いま一番見ていておもしろいバイクの世界、それがスズキのVストロームシリーズだ。全国的なオーナーズミーティングである「ふじVストミーティング(旧 神奈川Vストロームミーティング)」の模様を前編でお伝えしたが、後編ではミーティングで見つけたオーナーとマシンについて紹介する。
前編でもすでにぶっ飛んだ(ほめてる)カスタムマシンが登場していたが、後編ではトンデモ級のカスタムも多数登場! Vストロームの濃厚とんこつ(意味深)な世界を味わってほしい。 ※以降、敬称略

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250ccから800ccに乗り換えた理由とは?

●ゼネバスさん(岐阜県中津川市・33歳)/Vストローム800DE(レッドバロン中津川で購入)


Q.ふじVストミーティングに来た目的は?
昨年から2年連続で参加しています。オーナー同士の交流や他の人の独創的なカスタムを見るのが目的ですね。Vストロームでも通れる林道情報の交換なんかも楽しみのひとつです。

Q.250ccから800ccに乗り換えた理由は?
高速道路での快適性と林道の走破性を求めて、今年の3月にVストローム250を下取りに出してVストローム800DEを購入しました。250で林道走行やキャンプツーリングをするようになって、ハンドルが取られやすいと感じた250(前後17インチホイール)から、より走破性の高い800DE(フロント21インチ・リヤ18インチ)に乗り換えたんです。

Q.カスタムについて
カスタムのポイントは、キャンプ道具など大量の荷物も運べるように積載性を向上したことです。各ハードケースの上にエンデュリスタンの防水バッグがうまく載りました。
オフロードで倒してしまうことを考えてT-REXレーシングのガード類も装着しました。アンダーガードはリンク部までカバーしているので安心です。
Q.レッドバロンのサービスについて
中津川市は廃油を回収できない自治体なのでオイルリザーブシステムはとても助かっています。全国のどの店舗でも同じサービスが受けられるというのも大きいですね。今回、250から800に乗り換えてチューブタイヤになったので、パンクトラブルが一番困るかなと思っていますから。

鹿児島まで片道12時間ノンストップでもラク!

●湯川さん(神奈川県秦野市・52歳)/Vストローム650XT ABS(レッドバロン秦野で購入)


Q.Vストローム650XT ABSを選んだ理由は?
ヤマハ「MT-10」からの乗り替えです。そろそろ体がスピードについていかないなと感じて、ラクなバイクということで選びました。Vストローム250にも試乗したんですが、ずっと大型バイクに乗ってきたのもあって少しパワー不足を感じたので650を選びました。
Q.ツーリングについて
通常は300~400kmくらいですが、休みを多くもらえた時は九州にも行きました。鹿児島まで片道12時間、食事とトイレとガソリン以外は全然止まらずに(笑) それだけ走ってもラクなんですよ、本当に。走っていて気持ちもいいです。走行距離は今もう27,000kmですね。バイク自体には何も問題ないです。
Q.他に欲しい機能はありますか?
そうですね… オートクルーズ(クルーズコントロール)は欲しいです。MT-10にもついていたので。スロットルがワイヤー式なのでずっと回していると疲れて戻ってきちゃうんですよね。
Q.レッドバロンのサービスについて
レッドバロンを選んだ第1の理由は全国どこにでもあって同じサービスを受けられるからです。あと、オイル交換って何気にお金がかかるんでオイルリザーブシステムに加入しています。毎回、900円くらいの支払いで済むのでありがたいですね。

夏が暑かったからシャワーつけました(笑)

●MNTさん(長野県・29歳)/Vストローム1050XT ABS(レッドバロン長野北で購入)


Q.Vストローム1050XT ABSを選んだ理由は?
やっぱり積載量を確保したかったのと高速道路の長距離を楽に走りたかったからです。以前はVストローム250に乗っていたのでステップアップということでリッターバイクに挑戦したかったのも理由です。

Q.ツーリングについて
南は鹿児島の佐多岬から、北は北海道の宗谷岬まで行きました。1日最高で900km走りましたけど250とは体のラクさが比べ物にならないですね。長距離の快適性と積載量の多さを体験して、Vストロームを買ってよかったなと思いました。しいて言えば、クイックシフターは欲しいですけど。

Q.カスタムについて
筆者
「これはどうなっちゃったんですか?」
MNT「去年の夏が暑すぎて… 走るのがもう嫌になるくらい。で、たまたまAmazonを見ていたら汎用のウォッシャーキットを見つけまして、レビューを見るとクラシックカーとかレーシングカーのラジエーターを冷やすのに使うということで、じゃあ体を冷やすのに使おうかと(笑)」
筆者「いやいやいや、そうはならんやろ(激ほめてる)」
MNT「夏の暑さで頭おかしくなってたかもしれないです(笑) でも、不意に作動しないように電源は二重になっていて、2つのボタンを押さないと水は出ない仕組みにしています。工業系の仕事なので多少は知識があるんです。バカ・カスタムオブザイヤーがあったら優勝できると思ってます!」
筆者「すごいすごい! 効果はどうでした?」
MNT「組み立て終わったら秋になっちゃって。まだ真夏の中では試せていないんです」
筆者(ズッコケ)「夏になったらまた効果を聞かせてください(笑)」

