近年のデイトナは、キャンプツーリング用の積載アイテムだけでなくオリジナルのキャンプ用品にも力を入れており、それまでの小川テントとのコラボレーションアイテムに加え、2022年にはオリジナル設計のツーリングテント『ドールルーム』をリリース。……と思ったらモノポールテントの『ワンティピー』や、前室大きな『マエヒロドーム』といった新作テントを矢継ぎ早に発表。なんと今年(2024年)は、既存のテントに接続して前室を広げる変わり種テント『マエヒロシェルター』を登場させた。この最新作の『マエヒロシェルター』を実際に使用する機会に恵まれたので早速レポートさせていただこう!
コンパクトでパッキングもしやすい『マエヒロシェルター』
2024年のモーターサイクルショーデイトナブースで、初めて『マエヒロシェルター』を見た時に閃いてしまった。というのも最近は、コロナ禍の影響もあったがどうにも暑くて夏にテントを張る気が起きず、コンパクトなタープの下で蚊帳を吊って涼しく寝る……そんなキャンプがやりたくなった。
僕の場合、バイクでのキャンプは平地で行うことが多いので山岳用テントのような、防風性や保温性は必要ない……、というかハナから天候などの条件が悪いとわかればそもそもキャンプではない宿泊方法への移行を考えるのでテントを張るのは好条件下のみである。なので風に対する強度や保温性よりも風通しの方が気になるというわけ。夜露やもしもの雨がしのげて、蚊やヒル、ダニなどの害虫から身を守れれば寝床としてはもう十分なのだ。
『マエヒロシェルター』とバグネットだけで寝る快感!
僕が『マエヒロシェルター』とやってみたかったのは、バグネットを吊り下げてそこで寝るというキャンプスタイル。平地のバイクツーリングはもちろん、カヤック旅など暑いところでキャンプすることが多いので、“正直インナーテントはいらないんだけどなぁ……”なんて思っていたところに『マエヒロシェルター』が登場したので願ったり叶ったりなのだ。
早速、バグネットを吊り下げて寝てみると、これがなんだか思いのほか具合がいい。『マエヒロシェルター』とバグネットのキャンプスタイルでは、普通のテント泊では得られない解放感があるのだ。
前後が空いている『マエヒロシェルター』はとにかく風が通り涼しく、しかもハッチを跳ね上げていたことで、ゴロリと寝転べば、跳ね上げたハッチの脇から星空が見える。それにこれは実際に体験してもらわないとわからないことだと思うけど、外界との境が曖昧になるのか虫の声や風が木々を揺らす音がいつもより大きく聞こえる。『マエヒロシェルター』とのキャンプでは自然により近づけるような解放感が味わえるのだ。
しかも、このスタイルなら旅の荷物はずいぶん少なくなるというのだから、ちょっとこの『マエヒロシェルター』+バグネットのキャンプスタイルはヤミツキになりそうだ。
MAEHIRO SHELETER
●価格:2万1780円 ●素材 外幕:20Dリップストップナイロン/シリコンPU(耐水圧3000mm)/ポール:アルミ合金A7001 ●本体サイズ: 330×280×160cm ●収納サイズ:44×φ10cm/ポール:42cm ●重量:約1.35kg ●カラー:フォレストカーキ/サファリ
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