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教習車って関心度高い?
こんにちは青木タカオです。前回の記事『CB400スーパーフォアに隠れた兄弟車があった!? 人気エントリーモデルCB125Tの後継は海外生まれ!!【教習車深掘りパート1】』が、これを書いているいま「総合ランキング1位」となっており、嬉しいかぎりです。
たくさんの人にご覧になっていただき、読者のみなさまに感謝の気持ちをお伝えしたい所存でございます。ありがとうございます。
タイトルにある通り、教習車について書いたのですが、もしかすると教習車って人気があったり、関心度が高かったりするのでしょうか?
えっ!? 青木タカオの記事は、いつも必ず読んでくださっているですって? またまたぁ〜、そんなありがたい人が沢山いらっしゃるはずがありません。
こうしてランクインする記事を後々検証してみますと、人気機種だったりバイク女子、アニメネタなど俗に言うバズりやすいキーワードを含み、扱っている記事だったりします。前回の記事では、なんだったのでしょうか。『CB400スーパーフォア』や『CB125T』なのか、まさかの『ホンダベンリイCB125』でしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなわけで今回は前回に続く続編となります。
クロスオーバーベースの教習車誕生!!
市販モデルが市場で人気だったように、教習車仕様でも『CB400スーパーフォア』は長きにわたるロングセラーモデルとなりました。『CB400スーパーフォア』(NC54)で「バイクの操作を学んだ」「懐かしい」「乗りやすかった」という人は、少なくないはずです。
そんな誰がも認める名車『CB400スーパーフォア』ですが、厳しくなる排ガス規制の影響により市販モデル(NC42)が2022年に生産終了。それに伴い、教習車仕様の後継モデルが誕生しました。
ホンダが全国の自動車教習所を対象に2024年4月に新発売した『NX400L 教習車仕様』です。長きにわたり、4発だったヨンヒャクの教習車ですが、パラレルツインになったのです!
そしてなんと、クロスオーバーモデルがベースとなります。『NX400』に二輪教習に適した特殊装備(車体の転倒ダメージを軽減させるバンパー類、教習生の運転状況を教習指導員へ視覚的に伝える表示ランプ)を付加。サスペンション長を短縮し、足つき性を向上しています。
ハンドル形状も変更され、ライディングポジションをコンパクトにしているほか、2次減速比を変更しているのも見逃せません。教習時、頻繁に使用する低中速域で扱いやすく、ストップ&ゴーの繰り返しをしやすくしていることがわかります。
カラーリングは「ファイティングレッド」の1色のみを設定。教習車といえば、真っ白のような気もしますが、先代の『CB400スーパーフォア 教習車仕様』でも白×赤、青、黄と意外とカラフルだったので、赤でもけっして不思議ではありませんね。
AT免許のためにスクーターの教習車もある
スクーターの教習車だってあります。ベテランライダーには馴染みがないかもしれませんが、2005年6月に『AT限定免許』が誕生したのを機に生まれました。バイクの免許区分をおさらいしておくと、以下の通りとなります。
■大型二輪(無制限)
●大型二輪AT限定(無制限、2019年まで〜650cc)
■普通二輪(〜400cc)
●普通二輪AT限定(〜400cc)
■小型限定二輪(〜125cc)
●小型限定二輪AT限定(〜125cc)
■原付(〜50cc)
転倒時に車体へのダメージを低減するバンパーをフロントおよびリアの左右に装備していますが、この大げさすぎるバンパーって、“働く車両”にとっては教習車仕様に限らず重宝しそうな気がしてなりません!
ここからはどうか「また馬鹿な事を言っているよ」と、軽く聞き流してください。たとえば、マラソンや駅伝競争などの撮影用バイクだったら、このバンパーを使っていろいろなものが固定できそうですし、スクーターではあまり見かけないパニアケースを左右に装着するということもできるかもしれません。
もしかすると、このバンパーがカッコイイと思って、欲しいという人もいるかも……!? いかがでしょうか!?
初めて乗るナナハン! 指名買いも続出した
大型二輪免許用の教習車といえば、多くの人の印象に残っているのがホンダ『CB750』(1992〜2007年)ではないでしょうか。『CBX750F』(1983年)の空冷直列4気筒エンジンをリファインし、専用設計のダブルクレードルフレームに搭載。前後17インチホイールを採用し、CBの伝統を受け継いだ端正で躍動感にあふれるスタイリングで、1992年2月に初代が発売されました。
初代誕生(1992年)以来、ラインナップから姿を消す2007年まで、じつに15年間。基本的な仕様を大きく変えることなく、ロングセラーモデルであり続けた名車です。
教習車として広く使われたのは、扱いやすいエンジンと車体が高く評価されたからでしょう。ビッグバイクにステップアップする人が、まず最初に教習所で乗った大型自動二輪車であり、免許取得後も多くのライダーが指名買いしました。定番ともいえるナナハンは、いまなお中古車市場でも人気があります。
後継モデルとして、ホンダから『NC750L 教習車仕様』が発売されました。ベース車両は前後17インチの足まわりを持つ『NC750S』。ヨンヒャク同様、長きに渡って直4だったナナハンの教習車も、ついに並列2気筒エンジンを積むモデルとなったのです。
ちなみに、先代にあたる『NC700』系には教習車仕様は存在していません。これは「技能試験において使用する自動車」として「総排気量0.700リットル以上の大型自動二輪車」という決まりが道路交通法施行規則にあるからで、669ccだった『NC700S』や『NC700X』は該当車両になれなかったのでした。
ネイキッドスタイルの『NC750S』が生産終了となってしまうと、バトンを『NC750X』ベースの『NC750L 教習車仕様』に託します。車名はそのまま同じですが、写真を見て分かる通り、そうなのですっ! ヨンヒャク同様、ナナハンもまたクロスオーバーモデルをベースとした教習車となったのでした。
新型『NC750L 教習車仕様』にはAT免許用も設定され、クラッチ操作を必要としないデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用。カラーリングは「パールグレアホワイト」の1色のみを設定します。
中古車で探すのも面白い
大型自動二輪の教習車は、他にもカワサキ『ゼファー750』やヤマハ『XJR1300』などもあり、教習所によってさまざまです。ハーレーダビッドソン『スポーツスター883R』や『ストリート750』といった外国車を採用するところもあります。
『CB750』がそうだったように、教習所で初めて乗った大型バイクを愛車にしたいという人は多く、ユーザーさんの取材をしているとそんな声をよく耳にします。中古車市場でも人気のある絶版モデルたちで、いま振り返れば教習所のバイクは名車揃いとも言え「欲しくなった」という気持ちも納得がいきます。
さらにまた、ハーレーダビッドソンは身長157cmの女性が乗っても足つき性に不安のない『ナイトスター教習仕様』を今夏発表しました。
バイク免許の取得はレッドバロンに応援してもらえる
最後にまたオトクな情報です。レッドバロンでバイクを購入すると、免許取得費用の一部をサポートしてもらえます。このハナシ、前回もしましたが、新車・中古車・外国車・逆輸入車を問わずサポートしてもらえて、利用しないとはっきり言って「もったいない!」のです。なので、またしつこく紹介しておきます。
詳細は最寄りのレッドバロン店頭でお問い合わせ、または公式ホームページでご確認ください。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。