Q.レッドバロンのサービスについて
オイルリザーブサービスはありがたいですしロードサービス(レッドバロンで、あいおいニッセイ同和損保のオートバイ保険に加入)もいちいち他のところに加入しなくていいので安心ですね。

単気筒のジェベルから2気筒のVストロームへ

●soramitsuさん(群馬県前橋市・46歳)/Vストローム250(レッドバロン高崎で購入)


Q.ふじVストミーティングに来た目的は?
一昨年、昨年と続けて来ていて、毎年このミーティングに参加することが恒例みたいになってきているので。SNSでつながりのある方との交流もありますしね。

Q.Vストローム250を選んだ理由は?
もともと趣味がキャンプなんです。それで巡行距離が長くて荷物がたくさん載せられるバイクということでVストローム250を選びました。以前はスズキのジェベル250XCにホムセン箱(ホームセンターでよく売られている蓋つきのケース)をひとつ載せていたんですが、やっぱりパニアケースを装着できる車両がいいなと思って。
昔は速いバイクが好きだったんですけど今はもうまったりと走ることが多いですし、エンジンの味付けも低・中速重視で使いやすくて足つきもいいので、とても乗りやすくてよいバイクだと思います。ジェベル(単気筒)と違って2気筒なので100~200kmくらいは平気で走れちゃうくらいラクなので。

Q.カスタムについて
トップとサイドのパニアケースをつけて、エンジンガードとバッグ類もつけて、キャンプツーリングが快適にできるような装備にしました。機能的には特に不満はないですけど、女性で乗っている方も多いですし、身長の低い人向けに購入時にローシートも選択できたらいいなとは思います。あと、最近流行っているラッピングにも興味はありますね。
Q.レッドバロンのサービスについて
レッドバロンとは14~15年くらいお付き合いしていますが、やっぱりオイル交換(オイルリザーブシステム)ですかね。どこの店舗に行ってもやってもらえるし、店舗数が多いので、そこが一番の魅力ですね。あと、バイクを探すときも社内在庫のネットワーク(イントラネット)があるのですぐに探してもらえるのが便利ですね。

ロケットランチャー!? いいえ工具箱です

●keisuzuさん(千葉県袖ケ浦市・48歳)/Vストローム650(レッドバロン袖ヶ浦で購入)


Q.ふじVストミーティングに来た目的は?
「Vストローム 旅するフラッグ」(※スズキが開催したオーナー参加型リレー形式のイベント)の仲間とSNSをしていて、そこの幹事の方たちがふじVストミーティングのアカウントをフォローしていて、自分も参加したいと思って来ました。

Q.カスタムについて
筆者
「えーと… ちょっと度肝を抜かれたんですが、このロケットランチャーのようなハードケースは何ですか?」
keisuzu「もとはカインズ(ホームセンター)の工具箱です。名前が消えているだけですね」
筆者「左右にはそれぞれ何が入ってるんですか?」
keisuzu「右側にはパンク修理キットなどの修理道具、左側にはレインウェアなど雨具が入ってます」
Q.Vストローム650を選んだ理由は?
もともとはVストローム250の新車が欲しくてバイク屋巡りをしていたんですけど、レッドバロン袖ヶ浦にあった白のVストローム650に惹かれてしまいました。実際に乗ってみたらラクで走りやすくて… 今日も荷物を積んで2人乗りの状態でも高速道路をラクに走ってこれたので購入して良かったなと思います。

Q.レッドバロンのサービスについて
オイルリザーブシステムに加入しているので、オイル交換の時についでに点検や整備もしてもらっています。ツーリング先のレッドバロンで休憩させてもらうこともけっこうありますよ。

まとめ(オーナーの人柄が良い!)

ミーティングに参加していたVストロームオーナーを紹介した。アドベンチャーバイクは国内外のメーカーが多数発売しているけど、こんなに自由で楽しい界隈は他にないと断言できる。

そしてVストロームのオーナーはみんな当たりがソフトで人柄が良いのも特徴だ。排気量マウントを取ったり、他社・他モデルをけなしたりということが全くない。ヘンテコだけど(ほめてる)あったかい、そんな感じ。
最後にもう一人、公式Vストロームミーティングで出会ったオーナーさんと再会したので紹介したい。会場の道の駅富士川が仕入れすぎてしまい、ミーティング参加者に購入をお願いしていた「しそジュース」をお土産に持っている、いーのっくさん(Vストローム1050XTはレッドバロン鹿嶋で購入)。

ほんと、Vストオーナーっていい人たちなんだよな! 皆さんもぜひ一度、ミーティングをのぞいてみてほしい。いろいろな意味で楽しすぎるぞ!

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