XR BAJAを購入以来、すっかりオフロードにハマってしまった私・サガヤマ。レッドバロンが運営するサーキット『那須モータースポーツランド』でトライアルのスクールもあると聞いて、「俺が行かねば誰が行く!?」とばかりに参加を決意! 早速行ってきましたよ!

トライアル専用コースでレッスン!

トライアルとは、スピードを競うのではなく、バイクをあやつる技を競う競技。オフロードということでモトクロスやエンデューロなどと同じようなイメージを持つ人も多いかと思うが、実際にはまったく違うものだ。

バイクのスピードは極低速で、バランス感覚やアクセルワーク、クラッチワークなど、オートバイの操作に必要な基本技術が凝縮されている。そのため、普段はロードレースを走っている人がオフシーズンのトレーニングとして、またモトクロスや林道を楽しんでいる人が新たなオフロードの楽しみとしてトライアルに挑戦することも多いそうだ。


最近はすっかりXR BAJAで林道ツーリングにハマり、この前はラリーツーリング「Door of Adventure」にまで出場してしまった。しかし、だからこそ初心に帰り、バイクを操ることの基本を学びたいと思ったのだ。

って、あんまり小難しいコトを言うつもりはないんだけどね。

要するに、今までやったことのないトライアルにも興味が湧いたっていうことである!

というわけで挑戦だ!!


……と、その前に、那須モータースポーツランド・トライアルコースを走るにはライセンスが必要である。取得方法は簡単!

・近くのレッドバロン店舗にて申込

・那須モータースポーツランドでライセンス講習

ライセンス発行! 

という流れ。講習受講料はレッドバロン会員、一般ともに3000円である。


早速、コントロールタワー内にあるミーティングルームでライセンス講習を受講する。

時間は30分ほどで、レンタル品やトライアルコースを走るうえでのマナーやルールを学ぶ。

 

レンタル充実、価格は良心的!

講習が終わると、いよいよコースだ!

写真右が今回のコーチ・片平圭輔さん。笑顔が素敵なナイスガイ! 僕は生徒らしく直立不動!!

「先生、よろしくお願いします!」

ちなみに今回、僕が着ているウェアはすべて自前。モトクロスジャージにグローブ、オフロード用ツーリングブーツにニーシンガード。そしてヘルメットはレッドバロンオリジナル「ROM ストリートデモ」に汎用バイザーを装着したオフロード仕様である。

しかし、そうした装備がない人のためにヘルメット、グローブ、プロテクターのレンタルがあるので安心。ジャージはオフロード用でなくても、長袖・長ズボンで動きやすく、汚れてもいいモノであればOKとのことだ。

 

GASGAS TXT125ランドネ


バイクももちろんレンタル可能。この日のためにわざわざトライアル車を買う必要はない(笑)。

借りられるバイクは整備状況などによって多少異なるが、この日、借りることができたのは……

・スコルパ TYS125F
・GASGAS TXT125ランドネ
・ヤマハ TY250ZSスコティッシュ

TY250ZSスコティッシュは250ccのパワーが魅力……と思ったのだが、なんと2ストローク! それはちょっとパワーありすぎ(汗)。普通にフロントがバンバン浮いちゃうらしいのでパス。

で、TYS125FよりもTXT125ランドネの方がトライアル車としての割り切り感があって楽しそう! というわけで、TXT125ランドネをチョイスした。

それが上の写真のモデルである。


ちなみに車両レンタル料金は、レットバロン会員の場合は半日:3000円、全日:5000円。一般は半日:3500円、全日:6000円となっている。

走行料金は、レッドバロン会員は半日:500円、全日:1000円。一般は半日:1000円、全日:1500円である。

良心的な価格設定が嬉しい!

 

トライアル車って、いろいろ特殊!

さて、上のTXT125ランドネを見てもらえればわかるとおり、トライアル車って、ロードスポーツはもちろん、いわゆるオフ車ともなんだか雰囲気が違う。

具体的にどこがどう違うのか? 片平コーチに教えてもらった。

シートがない!

基本的にトライアルはずっと立ちっぱなしのため、一部の公道仕様車を除き、シートはない。

また、長い航続距離が必要なく、車体を軽量にするためにも、燃料タンクは必要最低限の大きさとなっている。

 

ハンドル切れ角!!

極低速で走るトライアルは、車体をリーンするのではなく、ハンドルを切って曲がる。そのため、ハンドルがめちゃくちゃ切れる!

手が短めの僕はハンドルを全切りすると、外側のグリップを握るのがちょっとしんどいくらい(切ない)。

 

キャラメルパターンのタイヤ

オフロードのタイヤといえば、ブロックタイヤが思い浮かぶが、トライアルはちょっと違ったキャラメルパターン。

土を掻くのではなく、岩や土をしっかり掴むことができるパターンなのだ。

 

ダウンフェンダー

オフ車といえばアップフェンダーのイメージが強いが、トライアル車はダウンフェンダーを採用する。

 

軽量な単気筒エンジン

エンジンは当然、軽くてトルクフルな単気筒が主流。

 

ステップは後方に配置

スタンディングしやすいように、ステップ位置は一般的なバイクに比べて後方に配置されている。

ちなみにスタンドが右側にあるのは、チェーンとの干渉を避けるためだそう。

 

チェンジペダルが遠い

基本的にトライアルでは競技中にギアチェンジをすることがなく、さらに一般的なバイクと同じ位置にあると岩などの障害物に当たりやすくなるため、チェンジペダルは高くて遠い位置に配置されている。

 

基本操作を学ぶ

実際にバイクにまたがり、基本操作を学ぶ。

じつはトライアルではブレーキレバーとクラッチレバーの操作が独特。基本的にはどちらも指1本で操作するのだ。


理由は「ハンドルをしっかり持つため」。

レバー操作は指1本(多くても2本)でおこない、残り4本(もしくは3本)の指でグリップをしっかり握り、ハンドルを右に左にしっかり振っていかなければならない。

……とはいえ、バイクに乗りはじめて30年近く経ったこのタイミングで「レバーは指1本!」と言われて、「はい、こうですね!」とやれるほど、僕は器用ではない。

これが簡単なようで、かなり難しいのだ。ほんと、クセって厄介です(苦笑)。


いや、ブレーキレバーはまだいいのだが、クラッチレバーははっきり言って無理!

そもそも重くて、指1本でクラッチを切ってたら、途中で指の筋がめちゃくちゃ痛くなってきた……結果、途中から諦めて3本で切っていたのはここだけの話である。

いや、片平コーチも気づいてたかな(笑)。

というわけで、今回はここまで! 次回はいよいよ走り出しますよぉ!

つづく

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