泊まりがけのツーリングで、いざホテルにチェックインするとき。たいていのホテルは、建物の裏など、人目に触れないような場所にバイクを駐めさせてくれます。あるいは逆に、監視の目がしっかりと行き届く、防犯カメラ付きのエントランスに置かせてくれたり。でも、そうじゃないホテルもあります。ゲゲッ、通りから丸見えじゃん! 夜中にイタズラされたりしないかな、盗難されたりとかしないよな……。こんなとき、愛車も部屋に運び込めたらいいのになあって思いませんか? しかも宿泊料金がリーズナブルだとうれしい。そんな、ライダーに都合のいい宿、あるわけない? あるんです。「バイクステーション岡崎」です。
「バイクステーション岡崎」
ベッドから、愛車が眺められる。就寝中、イタズラや盗難の心配が一切ありません。そりゃそうです、同じ室内にいるんですから。というより、旅の夜に愛車を眺めながら過ごせるなんて、最高のシチュエーションだとライダーなら誰もが思うはず。
ここは「バイクステーション岡崎」。バイクステーションというのは、レッドバロンが運営している宿泊施設。公式サイトにはこうあります。
「イギリスを旅するバックパッカーのための朝食付き宿泊施設『B&B(ベッド&ブレックファスト)』にちなんで、レッドバロンではツーリングライダーのための整備工場付き宿駅『B&S(ベッド&サービス)』バイクステーションとして皆様のロングツーリングをサポートします」
ただ泊まるだけの施設じゃない。愛車に不調が生じた際、宿泊中にメンテナンス(点検・整備代は別途必要)までやってくれるというサービスも!
「バイクのメンテナンス中にライダーは旅の疲れを癒し、翌日は人・車両ともにベストコンディションで出発できる、理想的なツーリングスタイルをお届けします。めぐり合うライダーとの情報交換の場としても楽しくお過ごしください」
中庭も洒落ている
エントランスを抜けると、すぐに中庭が広がります。真ん中にはシンボルツリーが1本。ここは夜になるとライトアップされ、なかなかの雰囲気に。画像で右手に見えるのは宿泊棟で、愛車を室内に持ち込めるのは1階の部屋。2階の部屋には愛車を持ち込めないのでこの中庭に愛車を駐めます。ちなみに2階の部屋は2段ベッドが置かれ、タンデムツーリングのときなどに便利。
談話室でライダー同士の交流も
部屋には机と椅子、エアコン、目覚まし時計などがありますが、テレビはありません。テレビ番組を観たければ、談話室をどうぞ。
こちらが1階の中央にある談話室。テレビのほか、バイク雑誌も多数用意されています。宿泊客なら誰でも利用できますから、ここで他のライダーとツーリング情報を交換したり、おしゃべりを楽しんだりするのもいいですね。「今日走ったルートで、どこかいいところはありましたか」「明日はどのルートで走るんですか」。きっとリアルな最新情報が得られるはずです。
談話室にはその他、冷蔵庫、電子レンジ、湯沸かしポットも。スーパーやコンビニで買った弁当を温めたり、カップ麺にお湯を注いだりできます。
シャワーもランドリーも無料
お風呂はありませんが、シャワールームが4つあります(リンスインシャンプー、ボディソープ付き)。このシャワールームは無料で使えます。有料コインシャワーのような時間制限もありませんから、熱いシャワーを存分に浴びて、首や肩のコリをじっくりとほぐしてください。アメニティー(タオル、ひげそり、歯ブラシ等)は用意されていないので、これらは持参で。
洗濯機や乾燥機も無料で使えます。洗剤も無料で用意されています。数日間かけてのロングツーリングのときなど、汚れ物がけっこうたまりますから、このサービスは助かりますよね。また、ツーリング中に雨で衣服が濡れた際にもありがたいです。乾燥機でしっかりと乾かせば、翌朝は気持ちいい状態でツーリングが続けられます。
破格の宿泊料金、そして近くには「ライディングスクール岡崎」も
これだけのサービスがついて、宿泊料金は破格の安さ。レッドバロン会員ならば、おひとり様一泊料金が個室利用で2,200円! 場合によってはキャンプ場より安いかも。レッドバロン会員じゃない方も、ビジターとして4,400円で宿泊可能。
バイクステーション岡崎から約900mの場所には、レッドバロンが運営する二輪専用施設「ライディングスクール岡崎」もあります。ライディングスクール岡崎は、運転技術や安全意識の向上など、さまざまな講習を受けることができますから、遠方のライダーが泊まりがけで受講する際など、このバイクステーション岡崎を利用すると好都合。
しかもライディングスクール岡崎を連日受講して、バイクステーション岡崎を利用する場合は宿泊費用が半額になるというプランもあります。これはかなりお得ですね。
■バイクステーション岡崎
愛知県岡崎市藤川町境松西1
バイクステーションは、この「岡崎」の他、岡山県の「倉敷」、7~9月のみ営業する北海道の「稚内」と「帯広」、全国で4ヶ所あります(バイクを室内に入れられるのは「岡崎」のみ)。
宿泊予約は利用日の3ヶ月前から3日前まで、全国のレッドバロン各店舗で受付。宿泊の際は、マイツーリングパスポートまたは、ロイヤルクラブ会員証を必ずお持ちください。
筆者は「岡崎」を気に入ってしまって、もう3回も利用しています。暖かくなったら、あなたもぜひバイクステーションを活用して泊まりがけのツーリングを!