2023年8月に運行が始まったばかりのLRT。TVのニュースで知ったのですが、車体が近未来的でカッコいい! これは直接この目で見たいと、愛車で宇都宮へ出かけました。で、どうせ来たならば宇都宮餃子も食べなければ! というお話です。

LRTって何!?

 栃木県宇都宮市と芳賀町を結ぶ、宇都宮芳賀ライトレール線。国内で路面電車が新たに開業するのは、実に75年ぶりというじゃありませんか。大きな話題となったので、みなさんも知っていらっしゃることでしょう。

 LRTとは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称で、次世代型路面電車システムのこと。要所要所の停留所が、鉄道駅やバス停留所、駐車場や駐輪場と隣接していて乗り換えがスムーズ。低床式車両で高齢者や車いすの方、ベビーカーでも乗り降りしやすく、環境にも優しいというのが特徴だそうですが、筆者が目を奪われたのは、車体のカッコよさ!

ライトライン

 これは宇都宮駅東口の停留所付近で撮影。開発が進んだ宇都宮駅東口の都会的な景観に、HU300形電車(愛称:ライトライン)のモダンなフォルムが似合います。

 HU300形は3車体が連接され、1車体の定員は155人程度。午前6時台から午後11時台までピーク時には6分間隔、オフピーク時でも10分間隔で運行していますから、輸送力はそうとう高い。

ライトライン

 停留所もカッコいいんですよね。壁面に写真やイラストなどを飾り、その停留場の地域の特色を表していたりと、個性的でもあります。

ライトライン

 平石中央小学校前の停留所では、児童たちが撮影した学校や地域の写真が壁画デザインに使われていました。
 地域の方々は愛着がわくでしょうし、他所から来た方にとっても、うれしいもてなしになるはず。

事業デザインはGK

ライトライン

 車両も停留所もカッコいい。宇都宮のLRTは全体的にモダンな感じがします。
 後で知ったことですが、このLRT事業のデザインは、あのGKデザイングループが手がけているのだそう。
 GKデザインといえば、我々ライダーにとってはYAMAHAの車両デザインを担っているGKダイナミックスが真っ先に思い浮かびますよね。
 VMAXはもちろんのこと、MT-01、YZF-R1、NIKENなどのデザインもGKダイナミックスが手がけたもの。
 GKダイナミックスは、GKデザイングループの一社ですから、それを知るとますます宇都宮のLRTに親近感がわいてきます。

宇都宮餃子通り?

餃子通り

 さて、旅先では、その土地ならではの料理をいただく。これぞ旅めし。ということで今回は宇都宮餃子。
 宇都宮には餃子通りなるものがあるそうで、さっそく立ち寄ってみました。

 もともとは宮島町通りという名称だった道ですが、「宇都宮みんみん 本店」や「餃子専門店 正嗣(まさし) 宮島町本店」など、宇都宮餃子の名店が並んでいることから、2018年に宇都宮市長が「餃子通り」と命名。多くの観光客がやってくる人気スポットです。

餃子通り

 餃子通りには「GYOZA」のモニュメントもあるし……。

餃子通り

 マンホールも餃子。

餃子通り

 通りの街灯も餃子。

餃子通り

 バス停の案内板も餃子。もうあれもこれも餃子。宇都宮市民の餃子愛には脱帽するしかありません。

桃泉楼の「四季餃子」

 筆者が今回いただいたのは、宇都宮餃子会にも加盟している中華料理「桃泉楼(とうせんろう)」の餃子です。
 どうせなら、地元客に愛されている町中華で食べたいと、宇都宮へ行く前からネットで探していたお店。「四季餃子」という、食欲をそそるメニューがあるんですね。

桃泉楼

 場所は餃子通りや宇都宮市の繁華街ではなく、宇都宮駅から一駅となりの岡本駅の、住宅街のなかの一軒。ホテルに愛車をあずけ、徒歩で向かいました。
 これぞ町中華のお店といった、味のある入り口。

桃泉楼

 店内はカウンター席と座卓が3卓。ご主人と女将さんがふたりで切り盛り。
 激辛のスタミナラーメンに唐辛子を何本か追加して完食すると、壁に名前が飾られるといったシステムになっているようですが、筆者は迷わず四季餃子とビールを注文。
 すると女将さん、よく分かっていらっしゃる。
「ビールを出すのは、餃子が焼き上がった時がいい?」
「ぜひそうしてください!」
 ありがたい話じゃないですか。ふつうはすぐにビールが出てきますよ。で、出されたビールをただ黙って眺めてるのもなんだから、飲むじゃないですか。ひとくち、ふたくち、グビグビとやっていると半分ぐらいに減っちゃって、そこにようやく餃子が到着する。
 これから餃子だってのに、ビールはもうちょっとしか残ってない。残念! というパターンが多くありません?

桃泉楼

 ビールと餃子の前に、まずやってきたのはゴマ油と塩。四季餃子は味が繊細なので、これで食べたほうがいいと。「何もつけないほうが好きっていうお客さんもいますよ」と女将さん。
 そしていよいよ焼き上がった、お待ちかねの四季餃子。よく冷えたキリンラガーも一緒だ!

桃泉楼

 餃子の皮が四季の色になっています。生地に季節の食材を混ぜ込んでいるんですね。
 春は梅でピンクに、夏はヨモギで緑に、秋は蕎麦で茶色に、冬はそのまま小麦の白に。
 それぞれ2個ずつあるので、ひとつはそのまま、もうひとつはゴマ油と塩でいただきました。さすが本場、宇都宮の餃子。うまいのなんの! 我が人生でトップクラスにおいしい餃子でした。
 もっちりした皮は焼き加減が素晴らしく、四季を表現した季節の食材は、主張が強すぎず、餃子を活かしています。

 このお店、ランチも安くてうまいと評判なので(各種定食類が半ラーメン付きで850円!)、お近くにお寄りの際はぜひどうぞ。駐車場3台、火曜定休、営業時間は11~14時と17~21時です。
 ではまた!


 

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