アドレス125新型発表会へ
こんにちは!青木タカオです。スズキは9月30日、ベルサール六本木(東京都港区)にて「アドレス125新商品説明会」を報道向けに開きました。
これにはたいへん興味を持って参加させていただきました。というのもボクは先代、いいや先先代のオーナーなのです。
レッドバロン葛飾にて購入したホンダ『CRF250L<S>』をはじめ、カワサキ『W1SA』やハーレーダビッドソン『XR1200』『X500』などを所有するボクですが、愛車には原付2種スクーターもあります。
それがスズキ『アドレス125』で、新車で購入したのは2018年。『アドレスV125』の後継として登場したモデルでした。
丸みを帯びたスタイルで、どことなくオシャレなムードになった先代が国内デビューしたのは2022年10月のこと。そのとき新旧を並べて撮った写真がありました。ガラッとイメチェンしたのがわかります。
よりスタイリッシュになって登場
今回発表した新型は2025年9月10日に新発売。すでに市場に投入されている意欲作です。
ヘッドライトやテールランプにU字型デザインのポジションライトを新採用するなど、精悍さを増しています。
先代では左側だけだったフロントポケットを左右2つにしています。容量500ccのペットボトルが入る大きさで、収納力がとても高い。ヒザのすぐ前にあるので、ここへ何でもかんでも放り入れることができるのです。
シート下のトランクスペースも容量アップ(24.4L)しています。前方(先端)にヘルメットフックが2つあるのは変わりません。ボクはこれを重宝しています。
『アドレス125』では、お馴染みと言えるフルフラットなフットスペースを踏襲。シートも平らで、タンデムがしやすくライディングポジションにゆとりがあります。
先代ではずっと備わっていたリヤキャリアを標準装備していませんでした。新型は装備を復活。ボクもそうですが、トップケースを付ける人は少なくありません。こうした装備はありがたいところです。
クルマみたいな給油口!
ボクの『アドレス125』はシートを開けたところに給油口がありましたが、先代からはテールエンドで、給油キャップが剥き出しになっていました。
新型はリッドをつけて開閉式に。イグニッションキーで開けることができ、まるでクルマのような給油口に進化を果たしています。
注目はリッド裏にキャップを入れておけるポケットを設けていること。これは使いやすいのではないでしょうか。
きっと近いうちに、広報車両を借りて試乗インプレッションをすることになります。返却時にはガソリンスタンドで満タンにして返しますので、使い勝手を確かめてみたいと思います。
USBコネクターはAタイプです。世間ではCタイプに移り変わっていますが、普及率の高いものを使用するあたりはスズキらしさ。好感が持てます。
開発陣は精鋭揃い
『アドレス125』はインド生産。現地はご存知の通り、二輪車需要が急拡大していて、開発チーフエンジニアの田鍬洋介(たぐわ ようすけ)さんによると、『アドレス125』だけで年間80万台規模の市場があるとのこと。日本での販売計画は5000台ですから、いかに巨大マーケットであるかが数字からわかります。
言うまでもありませんが、ニューモデルの開発に妥協の余地はありません。なんせ、年間80万台にもおよぶ、メーカーにとって重要な製品なのですから、新型リリースに向けては、精鋭たちが集まった開発チームが結成されていることは想像に容易いところです。
報道向け発表会にはそんな開発陣も参加し、技術解説などをしてくださいます。それを聞いて、ボクたちは専門メディアなどで記事を書きます。
ボクがこの仕事をやっていて楽しいのは、こうしてメーカーの技術者たちとお話しする機会があること。一般ユーザーではなかなか目にすることのできない資料や図版なども見せてもらえます。
これって10代の頃からバイクファンだった自分からしてみると、夢のような話です。中高生の頃の自分に、「将来オマエは、憧れのバイクメーカーの開発スタッフとニューモデルについて、いろいろと話を聞かせてもらえるようになるぞ!」「だから、今のうちにもっと勉強しとけ!!」と言ってあげたいです。
新型『アドレス125』はフレームも新作で、前後サスペンションもセッティングの見直しがされています。
エンジンもカムプロフィールが変更され、クランクケースも刷新。CVT設定も最適化され、エアクリーナーボックスの容量はおよそ10%増量されています。
エキゾーストシステムも新作で、サイレンサーボディ内の触媒コンバーターを廃止。ステンレス鋼のマフラーは小型化され、各部にドレンホールを設けることで対腐食性を向上させています。
大幅なバージョンアップが図られた新型ですが、従来型からの価格アップを6000円に抑えて28万500円としています。さすがはロングセラーモデル『アドレス125』です。先代が売られている中古車市場でも活性化し、注目されていく予感がします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。