大好きなバイク、知ってるつもり、乗れてるつもりでも、ミスやトラブルはつきものだ。ライダーがやらかしがちな「バイクあるあるトラブル」と、その対策を知っておこう。

雪や氷、泥道など、あきらかに路面の悪いところでわざわざバイクに乗る人はめったにいない。よほど腕に自信がないと乗らないのだから、多くのライダーには無縁の路面ともいえる。が、予備知識がないと危険性がわからない「一見なんでもないようで、じつは超危ない路面」は、多くのライダーにとって凶悪なワナとなる。
想像より滑りまくる!

美しい落ち葉がライダーの大敵となることも。
ウワサには「滑る」と聞いていても、そこまでガチ滑りはしないだろうとタカをくくってしまいがちで、そのじつウワサ以上に激滑りするヤバい路面がある。たとえば雨の日の白線、葉っぱ、マンホールなどだ。また路肩の浮き砂やオイル、日陰の山道に生えているコケなどは、晴れた日でも恐ろしいほど滑る。路上のいたるところにあり、誰もが見慣れたものだが、じつは雪道レベルの超スリッピーで危険な路面だ。
滑りやすい路面を通過するコツは?
局所的に滑りやすくなっている路面があれば、そこを避け、踏まないように走るのが基本中の基本だ。だが状況によっては、どうしても踏まなくてはならないときもある。その場合は、直前までブレーキングして速度を落としたうえで、可能な限り車体を垂直にしてそっと通過しよう。もし滑る路面上でブレーキをかけなくてはならない場合には、できるだけソフトな最小限のブレーキ操作に徹しよう。

さらに運悪く、滑る路面上でターンしなくてはならないときには、上半身をアウト側に張り出したリーンアウトのフォームでアプローチするとリスクが下げられる。とはいっても、「リーンアウトしていれば大丈夫」といえるほど安全ではない。滑る路面でのコーナリングでは、どんな方法であっても転倒を確実に防ぐのは難しいことを理解しておこう。
斜め横断で転倒!

進路に対して斜めになった線路には転倒のリスクがひそんでいる。
駐車場入り口のちょっとした段差や電車のレールなどを斜め横断して転倒するのも、よくあるアクシデントだ。段差を斜めに横断すると、フロントをすくわれ、一瞬で転倒することがある。とくに段差と平行に近い、浅い角度でアプローチした場合には、より危険性が増す。逆に段差と直角に近い、深い角度で入ればリスクは減る。
ひとくちに段差といっても、下り段差には(極端な高低差がなければ)ほとんど危険がなく、特別なテクニックも不要だ。いっぽう上り段差を斜めに越える場合には、十分すぎるほどの注意が必要となる。「上り段差は斜めに入るとヤバい」とおぼえておくとよい。なお、溝やわだちは、もともと上り段差と下り段差が一対になった地形なので、斜め横断は常にリスキーだと考えておこう。もちろん、たとえ上り段差を斜めに越える場合でも、スロットルワークと体重移動で前後輪の荷重を適切に抜きながらクリアするスキルがあればリスクは下げられる。だが、そういう操作に慣れていないなら「段差には常になるべく直角にアプローチする」と決めておくのがいちばん安全だ。
路面のリスクを知るだけでは不十分
危険な路面をよく知ることは大切だ。が、たとえ知識をもっていても、実際にストリートを走りながら、瞬時にリスクを察知できるとは限らない。規制標識や交通状況など、多くの情報を処理しながら走る公道では、路面にばかり注意してもいられないからだ。とくに初心者や、疲労で注意散漫になっているライダーは察知が遅れがちで、うっかりヤバい路面に踏み込んでから慌てふためくこともある。
ヤバい路面の対処法

オフロードでは千変万化する路面を走りきるスキルを磨けるが……。(ホンダ XR250/RIDER Atsuhiro Hayashi)
さまざまな路面をクリアするスキルを身につけたければオフロードでトレーニングしよう……と言うだけなら簡単だが、実際そんなチャンスに恵まれない人も多いだろう。なにより、高度なライディングスキルで難局を乗り切るよりも、事前にリスクを避けたほうが、より安全に走れる。まず最初は、常にできるだけ遠くを見て走り、これから自分が通る路面の状況をいち早く把握する努力から始めよう。的確にリスクを察知できれば、路面変化でパニックになることも少なくなるはずだ。
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