2022年6月、ヤマハよりセロー250に関するリコールの通知がありました。
不具合の場所はエンジンコントロールユニットのプログラム。燃焼室内に吸入されるガソリンが薄くなり、最悪の場合はエンストするおそれがあるという内容です。

平成30年8月~令和2年7月の間に製造されたセローとトリッカー1万5000台が対象で、2年前に購入した我が家のセローも対象。
今回の記事ではレッドバロンでリコール対応をしてもらう際のレポートをお届けします!

リコールへの対応は義務!

そもそもリコールというのは、メーカーが負っている義務のひとつ。
国土交通省のホームページには以下のように書かれています。

リコール制度とは、設計・製造過程に問題があったために、自動車メーカーが自らの判断により、国土交通大臣に事前届出を行った上で回収・修理を行い、事故・トラブルを未然に防止する制度です。
国土交通省 自動車局 審査・リコール課より

リコールが出た場合は販売店やメーカーからユーザーへ、ハガキや電話にて通知が来るのが一般的です。
新車はもちろん、中古車の場合も同様です。
ただし引っ越しなどで住所が変わった際、自治体へ住所変更の届け出を出していない場合は通知までに時間がかかったり、通知が届かないこともあります。

我が家の場合は、セローを購入したレッドバロンの店舗から電話にて連絡をもらいました。

安全確保などの観点から、愛車にリコールが出た場合は必ず対応しましょう。
作業に係る費用や部品などはメーカーより支給されます。ショップやユーザーが負担する必要はありません。

リコール対応の現場でビックリ!


全国どこの店舗でもサービスを受けられるレッドバロン会員ですが、もちろんリコール対応も例外ではありません。
私自身も関西から東海へ引っ越しをしているため、購入店舗と今回訪問した店舗はまったく別の場所。

スムーズに作業をしてもらえるよう、事前に電話にて予約をしておくのがオススメです。
特にパーツの取り付けや取り換えが必要な場合、予約は必須。メーカーからパーツを入荷するまでに時間がかかるのだそうです。


さっそく工場へセローを運び入れていただき、リコール対応スタートです!

高木「今回はエンジンコントロールユニットのプログラムの不具合ということですが、どうやって対応をするんでしょうか?」

工場長「ヤマハより修正プログラムが配布されているため、それをダウンロードします。つまり……」


工場長「サイドカバーを外して、」



工場長「ケーブルをパソコンに接続して、」



工場長「ヤマハのシステムにログインします。車両の情報が自動で読み込まれるので、案内に従って新しいプログラムをダウンロードします」

高木「えぇーっ! バイクをパソコンに繋ぐんですか!? おまけにプログラムをダウンロードさせるって……バイクって言うよりもスマホやパソコンみたいな作業ですね!!」

工場長「まさにバイクに内蔵されたECU(コンピューター)の設定を書き換えているんです。リコールというと車体やパーツを触るイメージがあるかもしれませんが、インジェクション車が当たり前になった近年では、今回のようなソフトウェアのリコールも珍しくはないんですよ」

ダウンロードには15~30分ほどかかりました。

作業の待ち時間はレッドバロンの店内で過ごすことができます。以前から気になっていた用品コーナーをチェック!

このROMライディングレインスーツ、生地が薄くて着心地が良さそうなのに高性能過ぎるんです。耐水圧20,000㎜&透湿度20,000g/㎡・24hですって!

作業完了! もちろんお支払いはナシ


作業完了の呼び出しを受けて行ってみると、ちょうど工場長がセローを運び出してくれているところでした。
今回は取材のため作業内容を見学させていただきましたが、通常であればこの段階で作業結果を聞くことができます。

工場長「今回はプログラムのみの対応でしたので、サイドカバーをとりはずしてアップデートの作業を行いました」



工場長「ヤマハ車の場合は、リコール対応済みの印としてメーカーから支給されたシールをフレームに貼っています」

最後にマイツーリングパスポートを返却してもらいました。
リコール対応のため、もちろん支払いはナシ!

事前に想像していた作業内容とは大きく違ったので驚きましたが、無事に終わって一安心です。

リコールの内容はその時々で大きく違います。
場合によっては車両預かりにて作業をすることもあるそうなので、お店へ行く前に電話でご相談がオススメです!

セローやトリッカーに乗っている方で今回のリコール内容が気になる方は、こちらからチェックしてみてくださいね。

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