バイクの保管には屋根と壁があって温度と湿度が一定の空間が最も理想的。でも誰もがガレージを所有できるわけではありません。多くの人は屋外でバイクを保管しているのではないでしょうか。

屋外保管ではバイクカバーが必須ですが、隙間から雨が入り込むし、風でバタつくとバイクの塗装面に傷を付けることもあります。

そこで、ガレージとまではいかなくても、バイクカバーよりは良好な保管環境となるのが、簡易ガレージです。

今回は友人が1万円とちょっとの自転車用サイクルポートを購入し、バイク保管用に組み立ててみた模様をお伝えします。

かなり簡易的なサイクルポートですが、一応、雨風はしのげますし、バイクカバー脱着の手間も無くなるので、自宅スペースに余裕があるならバイク保管用としてかなり有効です。

購入したのは「ヒラキサイクルハウス3S」という商品で、自転車3台が入る大きさ。ネットでの購入価格は1万3800円でした。フレームのサイズは約1570×2200×1630mm(㎜)で、重さは大人の男性なら簡単に持ち運び可能。似たような品も多く販売されています。

箱を開けるとたくさんの支柱とビニールシートが入っています。このビニールシートはいわゆるブルーシートのような質感。シート単体でも購入できるので、切れたり破れたりしても安心ですが、6200円と本体価格から見るとやや割高感があります。

説明書を見ながら実際に組み立てていきます。フレームはアルミ製で11本がものすごく軽いのでスムーズに作業できます。

フレームを繋ぐジョイントは樹脂製で、タッピングスクリューで固定します。

スクリューの数が多いので電動工具が無いと少し大変だと思います。

電動ドライバーのおかげで、30分もかからずにフレームが組み上がりました。

地面にコンパネを敷いて湿気をシャットアウト!

このままビニールカバーをかければ完成なのですが、今回サイクルポートを建てた場所は地面が砂利。雨が降ると下からの湿気がサイクルポート内に充満しそうなので、地面にコンパネを敷いておきます。

コンパネを2枚用意して隙間なく敷き詰めました。

コンパネがあればサイドスタンドが地面にめり込まず、タイヤも転がりやすいので、出し入れに便利です。

フレームと床ができたらビニールシートをかぶせていきます。扉となる部分の向きを間違えないようにします。

支柱とビニールシートの固定は専用のゴム紐でくくるだけ。

突風で飛ばされないように付属のアンカーを打ち込んで固定します。コンクリート設置用の固定金具も付属しており、かなり親切なセット内容です。

予備知識なしで組み立てましたが、コンパネ床の製作を含めても1時間程度で完成しました。

250ccバイク1台ではかなりスペースが余るので、別に自転車や車の冬用タイヤなども保管できそうです。

実はこの「ヒラキサイクルハウス3S」は約3年前に建てたものなのですが、地面にしっかりと固定したので、台風や積雪でも壊れること無く2年間持ちました。ただカバーは、2年ほどで紫外線にやられて劣化し、穴が開かないまでもボロボロになって水が染みるようになったため、新品を再購入しました。

このサイクルポートのおかげでバイクカバーをかける手間はなくなりましたし、帰宅してからエンジンやマフラーが冷めるのを待つ必要もなく、サイクルポート内にしまえば良いので、かなり気軽になりました。しかも他の人からは中に入っているバイクがどんな大きさでどんな形状かも判別できません。それどころかバイクかどうかすらもわからないので、防犯性も高いと考えます。盗難防止にもお薦めです。

あくまで簡易ガレージなので、隙間からはホコリが侵入してきます。バイクは次第に汚れていくので完璧ではありませんが、一般的なバイクカバーよりは雨水に対してもホコリに対しても、防御性はかなり強いです。

サイクルポートを使いつつ、さらにバイクカバーや毛布などをかけて二重に防御するのも有効かもしれませんね。

また、設置にはスペースが必要なので、集合住宅では難しいかもしれません。戸建で駐車場スペースに余裕があるなら導入を検討してみてはいかがでしょうか。

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事