前回まで:昨年10月下旬に開催された『Door of Adventure(以下、DOA)』に愛車XR BAJAで参戦! 初日は無事終了し、早くも2日目……最終日となった。
グローブはどこだ!?
2日目は昨日よりも天気が良く、朝の澄んだ空気が気持ちいい。
早々に会場(会津高原たかつえスキー場)のレストランで、出場者向けに用意された朝ごはんを済ませ、バイクの様子を確認する。
……霜が降りてる! そりゃそうだ。温度計は持っていないけど、当日の天気予報ではこの時間帯は0℃前後。はっきり言ってめちゃくちゃ寒い。
そういえば昨日、ゴールしたあとにグローブがなくしてしまったことを思い出す。すっかり日が沈んであたりは真っ暗で、ヘルメットやプロテクターをハイゼットトラックジャンボ(以下、ハイゼット)に積んでいるうちに、どこかにいってしまったのだ。
で、ハイゼットの周りを見渡すと……ありました!
が、霜が降りて、なんだか悲惨な状態に。
ちなみにコレは、スマホの操作がしやすいように右手の親指と人差し指を切ってカスタムした『ラリー用グローブ』。一応、寒さ対策でウインターグローブも持ってきているのだが、こちらの方がツーリングが捗る。仕方がないので、ホテルに戻ってドライヤーで乾燥させるか……。
そんなこんなで、あっという間にスタート時間が近づく。
ところで、僕の愛車XR BAJAはというと。
昨日の激戦(?)がよくわかる勇姿! そして、ラリーライクなスタイリングが、DOAの会場でも一際輝きを放っている(主観多め)。
昨日は僕に限らず、当然ながら洗車している余裕なんてなかったので、あちこちドロドロ。でも今日もすぐに泥だらけになるのだから、気にしない!
本音を言えば、チェーンくらいは綺麗にしたかったんだけど、仕方がない(苦笑)。今日1日、頑張ってくださいね、バハちゃん!
本日のルートマップ(コマ図)を装備する。ラリーツーリングでは、このマップが最も重要だ。
装備した瞬間に気持ちがグッと引き締まる。
やっぱり、ちょっと緊張するスタート……
いよいよスタートだ。
ちなみに2日目はゼッケンナンバーの大きい方からスタート。まずはジムニーなどのクルマ、次にサイドカー、そしてバイクである。
僕は#142とバイクのなかでも最後尾グループだったので、初日と違って、すぐにスタートラインに並ぶことに。やっぱりこの階段下りが一番緊張する(笑)。しかも、まだ出発していない人だらけで、ギャラリーが多い!
スタート! 階段を無事に下り(というほど大変ではないのだが、ギャラリーが見守るなか、いきなり「階段」という普段バイクで走ることのないところを下りていくことに緊張するのだ)、ルートマップを見ながらズンズン進んでいく。
基本的にやることは昨日と同じ。しかし、当然ながらルートはまったく違うもの。
2日目はいきなりダートに突入!! スタートもゴールも昨日と同じ場所なのに、全然違うルートで違う景色を見せてくれる……やっぱり、南会津サイコー、DOAサイコー!!
ターマック(舗装路)でも気持ちの良い道と景色が続く。2日目ともなると、かなり余裕がある。
というか、ルートマップが正確なので、道を間違えたり、迷うことがほとんどない。
ルートマップは曲がるポイントなどが10m単位で記載されているのだが、当然ながら誤差が生じる。その誤差も含めてマップを読まなければいけないのだが、今回は誤差が極めて少なく、スムーズにツーリングを楽しむことができた。
先日、ミヤシーノ宮下氏にまぁまぁ脅されたのでビビっていたのだが、これは嬉しい誤算であった。
エスケープルートは罰ゲームなのか!?(笑)
2日目は『チャレンジルート』という、ちょっと難易度高めなダートがあるという。同時に、回避するための『エスケープルート』も用意されている。
どちらを走るかは参加者に委ねられているのだが、まだまだダートには慣れていないし、正直、絶版車のXR BAJAはなるべく転かしたくない。そして、なにより調子に乗ってチャレンジルートに行って転倒……自走不能なんてことになったら、いろんな人に迷惑をかけるしなぁ。というわけで、大事を取ってエスケープルートに行くことにした。
「もうちょっとオフロードに慣れたらチャレンジしてやるぜ! とりあえず今回はエスケープルートでのんびり、安全に走ろう」と思っていたのだが……
なんか、すげー獣道なんですけど!! 前は見えないし、草とか枝とかバシバシ当たるし……そもそも、これは道なのか?
