アメリカン・モーターカルチャーの聖地
フロリダツーリングのハイライトのひとつは、デイトナビーチを走ることです。23マイル=37kmにも渡って続く北大西洋に面した砂浜は、およそ18kmの区間でクルマやバイクにて走行することができ、「一度は走ってみたい」と世界中から多くの観光客が集まります。
こんにちは、青木タカオです。10年ほど前、アメリカ・フロリダ半島をツーリングしたときの話を今回もさせていただきます。
デイトナビーチを走るには、エントランスにて通行料を支払いますが、2014年にボクが訪れたときの通行料は5ドルだったと記憶しています。現在は10ドルだと耳にします。
サーキットがつくられるまでの時代。デイトナの硬く締まった広大な砂浜は、クルマやバイクのレース、メーカーらのテストコースに最適でした。
20世紀初頭にはじまり、1959年にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが完成するまで、全米のレーサーたちが凌ぎを削った戦いの場でもあったのです。
1937年、ハーレーダビッドソンのワークスチームは、ナックルヘッドエンジンを積むレーシングマシンに乗ったジョー・ペトラリが218km/h(136mph)の最高速記録を樹立。高性能であることを知らしめました。
照りつける太陽と潮風を全身に感じながらハーレーを走らせれば、気分は爽快! バイクを停めて、ビーチで寝そべりながら大西洋を眺めるのも格別です。
バイカーたちが集う名店
全米のバイク乗りにとってデイトナは特別な場所であり、デイトナはいつでもバイカーを歓迎しています。訪れたのは2月下旬、バイカーたちのお祭り「DAYTONA BIKE WEEK(デイトナ・バイクウィーク)」を目前に控え、街は熱気を帯びようとしていました。
メインストリートにある有名なパブ「BOOT HILL SALOON(ブーツヒルサルーン)」は、ライダーたちでもう満杯です。
このときのツーリングで、リヤシートにずっと乗って写真を撮ってくださった名カメラマンの磯部孝夫さんとは4年前、2010年にもここを訪れました。デイトナ・バイクウィーク探訪記も最後にリンクを貼っておきます。
また、カジュアルダイニング・スポーツバー「HOOTERS(フーターズ)」が誕生したのもフロリダです。タンクトップにホットパンツという、チアガールをイメージしたユニフォームに身をまとった“フーターズガール”。弾けるようなキラキラした笑顔がステキです。
ディーラーでも取材
本場アメリカのディーラーに足を運ぶのも大きな楽しみです。上の写真はマイアミ・ハーレーダビッドソン。アパレルを購入したり、米国仕様のハーレーをじっくりと眺めたりします。
ユーザーさんら、現地ライダーにも注目です。マイアミポリスのコスプレなのでしょうか。ロードキングポリスを愛車にする彼には、手錠もかけられてしまいました。
オーランドをスタート&ゴールにしたフロリダツーリングは、1300マイル(2000km強)の道のりを6日間をかけて走るものとなり、たいへん良い思い出です。
「アメリカでは肉! そしてまた肉!!」という感じになりがちですが、フロリダでは新鮮なシーフードがいただけます。
大型ハリケーンの被害が甚大だったとニュースで見ましたので、心が痛みます。真っ青にどこまでも広がる空、燦々と降り注ぐ太陽、そしてみずみずしい風と海、“Sunshine State(サンシャイン・ステート)”と呼ばれるフロリダを、またいつかきっとバイクで走ってみたいと思います。
全5回に渡るフロリダツーリングレポート(備忘録)、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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