2024年6月15~16日、鈴鹿サーキット交通教育センターにて『第5回 チームマリ モーターサイクル・レッスン』が開催されました。

チームマリのレッスンは、参加者も講師もほぼ全員が女性。
女性一人でも安心して参加できるバイクレッスンとして、10代から50代まで幅広い年代のライダーのスキルアップを支えています。

「そもそもチームマリって何?」「どんなレッスンが受けられるの?」「参加した方の感想は?」
それぞれのライダーの目的に合わせて開設された3つのコースの詳細や、実際に参加した方のお話など、気になるレッスンの内容を取材してみました!

そもそも『チームマリ』とは


全日本ロードレースの女性ライダーの草分けとして80年代に活躍した井形マリ選手が、レース引退後に、女性ライダーの育成とバイクのイメージアップを目的に設立した団体が『チームマリ』の出発点です。
以降、現代表でマリ選手の妹でもある井形とも選手を筆頭に、ロードレース・ジムカーナ・安全運転競技会等での実績を持つ女性インストラクターを中心メンバーとして、女性ライダーを対象にしたスクール活動を展開してきました。

レッスンは、ライダーの目的に合わせて以下の3つのコースから選べます。

①街乗り系レッスン『Team Mari Motorcycle lesson(TMM)』
②サーキットでのスポーツライディングや一般道にも役立つ、中高速域でのレッスン『Beauty Circuit Lesson(BCL)』
③個人レッスン『Private Riding Lesson(PRL)』

レッスンの他にも1泊2日の全国ミーティング『マリ輪CLUBミーティング』や、年齢・性別関係なく「サーキットを安全に楽しむ」ことをモットーに活動する『Team MARI レーシングサークル』など、バイクを通して様々な活動を行っています。

バイクを安全に楽しみながらライダー同士の交流の輪も広げられる、女性ライダーのための温かい場所なのです。

誰でも上達できる『TMM』の4クラス

今回取材をさせてもらったのは、街乗り系レッスン『Team Mari Motorcycle lesson(TMM)』。
参加者はそれぞれの技術に合わせて4つのクラスに分かれ、1泊2日の日程でレッスンを受けられます(宿泊をせず、
1日だけの参加も可能です)。

指導員の方々のアドバイスには「安全にバイクを楽しんでほしい」という愛があり、大声で叱るようなキツい指導はありません。必要以上の緊張をせずに、最初から最後までリラックスして楽しくレッスンを受けることができますよ。

1day ライトレッスンクラス

まずは、日曜日のみ開催された1day ライトレッスンクラス。
まだバイクに慣れていない方が対象で、基本的な車両操作の方法や運転中の姿勢、カーブ中のライン取りといった、二輪教習の延長のようなレッスンを丁寧に受けることができます。

参加者の方にお聞きすると
「自分の感覚の中で、劇的に恐怖心や不安が減る運転を出来るようになりました」
「初心者向けの乗り方や、首の向きなど、細かいところまで指導いただけて毎回勉強になります」
といった声がありました。

免許を取得して長期間のブランクがある方や、恐怖心・緊張で運転を楽しみ切れない方にオススメですよ!

初級クラス

1day ライトレッスンクラスと同じく、まだバイクの運転に慣れていない初心者ライダーにオススメなのが、初級クラスです。
それぞれの苦手な操作にも注目しながら、基礎から丁寧にレクチャーが行われました。

参加者の方によると、特に大きな変化が感じられたのは運転中の姿勢なのだそう。

「中型免許を取る時はクランクに苦戦したけど、(教えてもらった姿勢のおかげで)今日はすんなり出来たので喜びがありました」
「去年バイクを乗り換えてポジションが微妙に変わり(ハンドルが遠くなった)、乗車位置を模索していました。アドバイスよかったです」
といった声があがり、乗車中の自分の姿勢をプロの目で、客観的にチェックしてもらえることの重要性が伝わってきました。

また車両点検に関する講習もあり、教習所では習わない「タイヤのスリップサインの見方」など、自分のバイクを所有する上で知っておくべき知識を得られる点も、レッスンの大きなメリットです。

中級クラス

ある程度バイクに慣れた方が、レッスンごとに決められたテーマを踏まえて運転の上達を目指すのが、中級クラスのレッスンです。
今回のテーマは「顔と体を曲がりたい方向に向ける」で、上級クラスと共通のコースレイアウトでレッスンが行われました。

上級クラスのコースは中級クラスの参加者にとって少々細かく、難しい部分もありました。しかしそれが逆に「顔と体を曲がりたい方向に向ける」を意識することに繋がり、意欲的にレッスンに取り組めた方が多かったようです。

特に「発見があった」と好評だったのは、力まずバイクの自然な傾きを利用する感覚を掴む「片手運転」のレッスン。

参加者からは、
「前回よりは少し力が抜けた状態で、ニーグリップや身体の向きの意識が出来ました」
「片手で運転することで、力まずに、自然に傾く力を利用する感覚を掴むことが出来ました」
といった声があがりました。

また、中には「ちょっとしたアドバイスでUターンやカーブのコツが掴めました」と言っている方も。
チームマリのレッスンは、「自主練習をしているのになぜかうまく運転できない…」と悩んでいる方にとって、あと一歩の後押しにもなるのですね。

上級クラス

バイクの運転に慣れた方が、さらにもう一段階上の技術を目指せるのが上級クラスです。
今回は2つのテーマ「車両によって変わるライン取り」と「アクセルワークを丁寧に行う」が掲げられ、持ち込みの自車両やレンタル車両を使った練習が行われました。

上級クラスとなるとテクニカルな課題を多くこなすのかと思っていましたが、意外なことに、1日目を中心に8の字・コーススラロームといった基礎練習もみっちりと行いました。
慣れないバイクに悪戦苦闘しながらも車両ごとの扱いの違いが実感でき、運転技術の引き出しが増えたと感じる参加者の方が多かった模様。

他コースと比べて走行距離が多く疲れているはずですが、「もっとレベルアップしたい」と、今後への意気込みを語るガッツのある参加者の方が多かったようにも感じました。

安心できる環境で運転の上達を目指そう!

他にも、女性だけのレッスンだからこそのメリットとして、気兼ねなく参加者同士で交流ができ、バイク仲間を作れるという点も忘れてはいけません。
特に交流が深まるのが、1日目の夜に開催される夕食懇親会。心と身体を休めて、女性同士安心して親睦を深めることができるのです。

2日間プロ視点のアドバイスを受けながら、しっかりと運転技術をワンランクアップできるチームマリの『Team Mari Motorcycle lesson(TMM)』。
多くの参加者から「上達した」という声があがり、今後ツーリングに出かけるにあたり、レッスンで身に付けた技術が役立つことを実感している様子でした。

レッスンは関東・関西を中心に『交通教育センターもてぎ』『鈴鹿サーキット交通教育センター』といった会場にて開催されています。
年間スケジュールはこちらのページから確認できるので、気になる方は是非参加を検討してみてくださいね。


【関連サイト】
・Team MARI ‐Bike Life for Ageless Woman’s Style

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