自業自得… チョークレバーが動かない!?

やっぱり乗らないとダメだねぇ! 古いバイクほど乗らないとすぐにダメになる!

いきなりスイマセン…。酔ってません。

そう実感したのはずいぶん前のこと。ある日、ホンダ「VTR250」(2000年式)のエンジンをかけようとしたらチョークレバーが動かない。アレ? 以前は少し動いてたんだけど…。うんうん、ついに全く動かなくなってしまったんだね… マイガッ!!

今どきキャブレターのバイクは珍しくなったけど、チョークが使えない状態だと夏場はともかく冬場はなかなかエンジンがかからない。これじゃバイクに乗るのがおっくうだから増々乗らなくなるという悪循環だよね…。

で、秋のツーリングシーズンも迫ってきた今、いよいよ購入先のレッドバロンに持っていくことにしたのだぁ(すぐ行けよ!)。

まずはレッドバロンに相談! ん? サビっぽい!

やってきたのは、東京都狛江市の世田谷通りに面したレッドバロン狛江(こまえ)。まずは、玉津店長に相談して、細川工場長にもバイクを見てもらうことに。どうやら、チョークケーブルがキャブレターにねじ込まれているところ(バルブ)でサビが出てるっぽい。根元で動かないからスイッチ部のチョークレバーも動かせないということみたい。

ちなみにVTR250はV型2気筒エンジンだから、チョークケーブルは途中で二股に分かれて前後のキャブレターにそれぞれねじ込まれている。どちらもサビているのか、片方だけなのかはまだわからない。
「まぁ落ち着け」ということで、現状を簡単にまとめてみた。

バイクの状態

・半年に1回くらいしか乗らなかった
(ほぼ放置。バイクカバーはかけてたけど…)
・チョークレバーが動かせなくなってチョークが使えない
・チョークケーブルは社外品で、長すぎて余っている

社外品のチョークケーブルは取り付けてからまだ1年くらい。純正ケーブルの途中で連結するタイプなので、レバーが動かない原因ではないだろうとのこと。

修理依頼内容

・チョークを使えるようにする
・ついでに、キャブレターのオーバーホールもする
・さらに、オイルリザーブシステムを使ってオイル交換もする
・修理完了後はコンピュータ総合診断機ACIDM(アシダム)でパワーチェックを行う
・細かな劣化・紛失パーツも注文して組む
 ※硬化したフューエルホース、無くしたガソリンタンクのボルトなど
・最後に、何か他に不備が見つかったらその時に検討する

どうせなら、キャブレターのオーバーホールも!

細川工場長(上写真)とはそんな感じで話をした。たかがチョークケーブルと言っても、交換時にはガソリンタンクやら周辺のケーブル類やらをまるっと外すので、技術料はそれなりにかかってしまう。「じゃあついでに」とキャブレターのオーバーホールもお願いした。放置ぎみだったのでキャブレターの中の状態が気になっていたのだ。ガソリンが腐ってゼリーみたいになってないか、フロートはひび割れてないか、ジェットの穴は詰まってないかなど、どうせなら全部確認したほうが安心だからね。

あと、せっかく「オイルリザーブシステム」に加入しているので、久々にオイル交換もしよう。いつ以来なのかは覚えてないけど…(スマソ)。※ちゃんとマイツーリングパスポートに記録されているから大丈夫ヨ!
で、修理完了後の仕上げとして「コンピュータ総合診断機 ACIDM(アシダム)」でパワーチェックを行うことに。ACIDMはレッドバロンオリジナルのシャーシダイナモで、パワー・ブレーキ・メーター・ホイールアライメント・フロントディスタンスといった項目を人間の勘や経験に頼らずに正確に測定してくれる。

ただ、全ての項目のチェックをお願いすると、それなりの料金(税込8,800円)になってしまう。今回はキャブレターのオーバーホールをお願いしたので、清掃・組付け後の調子を見たいということで、エンジンのパワーチェックのみ(税込5,500円)を行うことにした。

修理に必要な部品を注文! 純正パーツがない!?

バイクを見てもらった後は、修理依頼内容に沿って必要な部品を注文する。細川工場長がイントラネットのパソコンでパーツの有無を確認してくれた。キャブレターのオーバーホールに必要なガスケット類やフューエルホース、ボルトなど、22年前のバイクにしては純正パーツが手に入るみたい。さすがはロングセラーのVTR250!

チョークレバーが動かないことの原因と思われるチョークケーブルのバルブセット(サビてるだろう部品)も純正パーツがあったけど、一番重要なチョークケーブル本体の純正パーツはもうとっくに欠番となっていた(泣)。

だけど、嬉しいお知らせ! レッドバロンの本社工場にリパーツの在庫があったのだ。リパーツとはリサイクルパーツのことで、簡単に言うとレッドバロンが中古部品を再生させたもの。これで、修理に必要なパーツは全て揃うことになった。よかったよ~、感謝!

「パーツ保証」制度で絶版車のパーツも入手可能!

最後の最後でドキドキしちゃったけど、リパーツの在庫があったことで助かった。玉津店長(上写真)、パーツ保証のご説明ありがとうございます! でもこれ、普通のバイク屋さんだとこうはいかないので注意だよ! 普通はバイク屋さんに「ヤフオクでパーツ買ってきてよ」なんて言われるからね、マジで。

レッドバロンではメーカーで欠番になったパーツも手に入る。その部品調達を支えているのがレッドバロンの『パーツ保証』制度だ。

レッドバロンで購入する中古車は、一部例外を除き全車に『5つ星品質』が付帯され、検査項目をクリアした安心・安全なバイクとして店頭に並んでいる。その検査項目のひとつ「部品調達が可能であること」が『パーツ保証』に該当し、購入後の最長3年間はパーツの入手と修理を保証してくれるのだ。
今回入手可能となったチョークケーブルのようなリサイクルパーツの確保やオリジナルパーツの開発、パーツ本体の修繕など日々パーツと技術の蓄積に励んでいるから、レッドバロンの本社工場には3,700機種以上、74万点を超える膨大な量のパーツがストックされている(下写真)。

カタログ落ちしたバイク、いわゆる絶版車や旧車と呼ばれる古いバイクを買う時には、故障や転倒後の修理時に、パーツが手に入るのかどうかがとても気になるもの。

ぶっちゃけ、パーツが手に入るなら90~00年代のバイクでも欲しいバイクはいっぱいある! でも、立ちごけひとつでパーツが手に入らずに修理できない、乗れなくなるなんて嫌だよね。「それなら買わない」ってなっちゃう。当然だよ。
レッドバロンの中古車なら、購入後の修理でパーツが必要になった時でも今回のように手に入るんだ。これってすごいことだよね、ホント!

(中編に続く)

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