関東圏屈指の人気ワインディング「道志みち」。多くのライダーが訪れるが、どんな道で何が魅力なのか、現地を走ってきた筆者が解説したい!
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道志みちの魅力を(勝手ながら)分析してみました
「道志みち」(国道413号)は、神奈川県相模原市から山梨県の山中湖や富士吉田市までをつなぐ峠道。山間を走る道志川に沿って延び、全長は約60kmある。休日には多数のライダーが詰めかける人気スポットだ。
1990年代に道志みち周辺を走っていたライダーによると、人気になったのは「道志みちに“道の駅”ができてからでは」とのこと。「道の駅どうし」ができたのが1999年で、以降、どんどんメジャーになっていったようだ。
どんな道なのか、筆者が走った印象を解説してみよう。
魅力①箱根や伊豆に行くより(概ね)アクセスがいい
まずポイントは「アクセスがいいこと」。都内西部、神奈川北部&中部にお住まいの方はもちろん足を運びやすい。加えて、都内近辺から同じくツーリングのメッカである「箱根」や「伊豆」に行くより移動距離が少なく、高速道路などでの移動時間がないのもいい。
魅力②マイルドでとっつきやすく、迷わない
道が走りやすいのも魅力だ。一部を除いてアップダウンが少なく、タイトなコーナーもあまりない。総じてビギナーにも取っつきやすいワインディングと言える。また基本的に一本道で迷わないのもいい。
神奈川県相模原市側から走った印象をザックリお伝えしたい。神奈川側から山中湖付近までの最終コンビニになる「セブンイレブン 相模原津久井青野原店」辺りまでは民家が多く、地方の一般道といったカンジ。それ以降も民家が点在する区間があり、生活道路としても使われている。
道は対面通行で、道幅は地方の一般道というカンジ。一部車線のない区間もある(青野原西野々信号を過ぎた辺りや、月夜野キャンプ場手前など)。
そして、道中にある「久保吊り橋」まではやや急勾配や曲がりくねったコーナーも多く、いかにもワインディングといった雰囲気。それ以降はさほどRのきつい箇所はなく、道の駅からは下りの緩やかなコーナーが多くなる。
川に沿った山あいのため、見晴らしのいい広大な景色はあまり望めないが、高所から川を見下ろしながら走れる場所もある。一方で山道という印象は薄く、開けているので、開放感はある方だろう。
そして、平日なのにライダーが多く、よくすれ違う。これは道志みちの大きな特徴だ。
魅力③自然豊かでキャンプ場などアウトドアも楽しめる
山中を走るので自然の宝庫なのはもちろん、キャンプや釣りを楽しめるスポットが非常に多い。ここまで頻繁に「キャンプ場」の看板がある峠道も珍しい! キャンプ好きなら選択肢が多くて困るほどだ。さらに山中湖、川口湖などの観光名所やアウトドアのメッカに通じているのもいい。
魅力④地産の名物をゲット&堪能できる
山あいの道志村では、猪肉、川魚(山女、鮎)、クレソン、山菜などが名物。野趣あふれる料理を食べられる食堂も数多い。
[まとめ]様々な要素のバランスが良好、人気が人気を呼ぶ
「道志みちならではの特別な何かがあるか?」と聞かれれば、個人的にはよくわからないというのが本音だけど、全体的に走りやすく、苦労せずにさっくりと風景やワインディングを楽しめるのがいい。自然や名産もあり、何事もほどよくバランスが取れている。そして、多くのライダーが訪れていることによる雰囲気、連帯感のようなものが人を惹き付けるのでは? と思う。
いずれにせよ、まだ行ったことがない人は、ぜひ一度は訪れてみることをオススメしたい!