結論から言えば、プロに任せるのがイチバン
レッドバロン葛飾にて新車で購入したホンダ『CRF250L<S>』を、自分でチョットだけカスタムしてみました。こんにちは青木タカオです。
いつもなら、CRF250Lのことなら何でもレッドバロン葛飾に相談するのですが、ドレスアップパーツの範疇(もちろん機能性も大いにある)ともいえるし、オフロードバイク乗りなら多くのユーザーが自分でおこなうであろう初歩的なカスタムということで、用品店やWEBサイトでパーツを購入し、自分で取り付けもやってみたのでした!
しかし、最初に言っておきますと、途中「レッドバロン(プロ)に任せればよかった」と思うことが何度かあったというのが正直なところ。どういったところか、ご報告いたしましょう。
可倒式レバーにしたい

▲ホンダ『CRF250L』の純正アクセサリーとしても採用されているZETA RACING(ジータレーシング)の可倒式レバー。レッドバロンでオーダーから取付けまで、すべてをお任せすれば、不安はありません。
まずボクが欲しかったのは、前方可倒式のレバー。オフロードなどで転倒しても、レバーの破損を最小限に抑えてくれます。
CRF250Lではまだありませんが、これまでレバーが曲がったり折れたりしたことが何度あったことか数え切れません。
オフロードを走るのはモトクロス競技などクローズドコースがほとんどでしたので、たとえレバーが折れてしまっても、ピットに戻ってクルマに積んである予備のレバーに交換すれば済みましたが、CRF250Lはナンバー付きのトレールバイクですから、どこへでも走って行けちゃいます。
もし、山の中で走行不能となれば、とても危険ですし、さまざまな方面へ迷惑も及ぼしますから、対策を講じておきたいところでした。
※林道などへ行くとき、これまではレバーや工具などをリュックに入れて背負っていました。
そこで、CRF250L用が設定されているZETA RACING(ジータレーシング)の『ピボットレバーセット CP3フィンガー』を購入。クラッチの遊びを変更することなく、ベストなレバー位置に無段階で設定できるアジャスタブル機構が備わっているのも嬉しい限りです。
部品を買うときに注意することは、CRF250L用といっても大きく分けて2つあることで、2012-2020年式「MD38」(型式名)と、21年式以降の「MD47」に区別されていますので、自分のがどちらなのかご確認を。ボクのは「MD47」用になります。
レバー交換までは順調そのもの
製品を購入したら、いざ取り付けへ。まずは手に取って、じっくりと眺めてみます。全面切削加工でアルマイトカラーが施されたアルミニウム合金(ジュラルミン)製。見た目にも美しいので、ドレスアップ効果も絶大です。
レバーの交換作業は簡単でした。ブレーキ側はレバー根元のラバーブーツをめくり、ピボットボルトとレバー下部のナット(どちらも10mm)を外すだけ。
クラッチ側はワイヤーを脱着しなければなりませんが、アジャスターボルトとロックナットを回して、ワイヤーが外れるように切り欠き部分を一直線に並ぶようにすれば、あとはタイコ部分をレバーから外すだけです。
取り付けは逆の手順。特に苦労する点はありませんでした。
興味本位で重さを測ってみると、純正ノーマルレバーが左右2本で142グラム。ジータレーシングは200グラムで、ピボットシステムやアジャスタブル機構が備わるために58グラム増ですが、その機能を考えれば、わずかな重量増であり、よくぞここまでに抑えたと賞賛に値します。
ハンドガードも欲しかった
アルミハンドガードも同時に買いました。転ぶとグリップエンドを損傷することがよくありますし、レバーやグリップを握る手を頑丈なバーで守ってくれるので、こちらもレバーとセットで欲しかったのです。
バーエンドまで回り込んで装着されるクローズドハンドガードに対し、レバーホルダー側でのみ支えるオープンハンドガードもあります。ナンバー付きトレールバイクより、モトクロッサーなど競技車両ではオープンタイプが一般的だと思います。
取り付けるのなら、なるべくメーカーを揃えたくなります。やはり、ジータレーシングからCRF250L用としての製品『アドベンチャー アーマーハンドガード』(クローズドタイプ)が発売されていましたので、迷わず選びました。
見るからにゴツくて丈夫そうですが、アルミ製なのでとても軽い。純正ノーマルのブレーキマスターシリンダーなどに干渉しないよう、ステーをコの字型としているのがキモです。
CRF250Lの純正ノーマルハンドルの場合は、付属するバーエンドプラグ、M6スペーサー、M6×40mm皿ボルトを用いてバーエンドに固定します。
社外品のアルミハンドルバーに取り付ける場合は、ハンドルパイプのエンド部にボルトを締めていくのに伴って広がっていくアンカーボルト「バーエンドプラグ」を用います。
クラッチ側は簡単で、これまでの作業はレバー交換を含め、全てにおいてとても順調。説明書を読んで作業を進めれば、楽勝ムードさえ漂うのでした。
この段階で、自分への問題点を強いて言うのであれば、どうせいろいろと作業するのなら、アルミハンドルバーを購入しておけばよかったと思うことくらいだったかもしれません。
素人は準備が甘いと痛感
ハンドガードの装着は、スロットルグリップ側に苦戦します。結論を言ってしまうと、アクセル側のグリップとスロットルチューブ、いずれもオープンエンドタイプを用意しておくべきでした。
ハンドルが貫通するように、純正ノーマルグリップのゴム、そしてスロットルチューブをカットしなければならないのです。
カットって……!?
慣れている人にとっては、容易いのでしょうか。ゴムはまだ簡単に切れますが、樹脂製のスロットルチューブって、どうやって切ればいいのでしょうか……!?
すべては準備を怠った自分が悪い。行き当たりばったりなのが、素人なところなのでしょう。
冒頭で言いました、「レッドバロン(プロ)に任せればよかった」という最大のポイントです!!
もう、やるしかありません。強力なカッターを使って、キコキコ、キコキコ、さらにキコキコを繰り返し、諦めかけそうになってもキコキコし、ようやくスロットルチューブのエンド部を切り落とすことに成功しました。途中の写真ですか? そんなの涙目になりながらやっていたので、まったく撮っていません。
グリップのゴムは、自分で切ってもキレイに仕上がる気がしないので中古品を友人にもらって使うことに。せっかくハンドルまわりを刷新するのですから、本当だったらグリップも新しくしたかったのがホンネなのは言うまでもありません。
こうしたところでも「レッドバロン(プロ)に任せればよかった」と思いつつ、さらにメソメソしながら作業を進めていくのでした。
ハンドプロテクターをつければ完成!
前方可倒式のレバーと頑丈なアルミハンドガードをつけることができれば、あとはもうひとつだけ。ハンドプロテクターがココに備われば、さぁさぁ立派ではありませんか。
前方からの泥除け、草木を掻き分けて走る際に手を守ってくれますし、小さいながらも防風効果もボクは期待しています。メーカーを揃えるのは、言うまでもありません。車体色に合わせて赤をチョイスしました。
ミラーも可倒式にして、ハンドルまわりを自分でチョットだけカスタムしてみました。
途中、「レッドバロン(プロ)に任せればよかった」と思うところもあったので「購入時、適合する製品がわからない」「作業できるか自信がない」「整備するスペースや工具がない」「手間や時間が惜しい」などと思う場合は、最初からプロに相談するのがもっとも手っ取り早く、より確実ではないかと思います。
というわけで、乗って走ったり、こうして少しだけ自分好みにイジってみたり、ボクのCRF250Lライフはまだまだ続くのでした。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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