アメリカン・モーターカルチャーの聖地

 フロリダツーリングのハイライトのひとつは、デイトナビーチを走ることです。23マイル=37kmにも渡って続く北大西洋に面した砂浜は、およそ18kmの区間でクルマやバイクにて走行することができ、「一度は走ってみたい」と世界中から多くの観光客が集まります。

フロリダツーリングのハイライトのひとつが、デイトナビーチを走ることです。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲フロリダツーリングのハイライトのひとつが、デイトナビーチを走ることです。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 こんにちは、青木タカオです。10年ほど前、アメリカ・フロリダ半島をツーリングしたときの話を今回もさせていただきます。

デイトナビーチを走る際は、入口で料金を支払います。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲デイトナビーチを走る際は、入口で料金を支払います。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 デイトナビーチを走るには、エントランスにて通行料を支払いますが、2014年にボクが訪れたときの通行料は5ドルだったと記憶しています。現在は10ドルだと耳にします。

砂浜をバイクで走る。日本では千里浜が有名ですが、アメリカにはデイトナビーチがあります。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲砂浜をバイクで走る。日本では千里浜が有名ですが、アメリカにはデイトナビーチがあります。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 サーキットがつくられるまでの時代。デイトナの硬く締まった広大な砂浜は、クルマやバイクのレース、メーカーらのテストコースに最適でした。

デイトナインターナショナルスピードウェイ。撮影 青木タカオ

▲デイトナインターナショナルスピードウェイ。撮影 青木タカオ

 20世紀初頭にはじまり、1959年にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが完成するまで、全米のレーサーたちが凌ぎを削った戦いの場でもあったのです。

デイトナビーチにて1937年、最高速記録を樹立し、レコードブレーカーと呼ばれたハーレーダビッドソンのナックルヘッドレーサー。撮影 青木タカオ

▲デイトナビーチにて1937年、最高速記録を樹立し、レコードブレーカーと呼ばれたハーレーダビッドソンのナックルヘッドレーサー。撮影 青木タカオ

 1937年、ハーレーダビッドソンのワークスチームは、ナックルヘッドエンジンを積むレーシングマシンに乗ったジョー・ペトラリが218km/h(136mph)の最高速記録を樹立。高性能であることを知らしめました。

専門誌や一般メディアなどに寄稿するため、撮影をしながらのツーリングでした。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲専門誌や一般メディアなどに寄稿するため、撮影をしながらのツーリングでした。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 照りつける太陽と潮風を全身に感じながらハーレーを走らせれば、気分は爽快! バイクを停めて、ビーチで寝そべりながら大西洋を眺めるのも格別です。

バイカーたちが集う名店

 全米のバイク乗りにとってデイトナは特別な場所であり、デイトナはいつでもバイカーを歓迎しています。訪れたのは2月下旬、バイカーたちのお祭り「DAYTONA BIKE WEEK(デイトナ・バイクウィーク)」を目前に控え、街は熱気を帯びようとしていました。

ウェルカム・バイカーズ! デイトナのメインストリートに掲げられる。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲ウェルカム・バイカーズ! デイトナのメインストリートに掲げられる。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 メインストリートにある有名なパブ「BOOT HILL SALOON(ブーツヒルサルーン)」は、ライダーたちでもう満杯です。

デイトナで人気のバイカーズパブが「BOOT HILL SALOON(ブーツヒルサルーン)」です。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲デイトナで人気のバイカーズパブが「BOOT HILL SALOON(ブーツヒルサルーン)」です。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 このときのツーリングで、リヤシートにずっと乗って写真を撮ってくださった名カメラマンの磯部孝夫さんとは4年前、2010年にもここを訪れました。デイトナ・バイクウィーク探訪記も最後にリンクを貼っておきます。

カウンターから頭上を見上げるとサインがいっぱいのブーツヒルサルーン。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲カウンターから頭上を見上げるとサインがいっぱいのブーツヒルサルーン。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 また、カジュアルダイニング・スポーツバー「HOOTERS(フーターズ)」が誕生したのもフロリダです。タンクトップにホットパンツという、チアガールをイメージしたユニフォームに身をまとった“フーターズガール”。弾けるようなキラキラした笑顔がステキです。

トレードマークともいえるオレンジ色のショートパンツと白のタンクトップ姿、フーターズの発祥はフロリダです。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲トレードマークともいえるオレンジ色のショートパンツと白のタンクトップ姿、フーターズの発祥はフロリダです。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

新ユニフォームが導入されたそうですが、ボクが訪れたときは昔ながらのユニフォーム。明るく健康的なイメージだと、ボクは思います。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲新ユニフォームが導入されたそうですが、ボクが訪れたときは昔ながらのユニフォーム。明るく健康的なイメージだと、ボクは思います。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

ディーラーでも取材

マイアミ・ハーレーダビッドソン。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲マイアミ・ハーレーダビッドソン。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 本場アメリカのディーラーに足を運ぶのも大きな楽しみです。上の写真はマイアミ・ハーレーダビッドソン。アパレルを購入したり、米国仕様のハーレーをじっくりと眺めたりします。

マイアミポリスの制服姿で、ポリス仕様のロードキングに乗る。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲マイアミポリスの制服姿で、ポリス仕様のロードキングに乗る。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 ユーザーさんら、現地ライダーにも注目です。マイアミポリスのコスプレなのでしょうか。ロードキングポリスを愛車にする彼には、手錠もかけられてしまいました。

手錠もかけられてしまいました。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲手錠もかけられてしまいました。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

ラテンの陽気さも感じられるフロリダの人々。バイクでのツーリングは気候も良く、とても楽しい。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲ラテンの陽気さも感じられるフロリダの人々。バイクでのツーリングは気候も良く、とても楽しい。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 オーランドをスタート&ゴールにしたフロリダツーリングは、1300マイル(2000km強)の道のりを6日間をかけて走るものとなり、たいへん良い思い出です。

アメリカでは肉! という感じになりがちですが、フロリダでは新鮮なシーフードがいただけます。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲フロリダは食べ物も美味しく、シーフードを堪能することもできました。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

アメリカでは肉! そしてまた肉!!」という感じになりがちですが、フロリダでは新鮮なシーフードがいただけます。

 

ダイナ・ワイドグライドなどハーレーで走ったフロリダ。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲ダイナ・ワイドグライドなどハーレーで走ったフロリダ。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 大型ハリケーンの被害が甚大だったとニュースで見ましたので、心が痛みます。真っ青にどこまでも広がる空、燦々と降り注ぐ太陽、そしてみずみずしい風と海、“Sunshine State(サンシャイン・ステート)”と呼ばれるフロリダを、またいつかきっとバイクで走ってみたいと思います。

こうして書いていると、またいつかフロリダを走りたいと思いが強くなります。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲こうして書いていると、またいつかフロリダを走りたいと思いが強くなります。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

青木タカオのフロリダ半島一周ツーリング。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

▲青木タカオのフロリダ半島一周ツーリング。画像提供 ハーレーダビッドソンジャパン(磯部孝夫)

 全5回に渡るフロリダツーリングレポート(備忘録)、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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