いよいよその最深部へ!
創業75周年を迎えた大阪『センバモータース』(大阪府東大阪市)。そこには、アメリカの旧き佳き時代の象徴として愛され続けている貴重なヴィンテージハーレーがたくさんあり、まるでミュージアムのようと前回ココでレポートさせていただきましたが、今回はその後編。“ハーレーの殿堂”と呼ばれる『センバモータース』の最深部へと入っていきます。
所狭しと、ファン垂涎のレジェンドモデルたちが並ぶセンバモータースの展示フロア。入場料を支払っても見学したいほどの価値を感じます。
OHVの系譜、目の当たりに!!
それでは、たくさんあるオールドハーレーの中から一部をココでお見せいたしましょう。書籍や資料でしか、まず見ることのできない貴重すぎるモデルたちです。
現代に至るまで脈々と続く、ハーレーダビッドソン“OHV” Vツインエンジンの系譜ですが、その初代となるのは1936年に登場した『KNUCKLEHEAD/ナックルヘッド』です。写真は最終採用年となる1947年式。翌48年より『PANHEAD/パンヘッド』がデビューします。
1948年よりOHVエンジン第2世代目となるパンヘッドを搭載。さらに49年にはフロントサスペンションを『スプリンガーフォーク』から油圧式テレスコピックフォークにした『ハイドラグライド』が発売されます。写真は1951年式。まだリヤサスペンションは備わっていないものの、フロントまわりは一気に近代的になっていることがわかります。この車輌はワンオーナーで、マサチューセッツ州のナンバープレート(1951年登録)が備わっていました。
OHVエンジンの第3世代となるのが『SHOVELHEAD/ショベルヘッド』。英国車勢に対抗するべく運動性能を重視した『XLスポーツスター』に1957年から採用され、1966年には1200cc版が登場。レインボーカラーのタンクグラフィックスが鮮やかな1976年式『FXE』は、センバモータースでは比較的新しいといえますが、それでも発売から46年が経つ超レアモデルです。
ハーレーにもあった!? 2スト小排気量モデル
1955年の『HUMMER/ハマー』は2ストローク単気筒125ccエンジンを搭載。ハーレーといえば大排気量車のイメージですが、かつては小排気量モデルも数多くラインナップしていました。
アップマフラーやアップフェンダーを備えるオフロードモデルもありました。2ストローク175cc単気筒エンジンを搭載する『SCAT/スキャット』です。1962年に登場しますが、センバモータースにあるのは1965年式。アメリカで生産された最後の2ストロークモデルのひとつと言えるでしょう。というのも、以降のハーレー小排気量モデルは『アエルマッキ製』となるのです。
興味があるならぜひ足を運ぼう!!
このように、センバモータースにはレア中のレアといえる車輌ばかりが揃います。世界的文化遺産とも言うべきヴィンテージハーレーをボクのように見たいと言う人は、ぜひお店までご連絡を。岡田学代表は「ご興味があれば、どなたでもご覧ください」とウェルカムです。
貴重な店内の様子は、動画にも前編と後編に分けて収めていますので、前回に引き続き後編をぜひご覧ください。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。