どのバイクショップで買うかは、人それぞれ。近くのお店で買う、ディーラーで買う、どちらもメリットがあります。僕の場合は、レッドバロン。いま乗っているCRF250Rallyも、XSR700も、レッドバロンで購入したものです。なぜレッドバロンなのか。今回はそんなお話です。

なぜ店舗によって定休日が違うのか

 レッドバロンは全国に300以上ものお店を構えていますが、定休日が店舗によって〈火曜〉と〈水曜〉に分かれているのをご存知でしょうか。その理由が驚きなのです。これ、ライダーがツーリング先でマシントラブルなどに遭遇した際、全店舗が同じ曜日に休業していては対応しようがないから、なのです。
 ライダーが何曜日にツーリングに出かけるか、分からないじゃないですか。仕事が水曜休みだから、水曜に行くという場合もあれば、一週間単位で出かけるライダーもいる。日本一周中のライダーのバイクが、火曜に壊れることもあるでしょう。
 だからレッドバロンは、Aという店舗が火曜休だった場合、近隣の店舗Bは水曜休にする、というようにして、たとえ何曜日であろうとツーリングライダーをサポートできるよう体制を整えているのです。

レッドバロン

 何曜日であろうと、どこへだろうと、安心してツーリングに出かけられる。まずはこの点が、僕がレッドバロンを選んだ理由のひとつ。

ツーリングサポートが充実の一語

 しかもロードサービスだって、すごい。レッドバロンで〈あいおいニッセイ同和損保〉のオートバイ保険に加入すると、レッドバロン独自のロードサービスがついてくるのですが、これが魅力的。ツーリング中に故障、転倒、または万が一の事故でバイクが動かなくなった場合、最寄りのレッドバロンの二輪専門サービスマンが対応、ツーリング続行に全力を尽くしてくれるというもの(ただし営業時間の10:00~20:00に限る)。
 いち早く対処をするには、どうしたらいいか。ライダーが、どこでトラブルに見舞われるのか、それは北東北の海沿いかも知れないし、南九州の山中かも知れない。だったら店舗を全国くまなく置けばいい。レッドバロンはそう考えたようです。
 この県のこの都市は商圏として不向きで、店舗を構えても採算が合わない、というような場合でも、店舗を置く必要があると。

レッドバロン店舗図

 地図上の、赤い印が各店舗。青い印はレッドバロンが運営するツーリング施設です。確かに全国に散らばっています。これだったらレッドバロンが目標としている、〈最寄りのサービス拠点より平均30分以内で現場に到着する〉ことも可能かも。
 だけど信じられますか!? 商売も大事だけれど、それ以上に大切にしていることがある。どれだけ〈ライダー想い〉、〈ツーリング命〉なのでしょう。筆者はこの話を知ったとき、衝撃を受けました。筆者もツーリング専門誌の制作を、1986年から30年以上にわたって続けてきた立場。レッドバロンのツーリング・スピリット、ライダーファーストの姿勢には、共感するしかありません。
 これこそが、僕がレッドバロンを選んだ最大の理由です。

どこでもサービスが受けられる安心感

 レッドバロンでバイクを購入すると、オイルリザーブシステムというお得なサービスが受けられます。これは加入した時点で15L、30Lなど、代金を先に支払って一定量のオイルをリザーブするもので、あとはいつでも、全国どこの店舗でも、気軽にオイル交換ができるという画期的なシステム(金額はオイルの量とグレードによって異なる)。
 缶入りのオイルを個人で購入して交換すると、余ったオイルが古くなって使い物にならなくなり、無駄になったりしますが、このシステムなら常に新鮮なオイルが、無駄なく、安く、使えることになります。愛車にとってもいいことだし、エコで環境にも優しい。自分でオイル交換をすると、廃油を処分する必要も生じるけれど、そんな面倒もないですしね。
 このサービスはロング・ツーリングに出かけている最中などに、タイミング悪くオイル交換の時期が来てしまったとしても、全国に散らばる300店以上のレッドバロンで受けられるものです。ありがたいこと、この上ない。それだけじゃありません。

レッドバロン

 チェーンへの注油だって、全国の店舗でお願いできるのです。しかも、無料(ちなみに、タイヤへの窒素ガス補充填も無料です)。ロング・ツーリングに出かける際は、通常、スプレー式のチェーンオイルを持参しますが、数日間程度のツーリングでは持たない場合が多いです。しかし天候によっては大雨の中の走行を強いられたりして、チェーンがオイル切れしてしまうことも。
 そんなときでも、安心。オイル交換も、チェーン注油も、全国でサービスが受けられる。これも僕がレッドバロンを選んだ理由のひとつです。

自社でのパーツのストックがすごい

レッドバロン

 これは愛知県岡崎市にある、レッドバロン本社工場の内部。東京ドーム3個分の巨大なこの工場には、レッドバロンが独自に集めたパーツが、国内外のメーカー問わず、車種を問わず、年式を問わず、なんと77万点以上もストックされているそうです(2021年現在)。
 バイクメーカーに義務づけられている純正部品の在庫は、その機種の生産終了後7年と定められています(なので年式の古いバイクの場合、純正パーツが入手しにくい、あるいは手に入らない、なんてことも)。けれども中古車を豊富に扱っているレッドバロンは、ユーザーのため、パーツ切れなど絶対に生じさせたくないと、多大な努力を‥‥。長くなりそうだから、今回はここまでにしておきますか。パーツストックに関する話も、かなりの文字数になりそうですから。
 筆者がレッドバロンを選んだ理由は、こんなところです。自分でも、かなり惚れこんでるなという気がします。この原稿も、いいぞいいぞと褒めてばかり。でもそれは、筆者がこうして『ForR』へ寄稿したり、レッドバロンのフリーマガジン『R★B』のディレクターをしているからではありません。流れとしては、まず先に、自分自身がレッドバロンの熱心なユーザーだったということ。そしてしばらく経ってから、その事実を知ったレッドバロンの本部が、筆者にコンタクトを取った。というのが正しい順番なのです。
 忖度して心にもないことを書くなんて、する気はありませんからね。ましてや自分の人生にとって大切な、「バイク」についての記事ですから。ではまた!

レッドバロンのロードサービスのおかげで間一髪!(執筆中!お楽しみに!)
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