本記事で紹介したように地域の事業者や行政(役所や警察など)と連携し関係を深めておけば、何か問題が起こった場合でも冷静な判断や対応ができるのではないか。ぜひ参考にしてほしいと思う。