決してラクチンな道を走らせてくれるわけではない。チャレンジを回避した者にもそれなりの苦労を与える、それがDOAなのだ!
……結果、エスケープルートでも十分に楽しめました(笑)。
エスケープルートを抜けるとすぐにたくさんの風車がお出迎え。絶景に感動していると、なんと虹が!!
じつは、朝は快晴だったのだが、昼前から小雨が降ったり止んだり。しかし、そのおかげで虹と風車のみごとなコラボを見ることができた。
たまたまこの辺りをツーリングしていたBMW乗りの方(DOA参加者ではない)と、お互いに写真を撮り合う。上の写真はその時の1枚で、嬉しい思い出だ。
ひらすらゴールを目指す!
ルートマップの注釈欄に「もふもふ好きにおすすめ」と書いてあるポイントが。
なんのことだろ? と思ったら、ねこ駅長で有名な『芦ノ牧温泉駅』だった! 思わず駅舎内に入ろうかと思ったが、時間がだいぶ押しているので断念。
じつは2日目は目標を設定していて、それが『日が暮れるまでにゴールして、バイクの積み込みも終える』こと。
昨日はゴールする前に日が暮れてしまい、ルートマップを読むこともできず、途方に暮れそうになったからね。この日は、自分自身の目で最後までルートマップを確認しながらゴールしたい!!
それに日が暮れると、バイクや荷物の積み込みも大変。だから、帰る準備も明るいうちにやっておきたいのだ。
そんな目標を胸に秘め、ねこ駅長に目もくれずに頑張って走った結果……
無事、日暮れ前にゴール!!
こうして、2日間の総走行距離400km超、うちダートは100km前後という、長くて楽しいラリーツーリングが終わった。
ハイゼットへの積み込みも暗くなる前に完了させることができて、本日の目標は達成!
最後にルートマップを返却して、秋のDOAはすべて終了だ。あとは安全運転で自宅へ帰るだけとなった。
ちなみに、タイダウンの掛け方は完ぺきである!
冒険心を掻き立ててくれるイベント=DOA
今回参加したDOAによって、普段なかなか走る機会のない南会津地方を満喫することができた。なによりも、自分では発見できないであろう林道(ダート)をたくさん走れたのは嬉しい限りである。
自分でルートを決めるツーリングももちろん楽しいのだが、ラリーツーリングはそうした一般的なツーリングとはまた違った魅力……子どものころのオリエンテーリングのような、冒険心を掻き立てられるイベントだ。ルートマップはまるで『宝の地図』で、どこを走るかわからないドキドキ感は格別といえる。
今回、マップホルダーはN-Systemさんのレンタル品を使ったが、次回『DOA 春・マザー牧場』までにはマップホルダーを自作しようと思っている。
そう、すっかりラリーツーリングにハマってしまった僕なのであった。
取材協力:Door of Adventure運営本部 / 会津高原たかつえスキー場
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【INFORMATION】
なんとツーリングラリー・Door of Adventure「春・マザー牧場」の開催が決定。開催日は2023年4月15日(土)~16日(日)※ラリーは16日のみ。エントリー受付は公式サイト内および協賛店頭窓口にて、2月5日(日)13時より開始とのこと。
詳細は公式サイトをチェック!