読者投票で人気ナンバー1を選ぶ伝統の企画「マシン オブ ザ イヤー(MOTY)」。排気量/ジャンルを問わない’21モデル全295車から頂点を決める総合部門では、ついに登場した3代目ハヤブサが栄冠を獲得! 7年ぶりの勝利で驚異のシリーズ通算10勝目を飾った!
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
Contents
ワンツー以外は波乱アリ! 空冷ラストモデルも上位へ
「マシン オブ ザ イヤー(MOTY)」は、同年に新車販売されたバイクから人気ナンバー1を決める読者投票企画だ。’72年創刊の『ヤングマシン』誌は、翌’73年から当企画をスタート。今回で49回目を迎え、現在も続く2輪/4輪のプライズで国内最長&最古の歴史を誇る。
特に総合部門は、国内&外国車、排気量やジャンルの垣根を超えた何でもアリの無差別級。全エントリー車から選ばれた総合1位は、文字通りその年の”顔”と言えるだろう。
全295台が参戦し、総得票数1438票の中から選ばれたのは、’21で生まれ変わったスズキ新型ハヤブサだった!
先代は’18年に国内で生産終了。空白期間を経て待望の3代目が’21年4月に登場した。総合部門では初代デビュー時の’99年に初優勝。近年では’14年に勝利しており、今回で通算10勝目を挙げた。これは前人未踏の大記録で、歴代2位はZ2(750RS)の6勝だ。
多くのライダーが待っていた新型だけに、戴冠は順当と言えるかもしれないが、MOTY49年の歴史において、これほど長期間、王者に君臨できるマシンは例を見ない。支持層は50代が中心ながら30代の票も厚く、幅広い年代から偉大なマシンとして評価された。
続く2位は、カワサキZ900RSシリーズ。’17年末の発売から大型クラスで最も売れている超人気モデルながら、総合部門では未だ勝ち星がない。しかし今回これまでの最高位を獲得した。
この2台以降の順位は、前年から大変動している。カワサキ ニンジャZX‐25RやスズキKATANAなど’20年の上位勢が軒並み沈んで、生産終了となるラストモデルがトップ10圏内に喰い込んできたのだ。3位のヤマハSR400、5位のホンダCB1100はともに空冷エンジンを搭載し、’21でファイナル仕様が発売。特にSRは最後の花道を飾るべく大幅に票を伸ばした。
一方で新顔も躍進している。ホンダGB350/Sが4位に入賞。大型クラスが強い総合部門だけに見事な成績だ。同じくブランニューのホンダ レブル1100が10位、カワサキ メグロK3が20位にランクイン。外国車勢でもBMWの新作・M1000RRが最高位の14位に輝いている。
第1位:スズキ ハヤブサ〈213票〉みんな待ってた! 究極の1台がカムバック
’99年に最速のメガツアラーとして誕生。先代は’20年にエントリーから外れたが、’21で13年ぶりにビッグチェンジを敢行し、3代目を襲名した。最高出力は先代からダウンした188psながら、加速性能は歴代最強。電子制御も満載する。’14年以来7年ぶりの美酒だ!
【読者の声:「キング」「今年の顔」の呼び声多数】●スペック以外のところを進化させて、結果的に前のモデルよりも速く走れてしまうところがすごい(岩手M.M.) ●ぶっちぎりにカッコ良いから(広島D.O.) ●ガソリン内燃機関が厳しくなる時代だからこそ、存在意義がある(鹿児島T.T.) ●やはりキングだと思う(愛知S.T.) ●現代バイクの粋が結集されている(神奈川T.N.) ●20年乗れそうな飽きないバイク(東京T.M.) ●やはり今年の顔はハヤブサ!(群馬Y.T.) |
第2位:カワサキZ900RSシリーズ〈135票〉ジワ上げ、あと一歩だ!
伝統のZ1フォルムと機敏な走りで人気を集めるネオクラの雄。初参戦の’18年から2年連続6位だったが、4年目の今回は最高位の2位にまで登りつめた。次回、50周年の勢いで玉座奪取なるか?
【読者の声:伝説のスタイルに加え、走りとカスタム性も評価】●所有していることもあるが、やはり乗りやすい。カスタムも豊富で自分仕様に磨くことが出来るのは大きい(東京K.S.) ●これに尽きる(東京T.H.) ●50thバージョンの話もあるし650や400、250の話もあるのでしょう? まだまだ話題性がありすぎて楽しくてしょうがない!(埼玉T.N.) ●やっぱZが好き!(広島S.T.) |
第3位:ヤマハSR400ファイナルエディション/リミテッド〈101票〉涙! 43年目に初表彰台
’78年の初代デビュー以来、空冷単気筒などの基本構成とフォルムを堅持し続けてきた名車が、ついに’21で生産終了に。総合部門での表彰台獲得は、なんとSR43年の歴史で初の快挙だ。お見事!
【読者の声:さらばSR! 熱のこもった長文多し】●絶対に手放せない最高の愛車(福岡K.S.) ●今年はこの1台で間違いないと思います。購入しました(兵庫Y.H.) ●やはり43年の歴史の集大成(神奈川K.Y.) ●SRが大好きで有終の美を飾って欲しいから(三重Y.K.) |
第4位:ホンダGB350〈82票〉新時代の空冷ネオクラ
【読者の声:10代から50代にまで大人気】●スタイル/音/価格/すべてが満足(東京K.M.) ●この時代に”空冷シングル”を新規投入してくる”ホンダの底力”に敬意を表して選択(北海道T.K.) ●久々に買いたいと思ったバイク(東京K.E.) |
第5位:ホンダCB1100シリーズ〈51票〉最後の空冷直4!
【読者の声:終了に騒然、惜しむ声多数】●品質を保ち続けた名車であり、最後の空冷4気筒の勇退に華のある門出を(三重S.K.) ●最後の空冷4発だから(埼玉S.Y.) ●自分がイメージするバイクとはCB1100(北海道M.Y.) |
MOTY総合部門:1~20位
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.