あの時乗りたかった……そんな絶版外国車もラインナップ!

那須モータースポーツランドでは、ライディングスクールをはじめ、サイドカーのスクールやトライアルレッスンなど、さまざまなイベントが開催されている。その中でも、僕が以前から気になっていたのが「外国車試乗会」である。

その名のとおり、BMW MotorradやDUCATI、KTMなどの人気の外国車に乗れる試乗会なのだが、注目すべきはそのラインナップ。20台以上もの試乗車が用意されているのだが、絶版車が多く含まれているのだ。

試乗車の1台、MV AGUSTA BRUTALE 1090 RR。

 

現行の外国車でも一般的にはなかなか試乗する機会はないだろう。それが絶版車となれば、さらにその機会は減るはずだ。

しかし「那須MSL外国車試乗会」では、そんな絶版外国車に乗れる。しかも先導車付きとはいえ、サーキットを走れるのである。もちろん試乗車はしっかりと整備が施されているので、中古車とはいえ調子は非常に良いものばかり。そんなイベントに2,000円で参加できるのだ。

「こりゃ絶対行くしかないでしょー!!」というわけで、2023年10月22日(日)に那須モータースポーツランドに向かったのであった。

ちなみに、2023年の開催日は10月21日(土)と22日(日)の2日間。

2024年の開催についてはまだアナウンスされていない(2024年1月6日現在)。気になる人は、那須モータースポーツランドのWebサイトをマメにチェックすることをおすすめする。

>那須モータースポーツランド 公式Webサイト

20台以上の外国車を用意!

試乗会の開始は午前9時から。那須モータースポーツランドの開場は8時で、受付は8時30分から開始だ。

午前の部は9時〜12時までで、10時30分〜45分には一斉休憩があり、12時〜13時は昼休み。午後の部は13時〜16時までで、こちらでも14時30分〜45分に一斉休憩がある。もちろん、一斉休憩以外でも自由に休憩できるので、マイペースで試乗を楽しむことができる。

また、昼休み中に那須モータースポーツランドのライセンス講習を受けられるのも喜ばれているポイントである。試乗会参加によって、実技走行が免除となるのだ。

さて、気になる試乗車ラインナップだが、この日は……

BMW Motorrad

BMW Motorrad F700GSに乗る筆者(佐賀山敏行)


F700GS(2013年式)
F900XR(2020年式)
S1000XR(2016年式)
R1200RS(2018年式)
K1300S(2014年式)

DUCATI

DUCATI DIAVELに乗る筆者(佐賀山敏行)

DUCATI DIAVELに乗る筆者(佐賀山敏行)


MULTISTRADA1260(2019年式)

MULTISTRADA V4S(2021年式)
DIAVEL(2013年式)
1299Panigale(2015年式)

TRIUMPH

TRIUMPH SPEED TRIPLEに乗る筆者(佐賀山敏行)


STREET TRIPLE R(2018年式)

SPEED TRIPLE(2011年式)
TIGER EXPLORER XC(2015年式)
SPRINT ST(2009年式)

KTM

KTM 690DUKEに乗る筆者(佐賀山敏行)


390DUKE(2015年式)

690DUKE(2014年式)
1190 RC8R(2009年式)
1290 SUPER DUKE GT(2016年式)

MV AGUSTA

MV AGUSTA BRUTALE1090RRに乗る筆者(佐賀山敏行)


F3 800(2014年式)

STRADALE800(2015年式)
BRUTALE1090RR(2014年式)

APRILIA

APRILIA TUONO V4Rに乗る筆者(佐賀山敏行)


TUONO V4R(2011年式)

Harley-Davidson

Harley-Davidson Pan America1250SPを試乗する参加者の方


Pan America1250 SP(2021年式)

以上22台である。ラインナップや台数は開催ごとに変わるが、参加人数に対して十分な台数が用意されているのだ。

ルールはシンプル。乗りたいバイクのピットに並ぶだけ!

8時を過ぎると続々と参加者が集まる。バイクの駐車料金は無料なので、ほとんどの参加者は愛車で来場する(四輪駐車場は2,000円/1台)。免許取得1年以上が経過していることが条件で、クローズドコースのため普通二輪免許(MT)でも参加できる。また、レッドバロン会員以外でも参加できるので、「レッドバロンの良質な中古車を実際に試してみたい!!」と考えているライダーにもおすすめだ。

9時になると試乗会スタート!! ……とはいえ、いきなり乗れるわけではない。はじめの5分ほどは「足つき&引き起こし」のチェックタイム。

この外国車試乗会では普通二輪免許でも大型モデルに試乗できる。しかし、跨った状態で引き起こせなかったり、サイドスタンドが払えなかったりなど、自力での乗車が不可能な場合は試乗できない。外国車は国産車よりもシート高が高かったり、サイドスタンドの位置が独特だったりするモデルが少なくない。そのため、このチェックタイムを使って、乗りたいけれど不安があるモデルに跨って確認するのだ。

確認時にはスタッフがついているので安心。また、モデルによっては操作方法が独特な場合があるので、そうした質問にも答えてくれる。

こうしていよいよ試乗スタート! どうやってお目当てのバイクに試乗するかというと、各モデルの出発・到着は決められたピットで行われるので、そのピットに並ぶだけ。

ピットには各モデル名が掲示してあるので分かりやすい。

ピットに並ぶ。椅子があるので待ち時間があっても大丈夫!

ちなみにこの日の1番人気はDUCATI 1299Panigaleで、常時5人近くが並んでいた。しかし、他のモデルは多くても3人程度。待たずに乗れるモデルも多かったし、タイミングを図れば人気モデルでも即試乗が可能だった。

22台の試乗車を11台ずつ、2組に分けて試乗する。試乗は1回3周で、1組が走行している間にもう1組が準備をする。無駄な時間のないスマートな運営なので、3人くらい並んでいても、すぐに自分の番がやってくるのだ。

グループの先頭と最後にスタッフがいて、安全な速度で走る。走行会ではなく試乗会なので、追い抜きなどは禁止。ビギナーでも安心して参加できる。

もちろん僕も参加!! 今回は22台中13台に試乗。はじめて乗ったモデルも多くて、やはり国やメーカーによって乗り味は全然違うものになるのだと感動した。

今後数回に分けてミニインプレッションをお届けするので、お楽しみに!

ひとしきり走ったら、ちょっと休憩。ゆるい雰囲気で、自分のペースで無理なく試乗を楽しめるのが嬉しい。

売店ではカレーライスやフランクフルトを販売。乗って楽しい、食べて嬉しいイベントなのだ。

16時まで、たっぷりと試乗を楽しめる。もちろんお目当てのバイクに乗って満足したら、途中で退場することも可能。ただし、そうして参加者が減っていく後半もまた、乗り放題レベルがグッと上がってオススメです(笑)。

メーカーもジャンルもバラバラな外国車、それも絶版車も含めて試乗できる機会というのは、バイクメディア業界にいる僕でもなかなかないもの。そんな機会を作ってくれて、しかもサーキットで楽しめるのは、やはりレッドバロンならではだと言えるだろう。

2024年もぜひ開催していただいて、できればまた参加したいな〜と思う次第である。……あ、その際はぜひ、MOTO GUZZI V85TTをラインナップに入れてください(完全な個人的願望・笑)。

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