圧倒的な高性能で400ccクラスを席巻するカワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの2026年モデルが9月1日に発売された。1年きっちりでのモデルチェンジとなる。ラインナップは、引き続き「Ninja ZX-4R SE」と「Ninja ZX-4RR」の2グレード展開だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:カワサキモータースジャパン
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化
2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパークブラックと、メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラックの2色展開となる。
2025年モデルのイメージは踏襲しつつも、より洗練された印象に変わった形だ。「Ninja ZX-4RR」は、引き続きカワサキのイメージカラーであるライムグリーンを採用しつつも、「RR」ロゴ入りグラフィックが特徴となった。
最高出力77ps/14500rpm(ラムエア加圧時80ps/14500rpm)を誇る、このモデルのために新開発された399cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンのスペックはそのまま。吸気ポート内部に砂型鋳造、カムシャフトは鍛造とするなど、カワサキの技術が惜しみなく投入された、ラムエア加圧時に80馬力を発揮する驚異的なパワーは健在だ。変わらずクラス最強の地位は揺るぎない。
機能面で注目すべきは、スマートフォン接続機能「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」の進化だ。2026年モデルでは、「音声コマンド」と「ナビ機能」が新たに利用可能になった。新車購入者には、納車時に渡される二次元コードで1年間無償ライセンスが付与されるというから、とりあえず試してみたいという方にもありがたい。ツーリングからサーキット走行まで、さまざまなシーンでライダーをサポートしてくれるだろう。
もちろん、KTRC(カワサキトラクションコントロール)や、2500rpm以上で作動するアップ/ダウン両対応のKQS(カワサキクイックシフター)といった、上級モデルに引けを取らない電子制御も両グレードに標準装備されている。4.3インチフルカラーTFTメーターも引き続き採用され、サーキットモードも搭載するなど、走りの楽しさをさらに高める装備が満載だ。
SEとRRの具体的な相違点も見ておこう。 Ninja ZX-4R SEは、スモークウインドシールド/フレームスライダー/USB電源ソケット標準装備とどちらかといえば普段遣いを意識した装備。対するNinja ZX-4RRはクリアタイプウインドシールド/ショーワ製BFRC-liteリアショックアブソーバーを装備する一方で、フレームスライダーとUSB電源ソケットが非装備と、よりサーキットでの本気の走りを意識した仕様となっている。
SHOWA製SFF-BPフロントサスペンションは両グレードに採用され、プリロード調整機構も備えている。フロントデュアルディスクブレーキや高性能な前後サスペンションユニットは、高次元のハンドリングと運動性能を実現する組み合わせだ。
気になる価格は、「Ninja ZX-4R SE」は117万7000円、「Ninja ZX-4RR」は121万円と、前モデルからそれぞれ2万2000円の値上げとなった。
2026年モデルのNinja ZX-4Rシリーズは、価格改定とカラーリングの変更に加え、RIDEOLOGY THE APPの機能強化という、着実な進化を遂げている。とくにRRでは、サーキットでのポテンシャルを最大限に引き出すための装備が明確に強調された印象だ。この最強ヨンヒャクが奏でる咆哮を、その身で体感しよう!
KAWASAKI NINJA ZX-4R SE/RR[2026 model]COLORS & SPEC
KAWASAKI NINJA ZX-4R SE
【KAWASAKI NINJA ZX-4R SE】パールロボティックホワイト×メタリックスパークブラック(WT1)
【KAWASAKI NINJA ZX-4R SE】メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック(GY2)
KAWASAKI NINJA ZX-4RR
【KAWASAKI NINJA ZX-4RR】ライムグリーン(GN2)
車名 | Ninja ZX-4R SE | Ninja ZX-4RR |
型式 | 8BL-ZX400P | ← |
全長×全幅×全高 | 1990mm×765mm×1110mm | ← |
軸距 | 1380mm | ← |
最低地上高 | 135mm | ← |
シート高 | 800mm | ← |
キャスター/トレール | 23.5°/97mm | ← |
装備重量 | 190kg | 189kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 399cc | ← |
内径×行程 | 57.0×39.1mm | ← |
圧縮比 | 12.3:1 | ← |
最高出力 | 77ps/14500rpm(ラムエア加圧時80ps) | ← |
最大トルク | 4.0kgf・m/13000rpm | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 15L | ← |
WMTCモード燃費 | 20.4km/L(クラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 120/70R17 | ← |
タイヤサイズ後 | 160/60R17 | ← |
ブレーキ前 | φ290mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+2ポットキャリパー | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 117万7000円 | 121万円 |
発売日 | 2026年9月1日 | ← |
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