書店に並んで一安心!
こんにちは青木タカオです。今年に限ったことではありませんが、この夏は休みなしでとことん仕事に明け暮れました。
ボクの著書『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み[第4版]』を出版している会社が新しく生まれ変わったりすることもあり、著作権者として再契約の手続きがあったりするなど、わずかな期間にいろんなことがたくさんあった濃厚なシーズンだったと思います。
6月頃から、やるべきタスクと時間を考えてざっくりとしたスケジュールを想像してみると、休日どころか、ゆっくりと眠れる日はないだろうなぁと覚悟を決めるしかありませんでした。そのままおよそ3ヶ月間、これを書いている今もずっと走り続けています。
着地点がぼんやりとしか見えないまま出発した仕事のひとつが、編集長として携わった『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』(モーターマガジン社/2025年9月8日発売)でした。
これがいま完成して、書店に並び、Amazonなど通販サイトで売られているのを見て、ひとまず安心しています。
何屋さんかわからなくなったボクの仕事
ボクの仕事というのは、文章を書くこと、コンテンツを作ること、雑誌の記事を部分的に、あるいは1冊丸ごと制作したりすることが主なところで、その時の役割に応じて、ライター、編集者、あるいはジャーナリストなどと呼ばれていますが、世に出るかたちは出版社が発行・販売するものから、メーカーなど企業のカタログ(電子版含め)のようなものや会報誌、フリーペーパーであるなど、紙に印刷されるものからWEBコンテンツまでさまざまです。
ジャンルは主に、こうしたバイクメディアが中心となりますが、バイクに乗らない人でもよく知られている『週刊プレイボーイ』(集英社)や『グッズプレス』(徳間書店)など一般大衆誌でもオートバイの企画があれば、頻繁にお仕事をさせていただいております。※関係者の皆さま、いつもありがとうございます
また、バイク関連の記事があるのならどんなメディアでも執筆を頼まれますので、ときにはとびきりオシャレなライフスタイル誌やファッション誌に寄稿することもありますし、二輪メーカーや市場の動向を書いたりお話ししたりするなど、ビジネス関連メディアの仕事も珍しくありません。
世の中がお盆休み中は『日経ビジネス』さんで最近のバイクシーンについてお話してきました。書くのではなく、専門家としていろいろと取材を受けて、編集部が記事をまとめてアウトプットするという形もあるのです。
静まり返る都心、夜の遅い時間。「お互いに休みはないのですね……」なんていう会話をご担当者さんとしました。テレビ東京のお隣。タクシーが頻繁に呼ばれていて、「みんなも頑張って働いてるなぁー」と夜空を見上げたものです。
他には、飛行機の機内誌であったり、業界向けの新聞やスポーツ紙に寄稿することも。いずれの仕事もボクにとってはとても大事で、取り組む姿勢はどんな媒体であっても変わりません。
お盆休みの前後はテレビの収録にも参加しました。これから放送される番組で、走行シーンがあるので撮影したいとご依頼をいただきました。

テレビ番組には“監修”という形で携わることも稀にあります。『ララLIFE』(TBS系列全国放送)では、俳優・水上恒司さんがハーレーでツーリングした際に、「ハーレー旅マスター」としてちょっぴり出演させていただきました。
ちなみにPrime Videoで配信中の『風雲! たけし城』にも出演しています。子どもの頃から自分も見ていた人気番組。共演した仲間以外には誰にも言っていなかったのですが、公開時には「見たよ」と、反響の声をたくさん頂戴いたしました。収録は真夏に行われたので、これもまた夏の思い出になっています。
9月発売を2冊つくりました!!
3ヶ月のサイクルでルーティンとなっている仕事が、ここでもいつも宣伝させていただいている『WITH HARLEY/ウィズハーレー』(内外出版社)です。
次号Vol.25は9月25日に発売となり、俳優の武田真治さんや鈴木紗理奈さんも誌面に登場してくださいます。おふたりが北海道ツーリングしている模様を同行取材させていただきました。
今まさに締め切りの真っ只中。ずっとデスクワークをしていて眠いし、お腹が空いたし、どこにも出かけられないし、「もぉ〜」と泣きたくなりそうな反面、どこか心の奥底で嫌ではなかったりする自分がいるのですが、その複雑な心境を書き始めると長くなりますので、それはまた今度にしておきます。
『WITH HARLEY』はタイトルの通り、新旧を問わずハーレーにクローズアップし、さらに『レッドバロンFan Funミーティング』の模様など多岐にわたってレポートします。
編集長というのは名ばかりで、大部分のところは自分で文章を書きます。取材にももちろんほとんどすべて行きます。
ページレイアウトをどのようにするのかデザイナーさんに指示を送って出来上がったものを確認して、印刷所に入稿していくわけですが、『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』と発売日がわずか17日ほどしかずれていません。
出版社の中に構えた大所帯の編集部なら、同じ月に何冊も出版できますが、ボクたちの体制はそうではなく、少人数で乗り切るしかありません。
そんななか、『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』の制作は大変なこともたくさんありましたが、編集者としてとても充実した仕事内容でした。
ウィズハーレーでは先述した通り、多くの記事を自分自身で執筆しますが、今回はBMWに精通する著名なジャーナリストたち、有力なライター陣にお仕事を依頼し、編集者(編集長)であることに徹しました。これは自分にとって大きなプラスになったと思います。
ボクも若い頃は、複数の出版社に社員として所属していましたが、20年以上前に独立して現在に至ります。かつては編集者として、ライターさんに原稿執筆を依頼するということをしていましたが、独立してからは自分が書き手になることの方が多く、『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』の制作は原点に立ち返ったような気持ちになれました。
大先輩にあたる錚々たる顔ぶれのジャーナリストのみなさんへ、執筆を依頼するところから始まりました。
『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』は定期刊行誌ではないので、どんなものなのかっていうところから説明しなければなりません。
そして、どうしてボクが編集長として出版することになったのか、その狙いは? 読者ターゲットは? 書き手に情報をお伝えするところからスタートしていきました。
先輩方にご快諾いただき、原稿の執筆、あるいは取材や編集作業に取り掛かっていただくと、細かい打ち合わせも一緒にしていくことになります。
先輩たちに学んだ一冊となった
これがじつに楽しい! このライターさんはここにこんなにもこだわるのか、編集者さんのページづくりが秀逸と舌を巻いたり、発見があったり、刺激をもらったりで、夏休みがなくて身体は厳しいのですが、お仕事をご一緒させていただくことを光栄に感じ、たいへんやりがいのある一冊になりました。
書店に並ぶ前の9月6日(土)/7日(日)「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2025」(長野県白馬村)にてブースを出したところ、売れ行きも好調だったとのこと。出版社からの評価も上々で、なんとも嬉しい限りです。
そして、9月25日には『ウィズハーレー』も書店に並ぶはず。きっと間もなくボクは、編集長として携わった2冊を手にして、ページをめくりながら、印刷された美しい写真を眺めながら、活字になった豪華執筆陣の文章、そして自分が書いた駄文を読みつつ、美味しいお酒をいただくことになるでしょう。
その時まで、あともう少し! そのまま夏休みはありませんが、その至福のひと時があれば、ボクはきっと来年の夏もまた同じようにしている気がします。

▲締切が続く中、ウィズハーレーのメディアブースを出し、取材する日がありました。そんな時、撮影などに協力してくれ、強力にバックアップしてくれるのが、WITH HARLEYガールズたち(左:megumiちゃん/右:秋田ライダーえむちゃん)。ボクはカノジョたちのスマイルに癒され、また元気を取り戻すのでした。いつもありがとうございます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。