バイクにもある年間大賞!
こんにちは青木タカオです。その年の“顔”を選ぶ「●●●●・オブ・ザ・イヤー」って、ありますよね。クルマなら「日本カー・オブ・ザ・イヤー」、音楽界なら「日本レコード大賞」となるのでしょうか。
2024年はパリ五輪もありましたし、スポーツ界だけでなく、さまざまなジャンルで活躍したいろいろな人の名が、年末年始にテレビを見ていると挙げられておりましたが、ボクが思うには、2024年はMLB史上初『50-50』達成の大谷翔平選手でキマリではないでしょうか。
さて、バイクだと一体なんでしょうか? 一般社団法人・日本二輪車文化協会の主催でおこなわれているのが「日本バイクオブザイヤー」です。2018年に始まり、今年で7回目。「第7回 日本バイクオブザイヤー2024」の表彰式は、2024年12月18日に都内のホテルにて開催されました。
その年の人気・機能・デザイン等に優れたバイクが、WEBからの一般投票と審査委員による投票の合計ポイントから選出されます。
2024年は国内外の新型モデル、EVを含めて各社から50機種がエントリーしました。排気量やメーカーによって「原付」「軽二輪」「小型二輪」「外国車」「電動」の5つの部門に分けられ、それぞれで最優秀金賞が1モデル、金賞が2モデル選出されます。
さらにこれらすべての中で、最もWEB投票・審査委員選考でポイントを獲得できたモデルが「日本バイクオブザイヤー大賞」として選出されます。
2024年の顔となったバイクは?
「第7回 日本バイクオブザイヤー2024」大賞に輝いたのは、カワサキ「ZX-25R SE」でした。Ninja ZX-25Rは2021年に初登場し受賞して以来、2021年、2023年に続く3度目の大賞となりました。
2022年も軽二輪部門の最優秀金賞を獲得していますから、4年連続のアワード獲得と、絶対的な強さを誇ります。
クラス唯一、精緻な249cc並列4気筒エンジンは1万7000rpmを超える高回転域を実現するととも、最高出力35kW (48PS) を発揮。カワサキの250ccクラス初となるトラクションコントロールを標準装備し、クラスを超えた走りをもたらします。
激戦の125ccクラスでダントツ売れてる!
それでは各部門の受賞モデルを見ていきましょう。「原付部門」にて最優秀金賞に選出されたのは、ヤマハ「XSR125」です。
ヤマハの担当者によれると「オーセンティックなスタイルと、125ccとは思えない大柄で上質な車体で支持されています」とのこと。ヤマハは同じ125ccクラスに「MT125」や「YZF-R125」もラインナップしますが、セールス面でも「ダントツに良い」と担当者が教えてくれました。
金賞はホンダ「グロム」、スズキ「GSX-R125 ABS」となりました。
誕生秘話も出た!!
軽二輪部門の最優秀金賞はカワサキ「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」です。最多の1万6365ポイントを集め、見事に大賞となったのはお伝えしたとおりです。
担当者からは「このモデルの成功があったからこそ、Ninja ZX-4RRの発売へとつながっています」と、誕生秘話も飛び出しました。
金賞はスズキ「Vストローム250SX」、ヤマハ「YZF-R25」でした。
Z900RSが金賞
小型二輪部門の最優秀金賞もカワサキです。1万5217ポイントを集め、「Z900RS」が選ばれています。
記念すべき「第1回 日本バイクオブザイヤー」大賞にも選ばれた「Z900RS」は、もはやこの賞の常連。絶対的な人気を誇っています。
金賞はヤマハ「XSR900 GP」、カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」が選出されました。
実力派高性能モデルを選出
外国車部門の最優秀金賞はドゥカティ「ムルティストラーダV4 RS」が選ばれました。担当者のコメントは以下の通りです。
「誕生から20年を迎えたムルティストラーダ史上、最もスポーティでスーパーバイクとツーリングを融合した高性能モデルであることが高く評価されました。
2024年6月に発売された新型ムルティストラーダV4 RSは、デスモドロミック・エンジン、乾式クラッチ、ディテールに至るまで最高レベルの装備。ドゥカティのDNAを極限まで引き出し、かつてないレベルのエキサイティングな走りを実現。スリリングなコーナリングが繰り返されるトラックでその真価を発揮します。
このモデルなら、エキサイティングな走りを求めてサーキットに向かうことも、忘れがたい旅を求めてツーリングに出掛けることも可能です」
金賞にはロイヤルエンフィールド「ブリット350」、ファンティック「キャバレロ・スクランブラー700」が選出されています。
出川哲朗さんのおかげ
電動部門の最優秀金賞はヤマハ「E-Vino」でした。発売9年目のロングセラーモデルで、担当者は「人気旅番組で使用されていることで広く知られ、ショートレンジでのEV車としての地位を確立できました」と、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)のおかげだと頬を緩めました。
さらに「スイカのヘルメットを借りてくればよかった。番組の中で、沿道でファンとの会話が走行しながらでも小型カメラで撮れてしまうのも、電動の静粛性ならでは」と、EVの持ち味をヤマハの担当者は語ってくれました。
金賞にはカワサキ「Ninja e-1」「Z e-1」が選ばれています。
いかがでしょうか。皆さんなら1票をどのモデルに投じるでしょうか。ちなみにボクも週刊プレイボーイ(集英社)の誌面にて毎年「輝く! 週プレ『やりすぎバイク・オブ・ザ・イヤー2024』を勝手に開かせていただいており、選考委員長として、その年に試乗したバイクの中から勝手に選んで、勝手にアワードを選出しております。
というわけで、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。