カイザーベルクは、レッドバロンが運営している会員制のツーリング施設。会員というのはレッドバロン会員のことですが、たとえ会員じゃなくても、会員との同伴であれば利用が可能。
「御宿・月の沙漠」(千葉県)、「城ヶ崎」(静岡県)、「三河・寺部海岸」(愛知県)、「びわ湖」(滋賀県)では美しい景観を眺めながらのバーベキューが、「穂高」(長野県)は静かな別荘地にあるレストラン付きの宿泊施設として利用できます。
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「カイザーベルクびわ湖」の位置に注目!
今回ご紹介するのは「カイザーベルクびわ湖」。筆者は2年前、レッドバロンの人気動画「ツーリングナビ」でお馴染みのさおりんこと、奥沙織(おくさおり)さんと取材でお邪魔したのですが、これが実にいい場所にあるのです。琵琶湖ツーリングを楽しむ際の拠点として、利用しない手はありません。どんなところなのか、さっそくご説明しましょう。
「カイザーベルクびわ湖」は、目の前が琵琶湖。湖畔の道を走りながら立ち寄り、敷地内から琵琶湖の眺めを楽しむのもいい。歴史と観光の街・近江八幡市内にありますから、同じ市内の名所「八幡堀」や「新町通り」にも近い(詳細は後述)。彦根城へは25㎞、比叡山へは40㎞と、日帰りツーリングにはちょうどいい位置関係です。
施設内も充実。ぜひ休憩と情報収集を!
琵琶湖の湖畔に約2000坪の広大な敷地を持つ「カイザーベルクびわ湖」。雨天対応型のバーベキューサイト(予約制)が12サイトもあるほか、屋外ウッドデッキと本館内のライダーズカフェでは軽食もいただけます。
ライディングの疲れを取るのに、甘いものは欠かせませんね。さおりんがこの日ウッドデッキで景色を眺めながらいただいたのは、アイスコーヒー(250円、夏期のみ)と、人気の窯焼きホットケーキ(350円)。
窯焼きホットケーキなどのスイーツ以外には、ふわふわ卵のオムライス、タッカルビ炒飯、ソテーナポリタン、イタリアン近江牛ハンバーグ(春期の平日限定)など、お食事メニューも充実。
本館内には、定期的に展示車両が入れ替わる名車コレクションのコーナーもあり、世界的にもレアなモデルを間近でじっくり眺めることができます。
そして圧巻なのが、この展示! 本館の巨大な壁一面に提示されているのは、琵琶湖周辺の各種ツーリング情報と観光マップです。「カイザーベルクびわ湖」の支配人やスタッフが、地の利を活かし、目と耳と足で集めまくった特ダネがずらり! だからこの施設が〈琵琶湖ツーリングの拠点にぴったり〉だと、筆者は断言したのであります。
周辺ツーリング情報「あのベンチ」
琵琶湖の湖畔にある、SNSで話題となった「あのベンチ」。大きなセンダンの樹の下に、ぽつんとベンチが置かれています。休憩にはもってこいだし、これがなかなか絵になると、多くのライダーやサイクリストがやってきます。
地元の新聞記事によれば、ベンチの制作者は近くに住む元建築業の方。「ゆっくり琵琶湖を眺めたい。来た人にも眺めてほしい」とベンチを置かれたそうです。地元の方のお気持ちに感謝、ですね。
「カイザーベルクびわ湖」からは15㎞、バイクで21分。
周辺ツーリング情報「八幡堀」
滋賀県近江八幡市にある「八幡堀」は、戦国時代に造られた水路。この八幡堀の水運によって地元の商業が発達し、やがて近江商人を育むことになるのですが、まずは現地でノスタルジックな眺めを堪能してみてください。白壁の土蔵や木造の旧家が石造りの堀を囲む姿は、これぞ日本。多くの時代劇のロケ地に使われているというのも納得。
例年6月になると、約3500~4000株ものハナショウブが咲きほころぶそうです。
「カイザーベルクびわ湖」からは9㎞、バイクで15分。
周辺ツーリング情報「新町通り」
ちなみに「八幡堀」のすぐ近くには、「新町通り」という名の古い町並みも。江戸末期から明治にかけて建てられた商家が軒を連ねた町並みは、近江商人のふるさと。国の重要伝統的建造物保存地域にも指定されています。
「カイザーベルクびわ湖」を拠点とした琵琶湖周辺ツーリングは、まだまだいろんな楽しみ方がありそうです。あの本館の壁に貼り出された観光情報マップが、頼もしい情報源になるはず。ぜひ一度、足を運んでみてください!
●カイザーベルクびわ湖
滋賀県近江八幡市沖島町156
定休日:木曜日・年末年始