前回王者がファンを歓喜させる

 パシフィコ横浜にて12月5日(日)におこなわれた『YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW/ヨコハマホットロッドカスタムショー』は、1万1000人ものカスタムファンが会場に押しかけ、大いに盛り上がりました。昨年はコロナ禍で開催断念。2年ぶりとなり、まさに待望だったイベントです。

  
 カスタムショーはコンテスト形式になっていて、前回2019年のBest of Show Motorcycleに輝いたのが、シュアショットのアーリーショベル『K2』でした。“クラシカルな味わい”と“スポーティさ”がバランスされた珠玉のカスタム。ビルダーの相川拓也さんがライドインショーで会場に乗り込み、ファンを歓喜させます。 
 ちなみに、ボクが編集長を務める専門誌『ウィズハーレー』でも当然ながらシュアショット『K2』は取材し記事にしています。興味がある人はコチラをどうぞご覧ください。 WEBヤングマシンでも公開されています。
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ホットロッドカスタムショー2019の頂点に輝いたカスタムハーレー「シュアショットK2」

連覇の快挙を達成!!

 そして今回。Best of Show Motorcycleに選ばれたのが、またしてもシュアショットだったのです! 2回連続で頂点に輝く快挙を成し遂げたのでした。

▲「DST」のベースは1997年式のハーレーFXDLダイナローライダー。ドゥカティの片持ちスイングアームを使って、凝りに凝ったボディワークとなっています。コチラもココではサッと紹介しておくにとどめておき、興味のある人は専門誌『ウィズハーレー』を買いましょう!

▲Best Motorcycle Americanは、J’BOXのナックルヘッドカスタム。JPSカラーはロータスのF1マシンをオマージュしたもの。 フロントサスペンションやカバードされたリヤまわりなど、見どころタップリです。

▲Best Chopperに輝いたのは、バイクガレージココロのナックルヘッド。えっ、チョッパーとかForRの読者のみなさんはあまり興味がないって? リヤサスペンションがないリジッドフレームは、ネックからシートでいったん微妙に角度を変えて、そこからまたリヤアクスルまで真っ直ぐに伸びていて、ほらっ、とても美しいんですよ。


▲Best Detail Workを獲得したのはカスタムワークスゾン。ツインカムエンジン搭載の車体はびっしりと彫金され、アートと言わずなんと表現しましょう。甲冑や屏風など、ディスプレイも見事としか言いようがありません!

▲Best Cafe Racerはケンズファクトリー。98年のハーレー・ダイナがベースで、エボリューションエンジンにはスーパーチャージャーが備わっているから驚きです。

▲Best Displayはファーストアローズ。2トンの砂利を敷きつめた壮観なブースは見応え十分でした。

▲ファーストアローズはクルマの中でナンバー1を意味するBest of Show Automobile もフォード・モデルA(1929年)にて受賞しました。


▲コチラはトッポジョージマシンテックのパンヘッドチョッパー。 もっと見たい人は、最後にある動画を要チェックです!▲ヒデモーターサイクルは1978年式ショベルヘッドをベースにフレームダウンチューブを6インチストレッチ、フロントフォークは4インチロング仕様。ヒデモ初となるロングフォークチョッパーです!

ハーレーだけじゃない!

 カスタムショーの主役はハーレーだけではありません。アワードも用意され、国産や欧州車も強い存在感があります。

▲Best Motorcycle Domesticはバドロータスモーターサイクルの陸王RT(1956年)。
▲平和モーターサイクルのトライアンフT150(1973年)がBest Motorcycle Europeanをゲット!
▲BMWモトラッドジャパンはショーを主催するMOONEYESとコラボレーションした『R18クラシック』を展示しました。排気量1801ccのビッグボクサーツインを搭載するメガクルーザーです。

MOONEYESのアイコンである“ムーンディスク”や“バレル型タンク”を彷彿とさせるシルバーのヘアラインを採用した世界で一台だけの特別車両は、日本のピンストライパーの第一人者であり、パイオニアといえる存在の“WILD MAN(ワイルドマン)”石井氏によってデザインされました。

▲46WorksのブースにはR100RSをベースにしたA's BMWの姿が。チタン手曲げ2in1マフラーや削り出しホイールハブ、アルミタンクなど細部まで眼を見張るものがあります。
▲ケイティーズカスタムズはドゥカティ・スクランブラーをライトウェイトスポーツに。スリムなタンクやシート、クロススポークのホイールや独創的な取り回しのエキパイが美しいです。

国産ベースも強烈な個性

西島秀俊さん&中村倫也さんのダブル主演で2022年に配信予定の『仮面ライダーBLACK SUN』。ブラックサンの愛機「バトルホッパー」の実機がコチラ。チェリーズカンパニーが手掛けました。

▲1987年に放送された『仮面ライダーBLACK』を白石監督が新しい視点で描きなおす『仮面ライダーBLACK SUN』。「バトルホッパー」はCB750Fをベースにその世界観を演出しています。
▲ウェッジモーターサイクルはホンダCB1100EXをベースに軽快なスタイルで仕上げました。空冷4気筒エンジンの美しさが際立ちます。

SR400/500メインの2%er(ツーパーセンター)も見逃せません。BLACK VERONICA SCRAMBLERはタンクをブラックとグリーンのツートンでペイントされました。

▲独創的なフロントサスペンション! コレに気付いたアナタはツウでございます。1996年のヤマハGTS1000ではありませんか!! メタルの質感で、見るものを魅了するアーティスティックなメタルワークで海外からも注目されるアスクモーターサイクルの作品です。


 とまぁ、500台ものカスタムバイクが集結したわけで、すべてをこんな感じで紹介していくわけにもいきません。まるで会場にいるかのように、ざっとバイクの展示が見れるよう動画を撮りましたので、どうぞコチラをご覧ください! 一般客のご来場前に撮影しましたので、比較的バイクがスッキリと見えると思います。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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