年末年始、旅行や帰省などでお出かけになった方も多いのではないでしょうか。着替え、洗面用具、お土産など、たくさんの荷物を運ぶ際に、スーツケースがあると便利ですよね。タイヤがついていますから、荷物が重くてもコロコロと引っぱって運べます。そんなスーツケースですが、プロのレーサーが海外のサーキットを転戦する際に使用している、ヘルメットを安全に収納できるタイプがあるってこと、ご存知でしたか!?

KUSHITANI「ライトフライトキャリングバッグ」 

ライトフライトキャリングバッグ

 クシタニの「K-3580 ライトフライトキャリングバッグ」も、そのひとつです。容量は約79リットルで、フルフェイスヘルメット1個のほか、レーシングスーツ、ブーツ、グローブなどを1セット収納することができます。
 素材は軽くて頑丈なポリカーボネート+ABSで、サイズはH785×W355×D390mm。ヘルメット収納を可能にするため厚みを持たせてあります。でも、横幅はスリム。なので、改札を通る際や通路で人とすれ違う際、邪魔になりにくい。横長のスーツケースと比較すると、小回りも効きます。

 これがレーサーだけじゃなく、我々のような一般のライダーにも重宝するのです。

ツーリングに必要な装具一式を収められる

ライトフライトキャリングバッグ   

 画像は「K-3580 ライトフライトキャリングバッグ」に、ヘルメット、革ジャン、ライディングパンツ、ブーツ、グローブ、着替えなどを収納したもの。ヘルメットを固定する専用のネット、ファスナー付きメッシュポケットも付いていますよね。
 例えば北海道や九州、沖縄などで、レンタルバイクを借りてツーリングするときなど、このスーツケースがあれば、必要な装具一式をラクに持ち込むことができます。
 現地でバイクを借りたら、スーツケースはバイクを返却するまでの間、レンタルバイク店に預かってもらえばいいのです。

 あるいは、遠方で開催されているライディングスクールに参加するときにも重宝します。例えば、レッドバロンが栃木県那須塩原市の那須モータースポーツランドで開催している「那須MSLライディングスクール」。これを受講する際、新幹線や飛行機などの公共交通機関で最寄りの駅や空港まで行けてしまうわけです。

サイズと形状は、通常の旅行にも便利なもの

ライトフライトキャリングバッグ

 スリムな形状ですが、新幹線のシートの前に置くと、足の置き場は窮屈になります。だったら座席の上の荷物棚はどうでしょう。置けるかな?

ライトフライトキャリングバッグ

 こんな感じで置くことができました。JR東海によれば「東海道新幹線の荷物棚は、奥行き約42cmのスペースがありますので、3辺合計160cm(例:30×50×80cm)程度の荷物であれば、おおむねご収納いただけます」とのことです。でもまあ、荷物棚の下に自分以外の乗客が座っていた場合は、置くのは遠慮しときましょうか。安全最優先ですからね。
 また東海道・山陽・九州新幹線の場合、荷物の3辺(縦・横・高さ)の合計が160cmを超える場合は「特大荷物スペースつき座席」の事前予約が必要ですが、「K-3580 ライトフライトキャリングバッグ」の合計は153cmなので予約不要。
 このサイズは、もちろん国際線の受託手荷物にも対応。つまり新幹線でも飛行機でも、使い勝手がいいというわけ。なので筆者は通常の旅行の際にも、このスーツケースを利用しています。ヘルメットを持ち運ぶ必要のない、ごくごくフツーの帰省でも、です。

製造は一流ハードケースメーカー

 クシタニ「K-3580 ライトフライトキャリングバッグ」を製造したのは、第二次世界大戦中、陸軍指定工場としてアルミコンテナを製造していたという歴史を持つフジコーワ工業のPROTEX(プロテックス)。現在では精密機器の運搬など、プロ用途でも高い評価を得ている堅牢ケースの一流ブランドです。

ライトフライトキャリングバッグ

 細部にも抜かりはなく、キーロックは海外旅行の際にも役立つTSAロックを装備(TSAロックとは、アメリカ運輸保安局が認可したキーロック方式で、開錠しない状態のままで航空会社に預けることができるもの)。

ライトフライトキャリングバッグ

 通気性を確保するためのブリーザーユニットには、分子レベルの細かさのナノテックスフィルターを搭載。ライディングウェアやヘルメットなど、使用後に汗ばんだものを収納したとしても、スーツケース内部の換気をサポートします。
 気になるお値段は税込44,000円。決して安くはないけれど、スーツケースなんてそうそう買い替えるものじゃなし、一度買ったら壊れない限り、ずっと使い続けるであろうアイテム。PROTEXはとにかく堅牢で、国連や自衛隊、東京消防庁ハイパーレスキュー隊も使用している一級品。ふつうの旅行にも、出張にも、帰省にも使い、徹底的に使い倒せば元は取れるでしょう。
 機能性、堅牢性はもちろんですが、KUSHITANIとPROTEXのダブルネームが、旅に出るたび気分をアゲアゲにしてくれるのです。

 

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