バイクのインプレッション記事やバイク乗り同士の会話で出てくるバイク専門用語。よく使われる言葉だけど、イマイチよくわからないんだよね…。「そもそもそれって何がどう凄いの? なんでいいの?」…なんてことは今更聞けないし。そんなキーワードをわかりやすく解説していくこのコーナー。今回は最近バイクの紹介記事で見かけるようになった 『DRL』。バイクの電装系、灯火のお話だ。

そもそも 『DRL』とは?

CRF1100L Africa Twin ADVENTURE SPORTS

2021年のモデルチェンジで『DRL』が導入されたCRF1100Lアフリカツインアドベンチャースポーツのヘッドライト。

 

『DRL』。正式にはデイタイム・ランニング・ライトといい、“デイライト”などと略される場合もある。日本語にすると昼間走行灯となる。

安全上の理由から昼夜にかかわらずヘッドライトの常時点灯が義務付けられている現代のバイク。古いバイクはともかく、最近のバイクにはヘッドライトに消灯機能はなく、ハイビームかロービームかの切り替え機能しか付いていない。

しかし最近、法律が変わり、昼間のヘッドライト点灯義務が、昼間走行灯(DRL)でもOKということになった。全世界的にこの流れが進んでいるなかで、日本は法整備が遅れ2020年の9月にようやく『DRL』が認められることになったのだ。

またこの法改正では、『DRL』の使用がOKになるとともに、バイクに横向きの反射板の取り付け義務と、車幅灯の義務化も決定。2023年9月以降に登場する新機種については、この法律が適用されることになる(50ccモデルについては2025年6月以降)。

CRF1100L Africa Twin ADVENTURE SPORTS

アフリカツインのヘッドライトを全点灯してみたところ。『DRL』だけの点灯とは随分デザイン的なイメージが違っている。

 

『DRL』のここがスゴイ!

フロントマスクのデザインに光源で変化が付けられる!

ということだ。昼間だろうとヘッドライトを点灯させなければいけないバイクだが、この法律が改正されたことによって、『DRL』を昼間用のヘッドライトの代わりとすることができるようになった。

つまり『DRL』としての要件を満たしていれば、バイクのデザインにLEDライトの光を取り入れることができるようになったというワケ。

下の2枚の写真はBMWの大型スクーター・C650スポーツ(上)、C650GT(下)。このようにヘッドライトを光らせず、『DRL』だけを光らすことできると、車両の雰囲気が変わり、色々なデザイン表現が可能になるのだ。

 

ただ『DRL』は照らすための光源ではなく、昼間の被視認性をアップするためのライトなので、得てしてヘッドライトよりも暗い。なので暗くなったところで『DRL』から通常のヘッドライトへと切り換える必要がある。

モデルによるが、その切り換えも、暗くなってきたことを感知して自動的に切り替わる「オート切り替え」と「手動切り替え」のパターンがあったり、『DRL』の機能を「オフ」にして、通常の常時点灯式のヘッドライトとして使うことができるようになっていたりする。

アフリカツインは、『DRL』のオート切り換えと、機能オフ(通常の点灯)が選べるようになっている。

 

最近、『DRL』付きのモデルにもよく試乗するようになったが、正直乗り手として運転中はあまり意識することはない。ただ、暗くなってきた場合に「ヘッドライトがなんだか暗いバイクだなぁ…」と思っていると、『DRL』が手動のままでオート切り換えになってなっていなかった…、なんてことが海外モデルにはたまにあるので注意!

 

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