3月の19日(土)から21日(月・祝)まで、大阪市住之江区の南港(なんこう)に位置する国際見本市会場「インテックス大阪」にて第38回大阪モーターサイクルショー2022が開催された。3年ぶりの開催となり、多くの来場者(3日間計33,781名)で賑わったが、コロナ禍ということで、ニューモデル試乗会やステージイベントなどは残念ながら中止に。なお、感染防止対策として、入場制限が設けられたほか、例年より通路の幅も広く取られていた。

さて今回は、地元メーカーなど大阪モーターサイクルショーならではの展示を中心に紹介しよう。東京モーターサイクルショーでは見られなかったブースもあるのだ!

南海部品(なんかいぶひん)

大阪市北区に本社を置く、1951年創業の老舗用品販売店・メーカーが「南海部品」だ。全国各地に用品販売店を持つだけでなく、NANKAiブランドでのオリジナルウェア・用品の開発販売や「GIANNI FALCO(ジャンニファルコ)」ブランドといった海外からの輸入販売も行なっている。まさに大阪を代表するバイク関連企業なのだ。それでは、ブース展示の中から注目の製品をピックアップしよう。

●いま流行りのレトロなヴィンテージデザインを採用したヘルメット「ZEUS NAZ-916(税込13,970円)」
●人気ユーチューバー・モトブロガー「Mi-RIDER」さんとのコラボジャケット「SDW4141(税込29,920円)」
●バイク専用設計のアローモード(矢印が大きい!)で見やすく、アンドロイドOSを搭載する第3世代ナビ「NNV-022A(税込49,500円
●イタリアから輸入される「GIANNI FALCO」ブランドのブーツやシューズ。防水対応のブーツが目立っていた。

 J・Trip(ジェイ・トリップ)

大阪府八尾市にあるバイク用スタンドの老舗メーカーが「J・Trip」だ。ちなみに、会社名は「有限会社 森製作所」。レース用から一般ユーザーのメンテナンス用まで、バイク用スタンドのありとあらゆるシーンに対応する製品ラインナップで知られる。公式サイトやYouTubeでの解説がわかりやすく、スタンドを初めて使うユーザーにもオススメだ。

ブースには、片手でふわっと持ち上げられるほど軽い、チタン製リヤスタンド「JT 1251Ti(市販予定価格66,000円)」も参考出品されていた。本当に軽くて驚いた!

エーゼット

大阪府大阪市にある老舗のケミカルメーカー「エーゼット」。バイク用のケミカルも豊富にラインナップしており、エンジンオイル、チェーンオイル、グリースから洗車用品・クリーナーなど、日頃のメンテナンスで使えるものばかりだ。バイク用品店のみならずホームセンターでもお馴染みだよね。筆者も使ってます!

ブースには、「みんカラ」でNo.1の高評価を受けた燃料添加剤「AZ FCR-062(300ml/税込1,210円)」が特価で販売され、人気だった。

オージーケーカブト

大阪府東大阪市に本社を置くヘルメットメーカーが「オージーケーカブト」だ。自転車用からバイク用まで幅広くラインナップしていることで知られている。2022年シーズンはレーサーのレミー・ガードナー選手(23歳・Tech3 KTM Factory Racing)と契約し、Kabutoブランドのレーシングフラッグシップへルメット「F-17」とともにMotoGPレースにも参戦している。ヘルメットブランドとしての評価はとても高いのだ。

●2022年発売予定の軽量・快適性を追求したニューモデル「エアロブレード-6(ソリッドモデル/税込39,600円、グラフィックモデル/税込42,900円)」

GPX JAPAN

GPXは2007年に設立されたタイのバイクメーカーだ。タイ国内では日本メーカーに負けず劣らずの人気、販売台数、シェアを誇っている。その後、2018年に大阪府貝塚市に設立されたのが「GPX JAPAN株式会社」で、GPXブランドの国内流通を取り扱っている。多くの車両が並んでいたが、2台を紹介しよう。

●198cc・4ストローク4バルブ単気筒のフルカウル・スポーツバイク「DEMON GR200R 4valve(税込49万9,400円)」
●234cc・4ストローク4バルブ2気筒エンジンを搭載するクラシックスタイル・モデルが「Legend 250 Brighton(税込54万2,300円 ※150台の台数限定生産)」だ。

九州への各社フェリー

インテックス大阪のある南港をはじめ、近畿圏からは九州へのフェリーが数多く出ている。関西のライダーには連休や夏休みを使って、聖地「阿蘇」といった九州ツーリングを楽しむ人が多いのだ。今回のショーでも、地元のフェリー会社によるブースが目立っていたぞ。

●大阪~別府、大阪~志布志(鹿児島県)、神戸~大分の航路を持つ「フェリーさんふらわあ
●大阪~新門司(福岡県北九州市)の航路を持つ「名門大洋フェリー
●神戸~宮崎の航路を持つ「宮崎カーフェリー

Like a wind(ライクアウインド)

サンテレビで毎週日曜日24:15から放送中のバイク番組「ライクアウインド」も出展。放送翌日にはWEBでの配信されるので、近畿圏以外の方でも視聴できる。ForR執筆陣の「きのせ ひかる」さん、「たはら かすみ」さんも出演しているのだ!

大阪は「個人」でも出展できる!

大阪で北海道! と言えばこの方、「Hokkaider(ホッカイダー)」ブランドを展開するフォトグラファーの小原信好さん。ツーリングマップルの北海道版を担当されていることでも知られている。ブースでは、Hokkaiderグッズ販売サイト「クマさん本舗」の商品も数多く販売されていた。
Hokkaiderは大阪モーターサイクルショーに出展を始めて長い。「東京モーターサイクルショーにも出さないのかな?」と思って聞いてみたら「大阪は個人としても出展できるから」とのことだった。なるほど! 大阪モーターサイクルショーなら個人でも出展できるのか!(初めて知った。もちろん審査はあるんだろうけど)

てなわけで、大阪モーターサイクルショーには大阪ならではの見どころがいっぱい! ショーを楽しんだ後は、南港からそのまま九州ツーリングに出かけるのもアリかもよ!?

【関連記事】史上初!? 熊本県立矢部高校が大阪モーターサイクルショーに出展!

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事