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「大」と「小」があると「中」も欲しくなる
今回もちょっと東洋医学の世界から離れて、自分の経験から言えるバイクライフのヒントを……。
筆者はスズキGSF1200SとホンダXR100モタードを所有しています。
GSFでビッグバイクの強烈なパワー&トルクと絶大なる安定感を十二分に満喫したあと原付二種スポーツであるXRモタードをにまたがれば、その軽さ、取り回し性の素晴らしさに感動。
とはいえXRによる楽しい近場チョコマカツーリングも頻繁に行っていると少々マンネリ化してしまいがち。そんなときは勇躍、分厚いカバーと3個のロックを取り外してGSFの1156㏄の油冷エンジンにドリュン!と火を入れれば「これこれこれ!」と満面の笑み……。
給食よろしく、バイクも「三角食べ」がベスト!?
まさに塩せんべいと緑茶のような、止められない止まらない無限ループの関係(笑)。実はもう1台、互いの新鮮さをさらに加速させる【おはぎ】のような車両も所有しています。それがスズキ ジェベル200なのです。
1985年に登場したSX200Rをルーツに持ち(エンジンに至っては1982年に発売されたGN125Eが原点で、そちらをボアアップして124㏄→199㏄に!)、1993年に登場したDJEBEL(ドジェベルと呼ぶ人も多数)200。
1997年には派生モデルとしてDF200Eが登場し、2002年には同じエンジンを積むVANVAN200が登場しています。
私が購入したのは2003年7月に発売が開始されたジェベル200最終改良型。そちらの新車を2006年の9月に我が家へ迎え入れました。
昔は「オンオフモデル」、今は「アドベンチャー」
人生で初めて購入したバイクがホンダMTX50R。以降もホンダXL200R、カワサキKDX125SR、ヤマハ セロー225W、ホンダCRM250ARを入手しており、「ろくに林道へも行かないのに、なんでデュアルパーパスがセカンドバイクとしてずっとあるの?」と友人からはよく突っ込まれておりましたけれど、まぁ、一時期の三菱パジェロブームのようなもので、『いざとなれば未舗装路や荒れ地へも自信を持って踏み込んでいける』というクロカンRV的な【夢】を手元に置いておきかったのです。
お金で時間を買いたいときは、意外にある
もっと言えばアップライトなライディングポジションによる高い視点は、爽快であることはもちろん危険察知においても効力を発揮してくれますし、ハンドル切れ角が大きいため小回りもラクラク。軽量かつスリムな点は言うに及ばず。それでいて「いざというときは高速道路も使える」というメリットを享受できるのが150~250㏄クラスのデュアルパーパスモデルだということ。
日本で楽しむにはベストサイズでしょう
もちろん、オンロード、アドベンチャー、クルーザー、スクーターといった各ジャンルにおいても、この排気量帯に含まれるものは上級車種より圧倒的に敷居が低く、同様の使い方ができるのに車検を受ける必要もないのですから、サブマシン……いやいやいや、メインマシンとしても150~250㏄の車両を選ぶというのは本当に大アリだと思います。
ちなみにバイクが2台目になる場合、同じ保険会社を選ぶと複数台割引や各種キャンペーンが受けられたり、ノンフリート多数割引やセカンドカー割引などが該当する場合もありますので、ぜひお付き合いのある保険のエキスパートに相談をしてみてください。自分が知らないイイ方法というのは意外とあるものです。
というわけで、原付二種モデルだと少々物足りない、しかしビッグバイクを引っ張り出すまでもない……というバランスのツーリングにはジェベル200が大活躍しております。
最高に「尖って」いた時代を象徴するクラスでもある
正直言って、周りが大排気量車だらけの高速マスツーリングでは若干苦労するかもしれませんけれど、それ以外のシチュエーションならば150~250㏄クラスで性能の不足を感じることはないはず。
何と言っても昔も今も変わらずに多くのライダーに幅広い支持を受けてきた(いる)排気量帯なのでバラエティの豊富さが圧倒的。特にレッドバロンの良質な中古車ならば、現在大人気の2サイクルレーサーレプリカからトライアル向け車両や旧車の域に達した超マニアックモデルまで、パーツ供給の心配をすることなく存分に走って楽しむことができるのです。
主食にもおやつにもなる【おはぎ】のような150~250㏄クラスに再注目して、次の休日はレッドバロンのお店で新車&中古車の在庫をチェックしに行ってみませんか?