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コロナ明けからの宿泊費高騰を考える
ツーリング雑誌「モトツーリング」(内外出版社)でロケ取材をしていて思うのが、コロナ明け以降、宿泊費の高騰が止まらないなということ。食事がつかない素泊まりでさえ税込1万円ということも珍しくなくなった。
その背景としては、2023年5月に新型コロナウイルスが2類から5類感染症に移行したことがあるだろう。それにより、旅行・レジャー関係の需要が急速に回復し、海外からのインバウンド需要に円安も重なって宿泊料金の高騰につながっていると思われる。
インバウンド需要により比較的料金が抑えられたゲストハウスも都市部に増えているが、駐車場がないことが多く、ツーリングではいまいち使いにくい施設がほとんどだ。
ツーリングライダーに特化した宿、バイクステーション
このように、コロナ明け以降の宿泊ツーリングというのはコロナ禍以前とは一変したわけだが、そのような中でぜひとも注目してほしいのが、レッドバロンが運営するツーリングライダーのための宿「バイクステーション」だ。
バイクステーションは、ツーリングライダーのための整備工場付き宿泊施設であり、サービス工場を併設しているので、オイル交換などツーリング中の点検・整備もお願いできる(別途有料)。
バイクステーションは全国に4つある。基本的なコンセプトは同じだが、それぞれに特色もあるので、データと共に紹介しよう。
バイクステーション 営業期間/IN・OUT
各バイクステーションの営業期間はそれぞれ異なる。当然というか積雪地域である北海道のバイクステーションは夏期限定となっている。なお、年末年始(12/30~1/3)はすべて休館となるので注意を。
・稚内(北海道):7~9月
・帯広(北海道):7~9月、火曜定休(月曜はチェックアウトのみ)
・岡崎(愛知県):年中無休
・倉敷(岡山県):水曜定休(火曜はチェックアウトのみ)
・チェックIN:3~10月/15:00~20:00
11~2月/15:00~19:00
・チェックOUT:~10:00
・サービス工場 受付時間 ※点検・整備代は別途有料
3~10月/10:00~19:00(稚内は10:00~18:00で軽整備のみ)
11~2月/10:00~18:30
バイクステーション 予約/利用料金
予約は全国のレッドバロン店頭で、利用日の3か月前から3日前まで受け付けている。レッドバロン会員でなくてもビジター料金で利用できるので、すべてのライダーが対象となる。なお会員の場合はレッドバロン会員証またはロイヤルクラブ会員証を必ず持っていくこと。
・受付時間:3~10月/10:00~20:00
11~2月/10:00~19:00
※バイクステーション稚内は6月1日から予約開始
●バイクステーション利用料金
レッドバロン会員※ | ビジター(非会員) | |
個室利用 | ¥2,200 | ¥4,400 |
同室利用 | ¥1,870 | ¥3,300 |
※会員料金は、会員本人とレッドバロン会員証またはロイヤルクラブ会員証に記載された車両の一致で適用される。会員バイクの同乗者も同室利用に限り会員料金で利用できる
素泊まりでさえ価格高騰のいま、なんというリーズナブルさ。まさに神料金と言えるだろう。さらに、サービス工場を併設しているからツーリング中のメンテナンスにも対応してもらえる(点検・整備代は別途必要)。ロングツーリング中であればオイル交換やチェーン清掃・調整・給油といったメンテナンスに期待できるだろう。
バイクステーション 設備
設備も充実していて、ツーリングライダーが必要とするものが揃っている。特に、洗濯機・乾燥機・洗濯洗剤が無料で使えるのはうれしい。
ロングツーリングは旅慣れてくるほど持ち物が減っていくが、その筆頭が下着などの衣服類。筆者の場合だと4泊以上でも下着の替えは1着ずつしか持たない。現地で毎晩洗濯してしまうからだ。なので、ビジネスホテルなどもランドリールームやランドリーサービスの有無は必ずチェックする。
その点、バイクステーションの設備は満点評価だ! 夕食を食べている間に洗濯し、シャワーを浴びてまったりしている間に乾燥ができるのだ。これほんと神!
なお、居室の浴場や大浴場などはないが、シャワールームは複数設置されている。リンスインシャンプーやボディソープも備えているので気軽に利用できる。ただし、タオルやひげそり、歯ブラシ等のアメニティは備えていないので、あらかじめ自分で用意しておこう。
食事の持ち込みは自由なので、冷蔵庫や電子レンジ、給湯器などが設置されている。カップ麺や冷凍食品などを買ってきて食べるのもいいだろう。
また、レッドバロンのお店ではお馴染みのアイツ(飲料自販機)も置かれているので、滞在中の飲み物に困る心配はない。これ、けっこう助かるのだ。
ちなみに、バイクステーション稚内にはテント200張分のキャンプ場や20名規模のグループが泊まれる大部屋、女性専用棟も設置されている。テントなどキャンプ用品のレンタルもあるので手ぶらでキャンプ泊が楽しめるぞ。
バイクステーション岡崎に泊まってみた
では、実際にバイクステーション岡崎に泊まったことについてレポートしよう。まず、チェックインする前にすぐ近くにある道の駅 藤川宿で休憩&買い出しを済ませた。ここにはテナントとして24時間営業のコンビニエンスストア(ミニストップ)が入っているので宿泊に必要なものも全て揃えられる。
さて、夕食などの買い出しを済ませてバイクステーション岡崎に到着。受付で予約していたことを伝えて支払いを済ませ、ルームキーを受け取ってからバイクと一緒に居室へ。バイクを駐めておくガレージと居室は隣り合っていて、ガラス戸1枚で行き来できる仕組みだ。
室内の設備は十分な内容。エアコンはもちろんのこと、ハンガーも複数置かれているので濡れたレインウェアを朝までに乾かすこともできる。個人的にはサンダルとスリッパが両方あるのがありがたかった。どちらもバイクに積んでいこうとすると意外と荷物になるからだ。いちいちブーツを脱ぎ履きしなくても館内を移動できるので本当に便利。
そして、地味かつ強力にありがたいのがフリーWi-Fiの完備だ。ロングツーリング中はマップアプリのナビ機能などによりデータ通信量が増えてしまいがちなので特にうれしい設備。パソコン仕事で重いデータをやり取りする時にもホント助かる。
どうだろうか? 今どきこれで2,200円はありえないだろう。ビジター料金でも1泊4,400円なので、おそらく周辺の宿よりは安いことが多いと思う。会員だったら5日間連泊しても11,000円だから、いわゆる“沈没”状態で周辺のツーリングスポットを制覇することもできそうだ。
以上、レッドバロン会員はもちろんのこと非会員にとっても魅力的な宿、バイクステーションについて紹介した。旅の拠点に長旅の寄港地にぜひ利用してみてほしい。
●バイクステーション公式サイトはコチラ
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